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「ずっと女性だと思っていた」渋谷・円山町で昏睡強盗か 睡眠薬入りシャンパンとATM15万3000円、男を再逮捕

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東京都渋谷区円山町のホテルで、20代の男性に睡眠薬を混ぜたシャンパンを飲ませ、現金2万7000円とキャッシュカードを奪ったとして、警視庁渋谷署は8月12日、マレーシア国籍の29歳の男を昏睡強盗の疑いで再逮捕した。男は容疑を否認している。

事件をめぐって注目を集めたのは、被害男性が「ずっと女性だと思っていた」と話したことだ。ただ、報道された経緯をたどると、2人はホテルで酒を飲んだ後、別のホテルへ移動している。その間には男性自身によるATMでの出金もあり、カードが奪われた後には口座から15万3000円が引き出されていた。

 

路上で声をかけたのは被害男性 翻訳アプリでホテルへ

再逮捕されたのは、住居・職業不詳でマレーシア国籍のムハマド・シャフィク・ビン・バーレン容疑者(29)。

再逮捕容疑は、7月20日午前1時半ごろから午前4時ごろまでの間、渋谷区円山町のホテルで20代男性に睡眠薬を混ぜたシャンパンを飲ませて意識を失わせ、現金2万7000円とキャッシュカード1枚を奪ったというものだ。

2人に面識はなかった。路上に座っていたムハマド容疑者に、女性を探していた被害男性の側から声をかけたという。2人は翻訳アプリを使ってやり取りし、ムハマド容疑者からホテルの部屋で飲まないかと誘われたとされる。

男性は、ホテルへ同行した理由について「一緒に遊んでくれる女性を探していた。ずっと女性だと思っていた」と警視庁に説明している。

 

グラスの底に白いかけら シャンパン4杯を飲んだ後、別のホテルへ

ホテルに入った後、男性はムハマド容疑者からシャンパンを勧められた。

男性はグラスの底に、白く濁った錠剤のかけらのようなものが見えたため、不審に思ったという。それでもシャンパンを計4杯飲み、その後、2人は別のホテルへ移動した。

ANNの報道によると、男性は薬を飲まされた後、自身でATMから現金を引き出していた。その操作時にムハマド容疑者から暗証番号を見られた可能性があると説明している。ATMを操作した正確な時刻や場所、男性自身が引き出した金額は明らかにされていない。

別のホテルに入った男性は、その後に意識を失った。目を覚ましたときにはムハマド容疑者の姿がなく、所持していた現金2万7000円とキャッシュカードがなくなっていたという。

男性は渋谷駅前の交番へ被害を訴えたが、その際も意識がもうろうとし、ろれつが回らない状態だったと報じられている。

 

先に逮捕されたATM15万3000円の窃盗容疑

ムハマド容疑者は、奪ったとされるキャッシュカードを使い、男性の口座から現金15万3000円を引き出したとして、7月に窃盗容疑で逮捕されていた。

今回の昏睡強盗容疑での再逮捕は、その後の捜査で、カードを入手したとされるホテル内での経緯が明らかになったことを受けたものとなる。

ここで注意したいのは、男性自身が薬を飲まされた後にATMで引き出した現金と、ムハマド容疑者がカードを使って不正に引き出したとされる15万3000円は別の出金だという点だ。男性は自らATMを操作した際に暗証番号を見られ、その後、奪われたカードを使われた可能性がある。

ムハマド容疑者は、今回の再逮捕容疑について「私はそのようなことはやっていません」と否認している。

 

刑法上の名称は「昏酔強盗」 財物を奪えば強盗として扱う

報道では一般に「昏睡強盗」と呼ばれているが、刑法239条の正式な見出しは「昏酔強盗」である。

同条は、人を昏酔させて財物を盗んだ者を強盗として扱うと定めている。暴行や脅迫を直接加えなくても、薬物などによって相手の意識や抵抗力を失わせ、その状態を利用して財物を奪った場合は、強盗罪と同じく5年以上の有期拘禁刑が法定刑となる。

今回についても、単に意識がもうろうとした男性からカードを盗んだという容疑ではない。睡眠薬を混ぜた酒を飲ませる行為と、現金やカードを奪う行為が一連のものだったとして、昏酔強盗にあたると判断されたとみられる。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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