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flumpool阪井一生が訴えられた 劇伴8年のクレジット空白をめぐる「令和の新垣・佐村河内」騒動

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flumpool 坂井一生 大浦史記

flumpoolのギタリスト・阪井一生が、ピアニスト兼作曲家の大浦史記から訴えられている。
約8年にわたりドラマの劇伴を依頼され制作したという大浦氏が、「自分の名前が一度も出なかった」と主張しているのだ。
東京地裁ではすでに本人尋問が行われ、双方の言い分が対立している。
ネット上では「令和の新垣・佐村河内」という声まで上がる中、事件は係争中であり、最終的な事実認定は裁判所に委ねられている。

 

8年分の劇伴が消えた日

劇伴とは、ドラマや映画の本編中に流れる背景音楽のことだ。主題歌やエンディングテーマとは別に、場面の雰囲気を作るために使われる曲を指す。
2014年に発覚した佐村河内守事件では、表に出る作曲家の背後に実際の作曲者・新垣隆がいたことが明らかになった。

今回の件がそう呼ばれるのは、似た構図が指摘されているからだ。
大浦史記氏は2017年頃から阪井一生氏の依頼を受け、ドラマの劇伴を制作してきたと主張する。
最初の仕事はFNS27時間テレビ内のスペシャルドラマで、約10曲弱を納品した報酬はおよそ2万円だったという。

その後、Netflix『未来日記』などでも関わり、合計約8年間に及んだ。
問題が表面化したのは2025年放送のTBS系『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』だ。
大浦氏は16曲を制作し、その中の『声にならない想い』を作曲したと主張。
エンドロールや公式サイトに連名でクレジットを求めたが叶わず、2025年9月に訴訟を提起した。
求めるのは同曲をめぐる100万円の損害賠償、謝罪文の掲載、サントラCDの在庫破棄と流通停止など。
裁判所は調停を試みたが合意に至らず、2026年10月13日に東京地裁中目黒庁舎で本人尋問が行われた。

 

大浦史記「全部俺が書いた」/阪井一生「誤解です」 双方の主張と投稿

大浦氏は週刊女性PRIMEの取材に対し、「口約束に近い形で、名前が出ないことを大きな問題とは捉えていなかった。作った音楽がテレビから流れてくるのが純粋にうれしかった」と語った。
しかし『対岸の家事』ではクレジットを強く求め、JASRAC登録が阪井氏名義になっていたことも問題視した。
配信サービスではApple Musicの作曲者欄が大浦氏単独表記に変更されたという。
大浦氏は本人訴訟で争い、Xで「バンドflumpoolのギタリスト阪井一生さんを訴えました。2017年から8年間、複数ドラマで行われました」と投稿した。

一方、阪井氏は法廷で「作曲家は音楽監督ともいえる」「ピアノだけでは楽曲は成立しない」と述べ、ピアノデータの作成自体を作曲とは認識していなかったと主張した。
過去の仕事でクレジットを求められなかったため、今回もこだわっていないと判断したという。
クレジットを独断で進めた点は謝罪し、「双方に誤解が生じたことは事実」と説明。
代理人弁護士も「誠意をもって対処している」とコメントした。
阪井氏自身もXで「一部週刊誌の記事について」と題し、誤解が生じたことを認めつつ、裁判が続いているため詳細は控え、早期解決に努めると述べた。
大浦氏は「嘘をついている」と厳しく受け止め、和解には応じるつもりはないとしている。

 

「花になれ」の時点で既にキナ臭かった?

阪井一生は1985年2月26日生まれ、大阪府松原市出身。
幼稚園からの幼なじみらと2007年にflumpoolを結成し、2008年にメジャーデビュー。
代表曲『花になれ』は外部作曲家・百田留衣が手がけたことが公になっており、バンドのほとんどの楽曲の作曲を阪井氏が担当してきたとされる。

2017年にFNS27時間テレビの劇伴を初めて担当し、その後Netflix『未来日記』などでも音楽を手がけた。
2025年の『対岸の家事』はGP帯連続ドラマの劇伴として初の仕事で、公式サイトやエンドロールには音楽担当として阪井氏の名前が掲載された。

ネット上では「デビュー当初から外部に頼る体質があったのでは」という憶測が飛び交う。
ただ、これはあくまで印象であり、バンド楽曲と劇伴の制作体制は別問題だ。
阪井氏は俳優としても活動し、THE TURTLES JAPANにも所属。
劇伴では「普段のバンドマンとしての音楽とは違って刺激的だった」とコメントしていた。

 

裏方の作曲家、表に出るまで

大浦史記氏は福岡県宗像市出身のピアニスト・作曲家。幼少期からピアノを始め、大学受験に失敗した後に放浪。
2011年にGIZA studioと契約し、ロックバンド「Loe」や「GiNkS」で活動した。独立後は東京に移り、ネオ歌謡曲バンド「Academic BANANA」にも所属。
現在は横浜を拠点にピアノ講師を務め、2027年発売予定のホラーゲーム『BLACKOUT〜恐怖写真〜』の音楽を担当している。

大浦氏によると、当初は「名前が出なくてもテレビから曲が流れるのがうれしかった」という。
ギャラも数千円から数万円程度で、明確な契約はなかった。
しかし時間が経つにつれ、実績として残らないことへの疑問が強まった。
業界では表に出ない作曲家が日常的に存在する一方、クレジットを求めて対立に至るケースは少なくない。
大浦氏は「8年間、音楽関係者と知り合ったり認知される機会を失った」と損害を主張している。

 

「またか」と笑うネット民と、笑いごとではない権利の話

報道後、ネットでは「またか」「flumpoolいろいろ終わってる」といった反応が相次いだ。
佐村河内事件を重ねる声のほか、デビュー曲の外部作曲を思い起こす人もいる。
一方で「係争中なのに断定は早い」「双方の誤解という説明もある」と慎重な意見も見られる。
大浦氏は和解を拒否し、裁判所が改めて和解の場を設けると伝えているが、解決の見通しは立っていない。

劇伴制作では「音楽監督」として名前が出るケースと、実際に音を作る者のクレジットが一致しないケースが混在する。
今回の訴訟がどこまで事実を明らかにするかはまだわからない。
ただ、名前が残らない仕事が積み重なったとき、どこで「もういい」から「おかしい」に変わるのか。
笑いごとではない権利の問題として、業界全体に問いかけている。

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ライター:

酒場で耳にした小さな違和感から企業不祥事、SNSトレンド、エンタメ、グルメまで幅広く追いかけるライター。

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