
6月28日投票の杉並区長選挙を前に、お騒がせ区議がまた燃えている。日本共産党杉並区議団の小池めぐみ区議によるハラスメントに関するXへの投稿がきっかけとなり、同氏の過去発言も再燃。何度目かの再炎上となった。
6月20日のX投稿で自らに可燃性ブーメランを再投擲
小池めぐみ区議は6月20日、Xに杉並区長選挙に関する意見と思われる文字列を投稿。ハラスメントに言及するこの投稿をきっかけに、同氏による2018年の「息子に自分の性器を見せた」とする投稿をめぐる炎上、2025年に区議会内でハラスメント対応をめぐって議員間の対立が表面化した件、ホストクラブに関する過去投稿などの騒動が、改めて取り上げられることとなった。
杉並区長選挙を前にした発信
杉並区長選挙は2026年6月28日が投票日となる。現職の岸本さとこ区長が2期目を目指し、大和田伸氏、増田義彦氏、田中良氏らが立候補している。岸本区長は2022年の前回選挙で、田中良氏を僅差で破って初当選した。
小池めぐみ区議は日本共産党所属の杉並区議で、岸本区政を支持する立場から発信してきたが、投稿が具体的に誰のどの行為を指すのかは明示されていない。
杉並区議会ではハラスメント対応をめぐり議員間で対立も
小池氏は、杉並区議会内のハラスメント問題について継続的に発信してきた。2025年には、ハラスメント防止研修に参加しなかった議員名を自身の活動報告で公表したことをめぐり、複数の区議から問題視されたとされる。
小池氏は自身のXなどで、この経緯について「ハラスメントへの問題提起をしたことが、逆にハラスメントと言われる状況」といった趣旨の説明をしていた。ハラスメント対策を求める議員が、同僚議員から発信のあり方を問われる構図となり、区議会内の対立が表面化した。
杉並区議会では2024年以降、女性議員への暴言問題も報じられている。東京新聞デジタルは、「むだ議員」「犬っころ」といったヤジがあったとして、区議会内のハラスメントをめぐる問題を報じた。小池氏の今回の投稿は、こうした区議会内の対立の延長で読まれている。
2018年の「息子に性器を見せた」投稿が炎上
小池めぐみ氏の名前が全国的に広がったきっかけの一つが、2023年2月の区議選立候補時に取り上げられた過去投稿だった。
問題となったのは2018年12月16日付の投稿で、当時小学3年生の息子が「女性器を見たことがない」と言ったため、自ら見せたという趣旨の内容だった。本人は性教育の文脈での投稿だったと説明していた。
この投稿に対し、子どもへの接し方として適切だったのかという批判が広がった。厚生労働省の「子ども虐待対応の手引き」では、子どもに性器を見せる行為が性的虐待の類型として示されている。このため、SNS上では「性教育の範囲を超えているのではないか」とする声が出た。
一方で、小池氏を擁護する声や、家庭内の性教育のあり方として議論すべきだとする意見もあった。共産党中央委員会への問い合わせに対する返答として紹介された投稿も拡散し、党側の受け止めをめぐっても議論が広がった。
批判を受けて小池氏は2023年2月22日、公式サイトに謝罪文を掲載。過去の言葉について反省を示し、子どもの権利やジェンダー平等についてさらに学ぶ考えを示した。その後、問題となった投稿は削除された。
ホストクラブ関連発言にも批判
小池氏については、ホストクラブに関する過去の発言も取り上げられてきた。
Business Journalの記事では、2018年前後の投稿として「ホストクラブが普通の女性の娯楽の場になってほしい」「歌舞伎町とホストクラブを陰ながら応援しています」といった内容が紹介されている。フェミニストを自認する政治家の発言として、整合性を問う反応もあった。
区長選最終盤、SNSでの選挙戦も加熱
岸本区政の継続か転換かを問う杉並区長選だが、区議や支持者によるSNS発信も選挙戦の一部として拡散される。
小池氏は自身のプロフィールで「フェミニスト、アナキスト」と記している。Xのプロフィール上でも、パレスチナ国旗、レインボーフラッグ、トランスジェンダーフラッグの絵文字を掲げるなど、ジェンダーや人権に関する立場を明確にしている。
こうした姿勢を支持する声がある一方、政治的主張の強さに批判的な反応もある。今回の区長選をめぐる投稿でも、小池氏の発言内容そのものに加え、過去の発信との整合性がSNS上で再び語られている。
小池氏は2023年に過去投稿について謝罪しているものの、同氏が他者の人権意識やハラスメント対応に強い口調で言及するたび、「どの口が」とばかりに過去の発言が取り上げられる状況は今後も避けられそうにない。



