
不同意性交などの罪に問われ、検察側から懲役7年を求刑されている元ジャングルポケットの斉藤慎二被告(43)が、YouTubeで活動を始めた。初動画では、現在の収入源がバウムクーヘン販売だけであることや、借金の返済を抱えていることを告白。さらに企業スポンサーを募集し、今後の活動に意欲を示した。判決まで約3週間というタイミングでの再始動に、SNSでは応援と批判の声が交錯している。
斉藤慎二がYouTube始動 判決前に活動再開
10月25日、斉藤被告はYouTubeチャンネル「斉藤慎二と申します。」で初動画を公開した。タイトルは「元ジャンポケ斉藤慎二が今の心境を語ります。」。スタッフから質問を受けながら、現在の仕事や生活、芸人仲間との関係などを語る内容だ。ユーチュラによると、斉藤被告は今後の活動について、具体的な方向性が決まらないまま始めたことを認めている。かつてテレビ番組で明るいキャラクターを見せていた斉藤被告だが、今回は自身の置かれた状況を慎重に説明する場面が目立った。
動画の概要欄には、これまで迷惑をかけたことへの謝罪と、さまざまな意見があることを承知しているという説明が記されている。それでも、人を楽しませたいという思いからチャンネルを立ち上げたといい、視聴者に応援を呼びかけた。一方、現在進行中の刑事裁判について、動画内で具体的に説明する場面はなかった。テレビ出演や所属事務所を通じた活動が途絶えた斉藤被告にとって、YouTubeは自分の言葉を直接届けられる新たな発信の場となる。
収入はバウムクーヘン販売のみ 借金返済も
斉藤被告は現在、バウムクーヘンブランド「クーヘン斉藤」を展開し、全国各地で商品を販売している。SNSを通じて販売の依頼を受け、各地へ出向く形式で活動しているという。動画では現在の仕事について、バウムクーヘン販売だけだと説明した。かつてはテレビや劇場などで活躍していた人気芸人が、自ら商品を販売して生活を支える状況に変わった。昨年から販売活動を続けているが、今回の動画ではその仕事だけでは厳しい金銭事情が明らかになった。
金銭面について質問された斉藤被告は、生活が大変であることを認め、借り入れの返済を抱えていることや家族の存在にも言及した。具体的な収入や借入金額は明かしていないものの、バウムクーヘン販売以外にも仕事を広げたいという。かつての知名度を生かしながら新たな収入源を確保したいという考えが、YouTubeでの活動開始につながったとみられる。
スポンサー3〜4社を募集 企業側のリスクは
今回の動画でもう一つ注目されたのが、企業スポンサーの募集だ。斉藤被告は、自分を応援してくれる企業があれば協力したいと話し、3〜4社ほどから支援を受けられればありがたいとの考えを示した。スポンサーへの見返りとして、月に1回程度、企業の要望に応じた活動を行うことを想定している。動画の概要欄には問い合わせ先も記載されており、単なる近況報告にとどまらず、具体的な仕事の獲得を目指していることが分かる。
ただし、スポンサーを募集したからといって、契約が成立するとは限らない。企業にとって著名人の起用は宣伝効果を期待できる一方、本人への批判が商品やブランドにも影響する可能性がある。斉藤被告は刑事裁判の判決を控えており、起用を検討する企業には慎重な判断が求められる。かつてテレビで活躍した知名度は大きな強みだが、その知名度が企業側にとってリスクにもなり得る。どのような企業が今回の呼びかけに応じるのかも、今後の活動を左右しそうだ。
芸人仲間との交流激減 ジャンポケ復帰は?
動画では、以前親交があった芸人仲間との関係についても語った。斉藤被告によると、現在は芸人仲間とほとんど連絡を取っておらず、食事に誘われたことも数回程度だという。ジャングルポケット時代は劇場やテレビ番組などで多くの芸人と共演していたが、所属事務所との契約解除後、その交流は大きく変わったようだ。芸能界で築いてきた人間関係が、以前と同じようには続いていない現状がうかがえる。
ジャングルポケットは現在、おたけと太田博久の2人体制で活動している。斉藤被告がかつて出演していた競馬関連のYouTubeチャンネルは更新が止まり、グループのコントチャンネルも公開動画がない状態だ。今回開設したチャンネルは斉藤被告個人のもので、元メンバーとの活動再開やグループ復帰についての発表はない。今後、芸人として再び活動できるのか。本人は誰かを楽しませたいという思いを語ったものの、具体的な活動内容については模索している段階だ。
懲役7年求刑 11月16日に判決へ
斉藤被告は2024年、テレビ番組の撮影で使用していたロケバス内で、共演した20代女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われている。検察側は8月の公判で懲役7年を求刑し、弁護側は無罪を主張した。判決は11月16日に東京地方裁判所で言い渡される予定だ。今回のYouTube開設は、裁判が結審し、司法判断を待つ段階で行われた。
検察側は斉藤被告の供述が不自然で、女性の同意があったと誤信する事情もなかったと指摘した。一方、斉藤被告は女性の訴えを重く受け止めるとして謝罪したうえで、行為には同意があったと思っていたとの主張を維持している。双方の認識が大きく食い違うなか、裁判所がどのように判断するのかが焦点となる。今回の動画で本人は事件について具体的に説明しておらず、裁判で示された主張や証言とは切り離して、現在の生活について語る内容となった。
Xでは応援と批判 活動再開の時期に賛否
YouTube開設の告知はXでも拡散され、さまざまな反応が寄せられた。Yahoo!リアルタイム検索の話題まとめでは、斉藤被告の新たな挑戦を応援する声や、もう一度笑いを届けてほしいと期待する反応が紹介されている。バウムクーヘン販売などを通じて生活を立て直そうとする姿勢に共感を示す人もいる。芸人時代の斉藤被告を知るファンにとって、本人が再び動画で話す姿を見られることには一定の関心があるようだ。
一方、裁判の判決を控えた段階で活動を再開し、スポンサーを募集したことには批判的な声も上がった。特に、被害を訴える女性がいるなかで、本人の生活苦や再出発が話題の中心になることに違和感を抱く人もいる。仕事をして生活を維持することと、社会的な信頼を回復することは別の問題だ。YouTubeを開設したことで以前からのファンに近況を伝えられるようになった一方、過去の事件や現在の裁判についても改めて注目が集まっている。
斉藤慎二はなぜ今、YouTubeを始めたのか
斉藤被告が今回の動画で繰り返し語ったのは、現在の生活を立て直したいという思いと、誰かを楽しませる活動を続けたいという希望だった。バウムクーヘン販売に加えて仕事を増やしたいと考えながらも、どのような活動が適切なのか分からないという迷いも明かしている。途中では路上の占い師に今後の運勢を占ってもらう場面もあり、かつてのバラエティ番組を思わせる企画も取り入れた。動画の方向性が定まらないなかでも、まず発信を始めることを選んだ形だ。
YouTubeには、本人が直接視聴者に語りかけ、ファンとのつながりを築けるという利点がある。スポンサー募集によって新たな仕事につながる可能性もあるだろう。しかし、11月16日には刑事裁判の判決が予定されており、その結果は今後の活動に大きな影響を与えることになる。バウムクーヘン販売に続いてYouTubeという新たな道を選んだ斉藤被告。今回の再始動が生活の立て直しにつながるのか、そして視聴者からどのように受け止められるのか。判決を前に、その動向に注目が集まっている。



