
最多得票のデザインを新イメージキャラクターとし、結果はSuica誕生25周年の11月18日に発表する。
投票は9月23日23時59分まで、1人1回。発表直後のXでは「ペンギンがいい」が圧倒し、新3案への評価は厳しい。
リス・ウサギ・モグラの3案発表 特設サイトで投票開始
3案は選考委員会が若手クリエイターの原案から絞り込んだ。
座長は小山薫堂氏。委員には市川紗椰氏、きはらようすけ氏、篠原ともえ氏、しまぐちニケ氏、津田健次郎氏、水野学氏らが名を連ねる。
デザイナー名は投票結果が出るまで非公開だ。
A案はオレンジ色のリス。頭から尻尾まで一本のラインでつなぎ、鉄道と人の暮らしをつなぐJR東日本から着想した。やわらかい曲線で親しみやすさを狙う。
B案は紫色のウサギ。スイスイ(安心)の青とワクワク(感動)の赤が混ざった色で、未来へ跳び進む存在として描く。
C案はオレンジの子がポシェットにモグラを入れたデザイン。土の中しか知らないモグラに外の世界を見せる優しさと、本体が何の動物かわかりにくい点を意図した。
選考基準は親しみやすさ、オリジナリティー、やさしさ。
【公式投票サイト】https://www.jreast.co.jp/suica-new-character-vote/
ペンギン卒業の背景 機能刷新と権利の複雑さ
公式の理由はSuica Renaissanceだ。
改札と少額決済の道具から、地域や生活とつながるサービスへ進化させる象徴としてキャラクターを刷新する。
同日には6つのSuicaエリアを2026年度末に統合し、2030年代初めに管内全駅で使える「どこでも改札」構想も発表された。
コード決済teppayの導入も進む。
一方で、ペンギンは絵本作家の坂崎千春氏が1998年に描いた原作を、2001年からJR東日本と電通がライセンスしてきた経緯がある。
著作権表示は坂崎氏、JR東日本、電通の3者だ。
今後の物販や機能拡張で許諾と使用料の負担が増す可能性が指摘されてきた。
JR東日本は作者への感謝を公式に表明している。
ペンギン柄のカードは在庫がなくなり次第販売を終え、無地へ切り替わる。
Appleウォレットの券面も一時的に無地になる。
11月18日に結果発表 愛称公募とバトンタッチ式も予定
投票で選ばれたデザインは11月18日にお披露目される。
その後に愛称を広く公募し、選考委員会が決める。
新キャラクターのデビューは2027年4月1日。ペンギンは2027年3月31日に卒業し、同日前後にバトンタッチの式典を開く予定だ。
2026年度はPenguin Yearsと位置づけ、特設サイト、デジタルスタンプラリー、山手線の歴代デザインラッピング、上野駅のファン感謝イベントなどを展開している。
グッズ復刻の動きもあり、卒業商戦はすでに熱を帯びる。フリマではペンギン柄カードの転売も出始めた。
SNSではペンギンがいいの声が多数 新案は厳しい評価
発表直後の反応は明確だ。
「ペンギンを残してほしい」「この3案ならペンギン残留」「何の動物かわからない」
「子供の落書きのよう」といった投稿が相次ぐ。
A案を比較的マシとする声はあるが、B案とC案はモチーフが伝わりにくいと指摘される。
一方で「ペンギンが強すぎて新キャラがかわいそう」「数年すれば慣れる」と新案をかばう意見もある。
不信の根は深い。2018年の高輪ゲートウェイ駅名公募では、得票上位ではない案が採用された前例がある。
「投票しても会社の都合で決まるのでは」との疑念が再燃した。
2月の選考プロセス発表時から他社キャラのジョーク立候補が続き、今回も「D案にペンギンを入れろ」が定番化した。
愛着が強いほど、交代そのものが批判の対象になっている。



