ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

脳卒中再生医療センター 医療法人大雅会 ふくとみクリニック

https://www.apoplexy.jp/

大阪府大阪市東住吉区矢田2-14-19 大阪医療大学 2号館1階

脳梗塞を経験した医師だから届けられる。再生医療とリハビリの両輪で伴走するふくとみクリニックの脳卒中再生医療

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
リンクをコピー
ふくとみクリニック 福富院長
医療法人大雅会 ふくとみクリニック 福富康夫理事長

ある日突然、身体が動かなくなる。言葉が出なくなる。記憶が飛ぶ。脳卒中という病は、前触れもなく人生を変えてしまうことがある。これは高齢者だけの病気ではなく、10代の若年層から働き盛りの世代まで、誰にでも起こりうるものだ。

その後遺症に対し、骨髄幹細胞を使った再生医療と理学療法士によるリハビリを組み合わせ、症状の改善を13年以上にわたって目指し続けているのが、脳卒中再生医療センター「医療法人大雅会 ふくとみクリニック」理事長の福富康夫医師だ。民間の医療機関としていち早く脳卒中再生医療を開始した福富医師自身も、44歳のときに小脳梗塞で倒れた経験を持つ。

医師として、患者として、そして家族を脳卒中で失った者として。幾重にも重なる経験を通じて、福富医師が脳卒中再生医療に込める思いと、その先に見据える夢を紐解いていく。

 

16ヶ月、院長が一貫して伴走する。再生医療とリハビリの「両輪」

ふくとみクリニッククリニックは、脳梗塞や脳出血の後遺症に悩む方を対象に、脳卒中再生医療とリハビリを提供している。最初のカウンセリングから治療、リハビリの個別指導、そして約16ヶ月後の検診までの全期間を、福富理事長自身が一貫して担当するオーダーメイド方式が大きな特徴だ。

民間医療機関の立場でいち早く厚生労働省の再生医療等提供計画番号を取得し、2012年から2025年時点までに累計214名が治療を受けている。2016年には特定認定再生医療等委員会を設立。これは民間医療機関として先駆的な認定となった。

なぜ再生医療とリハビリを並行して行うのか。福富理事長はその重要性をこう語る。

福富
「再生医療は魔法ではありませんから、治療を行ったからといってすぐに体が動くわけではありません。たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんは脳に修復すべき損傷がないにもかかわらず、最初から歩くことはできませんよね。寝返り、ハイハイ、つかまり立ちと段階を踏みながら歩けるようになります。それと同じで、再生医療のアプローチを行った後は、改めて動き方を学習するプロセスが必要です。それがリハビリの役割であり、両者は切り離せないものなのです」

ふくとみクリニック リハビリの様子
リハビリの様子

脳卒中とは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の総称だ。ある日突然、手足が動かなくなったり、言葉が話せなくなったりする。高齢者の病気というイメージがあるが、10~20代の若年層や30〜50代の働き盛りまで、誰もが発症し得る病だ。

福富理事長自身も、44歳のときに小脳梗塞で倒れた経験を持つ。その感覚を「目の前に大きな壁がバーンと立ちはだかっている」ようだったと振り返る。

福富
「当たり前にできていたことができなくなる経験は、多くの人がしたことがないと思います。脳卒中でそれを経験してみて、頭ではわかっていても腹の底では理解できず、まるで大きな壁が目の前に立ちはだかったような感覚に陥りました。

私たちの役割は、その壁に小さくてもいいから穴がないかを一緒に探し、治療とリハビリでその穴を少しずつ大きくして、最終的に壁を通り抜けられるようにすることだと思っています」

 

「あるべきものを、あるべきところへ戻す」骨髄幹細胞で神経を修復する

脳卒中再生医療とは、患者自身の骨髄から幹細胞を採取して培養し、点滴投与することで、脳卒中で傷んだ神経や血管の修復・再生を目指す治療だ。

福富
「幹細胞はいわば“細胞の修理屋さん”で、壊れた部分を修復する働きを持っています。生まれつき体内にありますが年齢とともに減っていくため、取り出して培養し、数を増やしてから体に戻すのです。患者様ご自身の骨髄幹細胞をご自身の血清で培養するからこそ、拒絶反応やアレルギーの可能性を極めて低く抑えられます」

この仕組みの背景には、「あるべきものを、あるべきところへ戻す」という医療方針がある。福富理事長が小児外科で勤務していた頃、「子どもは自分の力で治り、医師はそれを手伝っているにすぎない」と何度も聞いたという。その言葉から、人間が本来持つ“生きる力”を信じ、それを助けることこそ医師の役目だと考えていると話す。そして、「親族にできない治療はしない」という信念も持ち、培養に必要な幹細胞や血清も徹底して患者自身のものを使うことにこだわっている。

培養設備を院内に持つことも特徴の一つだ。外部委託のほうがコストは抑えられるが、あえて院内で行うのは高い品質を保つためだという。

福富
「骨髄の細胞は、振動や温度変化、時間の経過といったストレスがあると、本来できたはずの培養ができなくなることがあります。院内に設備があれば採取してすぐ培養を開始でき、より新鮮な状態で体に戻せます」

