院長である私は、東京医科歯科大学医学部卒業後、日大板橋病院での初期研修を経て湘南美容クリニックに入職。5年半にわたり、新宿本院皮膚科医局長として新人指導やVIP対応、難症例のフォローアップなど、幅広い臨床経験を積んできました。

そんな中、「もっと自分らしく、美容を楽しめる場をつくりたい」との思いから、新宿二丁目にPRIDE CLINICを開業いたしました。スタッフ全員がセクシュアルマイノリティ当事者である当院は、「安心して通える場所」としての信頼を大切にしています。

多様性を応援するクリニックとして TOKYO PRIDEへの協賛

PRIDE CLINICは、「TOKYO PRIDE 2025」に協賛しました。LGBTQ+の尊厳と多様性を祝うこのイベントは、毎年多くの方が参加し、「誰もが自分らしく生きられる社会」を後押しする象徴的な存在です。

その理念に深く共感し、わたしたちも医療機関として参加しました。美容の力は、単に外見を整えるだけでなく、心のあり方や自己肯定感に直結します。だからこそ、美容医療と社会課題の接点にあるこの活動に、強い意義を感じています。

美容医療をもっと自分らしく、もっと未来志向に

当院では、ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療、HIFUや医療脱毛などのマシン施術、ホルモン注射まで幅広い美容医療を提供しています。「今」だけでなく「5年後、10年後も美しくあるために」──それが私たちのモットーです。

今回、「将来どんな自分でありたいか」をテーマにしたアンケートを実施し、ご回答いただいた方には、理想像に近づく施術を半額で提供するキャンペーンを行いました。

アンケート結果から見えた「理想の自分」

アンケートの回答からは、「長期的に美しくありたい」「加齢に抗いながら自然体でいたい」という真摯な声が数多く寄せられました。

とくに人気を集めた施術は以下の通りです。

• ヒアルロン酸注入（43.6%）：当院の専門分野であり、即効性と自然な仕上がりが評価されました。
• ボトックス注射（36.9%）：予防美容としての有用性が高く、シワを刻ませない“先手ケア”として注目を集めています。

また、医療脱毛も高い関心を集めました。自己処理による肌ダメージを防ぐ意味でも、長期的な美容習慣として推奨しています。

性別・国籍を超えて届いた声

アンケート回答者の約4分の3は女性でしたが、男性や性自認に多様性を持つ方々、海外の方からも数多くのご回答をいただきました。

• 「たるみのない美しい輪郭を維持したい」
• 「年齢より若く見える清潔感のある肌でいたい」
• 「女性になりたいという願いに近づきたい」
• 「ナチュラルで健康的な“おばさん”でいたい」

海外からの声には、「Kirei ni narou and look young and glowing skin and fresh」「Sexy, cute, toned, strong」など、ストレートで前向きな表現も見受けられました。

ホルモン治療にも対応 通いやすさを追求

PRIDE CLINICでは、リーズナブルな価格でホルモン注射も提供しています。とくに性自認と身体の性にギャップを感じる方々にとって、ホルモン治療は長期的なケアが必要なため、待ち時間の短縮や通いやすい価格設定に注力しています。

広がる共感と支援の輪

キャンペーンは、新宿二丁目のゲイバーでのフライヤー設置からスタート。その後、公式LINE（登録者1,000人超）やInstagram広告を通じて認知を拡大しました。TOKYO PRIDEの公式サイト経由の流入は限定的でしたが、草の根的なネットワークからの広がりを実感しています。

「前向きに生きる力」を届けたい

皆さんやはり、将来も「綺麗でいたい」という想いを持っています。
美容クリニックが提供できるのは、外見だけでなく「前向きに生きる力」だと信じています。わたしたちPRIDE CLINICは、「綺麗になりたい」という想いの背景にある「自分らしく生きたい」「自分を好きになりたい」という気持ちに、真正面から寄り添っていきたいと思っています。

これからもPRIDE CLINICは、すべての人が自分らしく、前向きに年齢を重ねていけるよう応援し続けます。

【寄稿者・プロフィール】
PRIDE CLINIC
院長　久野 賀子

2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、５年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。

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