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岡本多緒(TAO)とは何者か カンヌ女優賞・日本人初受賞 14歳モデルから映画監督の異色すぎる経歴

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第79回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間5月23日に開催され、濱口竜介監督の最新作「急に具合が悪くなる」に主演した岡本多緒(41)が最優秀女優賞を受賞した。日本人俳優がカンヌで女優賞を受賞するのは、同映画祭79年の歴史で初めてとなる快挙だ。

 

カンヌで言葉に詰まった「ごく平凡な日本の女優」

ベルギー出身のヴィルジニー・エフィラとともにステージに立った岡本は、英語でスピーチした。「本当にありがとうございます。ごめんなさい、心が追いつかなくて」と感動のあまり言葉に詰まる場面では、会場から「ブラボー!」と賛辞が飛んだ。

「わたしのようなごく平凡な日本の女優が今日この場所に立っていられるのはシンプルに、わたしたちの素晴らしい監督のおかげです」と濱口監督への感謝を口にし、「夢を超えています」と喜びを語った。

14歳でモデルデビュー、パリコレを経てハリウッドへ

岡本多緒は1985年5月22日、千葉県生まれ。14歳のとき東京コレクションでモデルとしてデビューし、2006年に渡仏してパリコレクションに参加した。177センチの長身と印象的なルックスを武器に、「TAO」の名義でミラノ、ロンドン、ニューヨークへと活動の場を広げ、ルイ・ヴィトン、ラルフ・ローレンなどトップメゾンのショーや世界的なキャンペーン広告に多数起用されるトップモデルへと成長した。

転機となったのは2013年だ。ハリウッド映画「ウルヴァリン:SAMURAI」でヒロインのマリコ役に抜擢され、スクリーンデビューを果たす。その後もジョン・ウー監督の「マンハント」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「沈黙の艦隊」シリーズなど国内外の話題作に次々と出演し、女優としての地盤を固めた。

 

2023年に「TAO」から「岡本多緒」へ 映画監督としても始動

2023年に活動拠点を日本に移し、「TAO」から本名の「岡本多緒」として活動を再スタートさせた。同年、TBSドラマ「ラストマン」に出演して日本の地上波テレビに初登場し、その存在感が改めて国内でも注目された。

さらに同年、自身で初めて企画・監督・脚本・出演を手がけた短編映画「サン・アンド・ムーン」が第36回東京国際映画祭のAmazon Prime Video テイクワン賞ファイナリストに選出されるなど、映画監督としても評価を受け始めていた。

受賞作「急に具合が悪くなる」とは

受賞作は、哲学者の宮野真生子と人類学者の磯野真穂が病と命について交わした往復書簡を原作とした濱口監督の最新作だ。パリ郊外の介護施設のディレクター(エフィラ)と、がんを患う演出家(岡本)の交流を繊細に描く。カンヌのコンペティション部門は全22作品が競い、最も優れた演技を見せた女優に贈られる賞として2人の名前が読み上げられた。

濱口監督は「ドライブ・マイ・カー」でアカデミー賞国際長編映画賞とカンヌ脚本賞を受賞し、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞、「悪は存在しない」でベネチア国際映画祭銀獅子賞と、世界三大映画祭すべてで受賞実績を持つ世界的な映画監督だ。「急に具合が悪くなる」は6月19日に日本で公開予定となっている。

 

妊娠中でのレッドカーペット登場も話題に

今回のカンヌでは、受賞スピーチの内容だけでなく、岡本が妊娠中の状態でレッドカーペットを歩いた姿も大きく注目を集めた。41歳での第1子妊娠が報じられており、その状況でつかみとった女優賞受賞という事実が、多くの人の感動を呼んでいる。

モデル、女優、映画監督、そして気候危機や社会問題の啓発活動まで手がける岡本多緒。「ごく平凡な日本の女優」と自らを称したステージの姿は、79年の歴史を持つカンヌの歴史に刻まれた。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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