激震が走った「2026年9月10日」の解禁劇

年間に億単位を稼ぎ出すクリエイターを次々と排出し、インディーズ・アダルト界の絶対王者となりつつあるファンクラブ型プラットフォーム「myfans」。その運営会社である株式会社Riseが9月10日、突如としてコーポレートサイトを公開し、これまでベールに包まれていた経営陣の素顔を明かした。運営トップであり、インフルエンサーとしても著名なSatoshi氏(仮名)が同日、SNS上で「コーポレートサイトを公開&顔出ししました」と投稿すると、ネット上や業界内には激震が走った。
アングラ業界に集結した異色の「ビジネスプロ」たち
これまではFANZAの一強だったエロ市場において、「月に数千万円、果ては億を稼ぐクリエイターが普通にいる」という圧倒的な同人経済圏を作り上げた彼ら。その素顔は、アングラなイメージとは程遠いプロフェッショナル集団だった。
代表取締役CEOの草刈翔太氏はインフルエンサーマーケティング領域で10年近く実績を積んだ起業家であり、COOの金子健人氏は前職で東証グロース上場を引き上げた手腕の持ち主だ。さらにCCOを務める大津天人氏は、大手ショート動画プラットフォームでコンテンツ審査やリスク判断を取り仕切ってきたコンプライアンスのプロである。
数字で証明された透明性
さらに同社はサイト公開と同じ9月10日、「安心・安全」への取り組みの一環として、2026年上期の「透明性レポート」を同時公表した。そこにはプラットフォームの健全性を証明する具体的な数値が包み隠さず開示されている。
2026年1月から6月までの上期実績として、ユーザーからの通報受付件数は2514件、ガイドライン違反によるコンテンツ削除率は5.60%、通報から一次対応までの時間中央値は20.15時間、規約違反や不正利用への措置件数は76件に上る。同社は今後も毎年2月と8月の半期ごとに、こうした確定値を公開していく方針を打ち出している。
素顔解禁と情報開示に透ける「本当の目的」
プラットフォームの急拡大に伴い、一部のクリエイターからは「市場を独占されたら手数料を引き上げられるのではないか」といった警戒感も漏れ始めていた。運営側は「手数料を50%にするようなことはない」と即座に否定したものの、彼らがこのタイミングでリスクを冒してまで素顔を明かした背景には、極めて戦略的な狙いが透けて見える。
第一の狙いは、優秀なベンチャー人材の採用強化だろう。クリーンな姿勢を示すことで、大手IT企業のエンジニア獲得の壁を低くしようとしている。第二の狙いは、国際的なカード決済規制に対応するための健全性アピールと世界進出だ。そして最大の狙いとして浮上するのが、将来的な株式上場(IPO)への布石ではないかと言われている。米国NASDAQでは過去にプレイボーイ誌やストリップクラブ運営会社の上場実績がある。非上場企業でありながら、ここまでのガバナンス情報や運営実績を誠実に開示していく姿勢は、社会から信頼される公の企業となることを明確に見据えているのではないだろうか。
市場から寄せられるさらなる期待
市場関係者からは「今回の透明性レポートは数値を中心とした定量情報がメイン。今後は上場企業の統合報告書のように、企業の理念や持続的な成長戦略といった定性情報も網羅されたうえで、経営陣が描く長期ビジョンやエクイティストーリーがステークホルダーにしっかり伝わるような内容へと充実していくことを期待したい」と熱い視線が注がれている。
「本能に、居場所を。」を掲げ、世界獲りへと動き出したRiseとmyfans。アングラからの脱却を果たし、次なるステージへと突き進む彼らの挑戦から目が離せない。