検査は外部機関に委託し、関西医科大学とも連携しながら品質を追求している。2025年6月には、培養施設の拡張とリハビリ環境の整備、そして脳卒中再生医療を理解する人を増やすことを目的に、大阪医療大学の構内へ移転した。

ふくとみクリニック 培養設備
培養室設備

脳梗塞を経験したからこそ。真摯に向き合う再生医療

福富理事長が医師を志したのは、高校生の頃に父を脳卒中で亡くした経験がきっかけだった。治療を間近で見て「人の人生を前向きに進めるお手伝いができる仕事に就きたい」と考えたという。

小児外科、美容外科を経て2009年にクリニックを開業。患者の要望を受けて皮膚やバストの再生医療を始め、院内に細胞培養室を開設した。そんな折、脳卒中で倒れた知人の医師から強い要望を受け、2012年に民間の立場でいち早く脳卒中再生医療を開始する。

転機となったのが、2013年に自身が経験した小脳梗塞だ。自宅で激しいめまいに襲われ、救急搬送。2か月で退院したものの、歩行はおぼつかず、手先の痺れも残った。リハビリに加えて自ら脳卒中再生医療を受け、手術ができるまでに回復したことで、この治療の必要性を身をもって体感したのだ。

福富
「病気のことは学術的に理解しているつもりでしたし、患者様の辛さもイメージできていると思っていました。でも、実際になると想像の何倍も酷かった。だからこそ、曖昧な気持ちで行うことはいたしません。治療の品質を厳しく追求し、患者様一人ひとりに真摯に向き合っています」

診療で大切にしているのは「諦めずに伴走する」ことだ。悪いところを取り除く外科手術が「死なないため」の治療であるのに対し、脳卒中の再生医療やリハビリは「生きていくため」のもの。そして、そのための手段にすぎない。患者が最後まで笑顔で人生を送り、「いい人生だった」と締めくくるのを支えることこそが、福富理事長の使命なのだ。

ふくとみクリニック 福富院長

「自分がやらなければ誰がやるのか」未来へつなぐ使命

 

福富理事長には、後継者育成という大きな目標がある。かつて上司に「弟子が100人いたら6,000人を助けられる」と言われたことがきっかけで、自分が良いと信じる治療を広めるには、技術や考え方を次の世代へ伝えることが必要だと考えるようになったという。

福富
「私の祖父は52歳、父は51歳のときに脳卒中で亡くなっています。自分も50歳くらいで脳卒中になるかもしれないと思っていたなか、44歳で脳梗塞を経験しました。それでもここまで生きてきた理由を考えたとき、いち早くこの治療に向き合ってきた私が続けなければ誰がやるのか、と思っています」

まずは同じ志を持つ医師を3人育て、その3人がまた3人を育てる。そうして将来的には、日本全国で脳卒中の後遺症に悩む人へ治療を届けたい。それが福富理事長が描く未来だ。

後遺症に悩む方やその家族へ、福富理事長は「諦めないでください」「あなたは一人ではない」とメッセージを送る。今は治療が必要でなくても、こうした選択肢があることを知っていれば、いざというときスムーズに一歩を踏み出せる。前を向くための光はどこかにある――その光を、患者とともに探し続けている。

▲画像をクリックすると、福富理事長のインタビューの完全版を読むことができます▲

脳卒中再生医療とリハビリという「生きていくため」の選択肢を示し、前を向くための光を患者とともに探す福富理事長の軌跡は、医療系メディア『ウィズマインド』の特集記事をご覧ください。
特集記事:『「目の前が真っ暗になった」脳梗塞を経験した医師だから届けられる。再生医療とリハビリの両輪で伴走するふくとみクリニックの脳卒中再生医療

ウィズマインドは、あなたの悩みに寄り添った美容クリニック・医療機関を発見するために、医師・スタッフの「想い」をお届けするメディアです。

【クリニック情報】
脳卒中再生医療センター 医療法人大雅会 ふくとみクリニック
院長:福富 康夫(ふくとみ やすお)
所在地:大阪府大阪市東住吉区矢田2-14-19 大阪医療大学 2号館1階
URL:https://www.apoplexy.jp/
2009年に開院し、2012年、民間の医療機関として先駆けて骨髄幹細胞培養による脳卒中再生医療を開始。脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の後遺症に対し、自己骨髄幹細胞を用いた再生医療と理学療法士によるリハビリを組み合わせ、約16ヶ月にわたって院長自らがカウンセリングからリハビリ指導まで一貫して担当するオーダーメイド方式を採用。細胞培養室(CPC)を院内に設置し、関西医科大学との共同研究も実施。2025年6月、大阪医療大学構内に移転し、培養設備の拡張と理学療法士による個別指導環境を整えた。2012年から2025年時点まで、約200名の方が治療を受け、その約9割の症例において段階的な変化や改善が確認されている。(2012年から2025年における累計患者数。医療法人大雅会 ふくとみクリニック調べ)

Tags

ライター:

取材ライター。より伝わりやすい言葉で、目で見て、耳で聞いて分かりやすい文章を書くことをモットーに執筆している。自然や地域、文化が大好きで、全国各地に赴いて書く仕事をすることが目標。

関連記事

タグ

To Top