
「本当に笑っちゃうわ」――。
元プロ野球選手・桑田真澄氏の次男で、タレントのMatt氏が、週刊文春の性被害報道に強く反発している。
代理人弁護士による否定に続き、Instagramのストーリーズでは文春への対抗姿勢を鮮明にした。
さらに、その後の投稿では「新潮」の取材にも触れ、本人側の説明を受けて記事が取り下げられたと主張。
「証拠がしっかりとこちらにある」とも書き込んだ。
柔らかな語り口に絵文字を交えながら、内容は一歩も引かない。
文春報道を全面否定
発端となったのは、10月28日に公開された文春オンラインの記事だ。
Matt氏から性被害を受けたとして、一昨年から今年にかけて警視庁に複数の被害届が提出されていたと報道。
被害届を提出した2人が、不同意で性的行為をされたとの趣旨を週刊文春に証言したと伝えた。
一方、Matt氏側の代理人弁護士は、いずれのケースでも当事者との面識などは認めたものの、性的行為そのものを否定。「そのような事実はありません」と回答したという。
双方の説明は、行為があったかどうかという根本の部分で食い違っている。
文春の公開記事は、10月28日配信の電子版と29日発売号で、実名告白を含む証言や、Matt氏と桑田氏への直撃取材、代理人からの回答を伝えると案内している。
ただし、ここで区別しておきたいのは、被害届についての報道と、加害行為の事実認定だ。
今回確認した公開記事から、捜査の進展や司法判断まで明らかになっているわけではない。
被害を訴える側の証言と、Matt氏側の否定が併記されている段階である。
柔らかな言葉で宣戦布告
Matt氏はInstagramのストーリーズで、「本当に笑っちゃうわ」と切り出し、文春に向けて「貴方たちの悪行も一斉に晒してあげようかしら?」と投稿した。
さらに、取材時に相手が「大ネタがなくて困ってる」と話していたと主張。
警視庁や、あるプロダクションが虚偽情報の漏洩に関与していることも「全て調べ上げました」と書き込んだ。
ただし、その具体的な経緯や裏付けは、提示された画像には記されていない。
投稿の終盤には「あなた達が挑むのであれば正式に闘いましょう?」「受けてたちます」との言葉が並ぶ。
単に不快感を示すだけでなく、報道に対抗する意思を明確にした格好だ。
目を引くのは、その文体である。「かしら?」という問いかけや笑顔の絵文字に、厳しい批判を重ねている。
語尾は柔らかい。だが、向けられた言葉は鋭い。
静かなる怒りを感じさせるのは、この表現の落差だろう。
もっとも、「正式に闘う」という投稿だけで、提訴や告訴が決まったとは読み取れない。
どのような対応を取るのか、具体的な手続きについては今後の説明を待つ必要がある。
「新潮」と「証拠」に言及
続くストーリーズで、Matt氏は「新潮」からも取材を受けていたと明かした。
弁護士を通じて回答したところ、「記事は取り下げてくださいました」と説明。
金銭や圧力によるものではなく、説明を理解してもらった結果だと主張した。
文春の報道については、虚偽であることを裏付ける証拠を持っていると主張。
さらに投稿を重ね、今回の件に関わる相手を男性3人とし、医師2人とホスト1人だと説明した。
恋愛リアリティー番組との関わりにも触れ、容姿や服装、仕事ぶりにも厳しい言葉を向けている。
反論は、相手との接触経緯にも及んだ。
医師の1人とは今年1月初めに会ったものの、その後はプライベートで会っていないと説明。
その人物から届いたという好意的なLINEや、会話の録音があるとした。
ホストの人物については、数年前に大人数の席で1度会ったと説明。
その後、相手から望まないキスなどを受けたと主張し、「これも全て証拠ある」と記した。
相手の服薬や自傷行為、別の人物への暴行にも言及したが、これらはMatt氏側の主張であり、今回の画像には裏付けとなる資料は示されていない。
さらに「今まで一度も警察からご連絡いただいたことがございません」と投稿。警視庁から週刊誌への情報漏洩も主張した。
当初の柔らかな語り口から一転、相手への直接的な批判を重ねたMatt氏。
「証拠がある」という言葉が繰り返されるだけに、今後はその具体的な内容と、双方の説明の食い違いに視線が向かう。
ネットの視線と続報
SNSでは、報道への驚きに加え、Matt氏の強い反論を受けて文春側の根拠を気にする投稿が見られた。
一方、複数の被害届が提出されたという報道を重く受け止め、本人側の否定に疑問を向ける声もある。
事実無根だった場合の本人への影響を懸念する意見や、断定を避けて事実関係を確認すべきだとする意見が確認できた。
相手の性別への関心や、父・桑田氏の仕事への影響を推測する投稿もあった。
ただ、こうした話題の広がりと、今回の訴えの事実関係は分けて考える必要がある。
では、文春から続報は出るのか。
SNSには追加情報の存在を予想する声があるものの、今回確認した公開情報では、新たな続報の予告までは確認できていない。
今後の焦点は、Matt氏が示唆した証拠や取材経緯が具体的に明かされるのか、そして文春側が反論にどう応じるのかだ。
強い言葉の応酬だけでは、食い違いは解けない。
「受けてたちます」と記したMatt氏。その姿勢が具体的な説明や行動へとつながるのか。
次に注目されるのは、語気の強さよりも、双方が何を示すかである。



