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八方尾根開発株式会社

https://happoone.co.jp/

〒399-9301長野県北安曇郡白馬村大字北城5713

0261-72-2715

持続可能なスキー場運営へ。八方尾根開発株式会社の脱炭素社会に向けた取り組みとは

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
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再エネ化で稼働するリフト
再エネ化で稼働するリフト

八方尾根開発株式会社(本社:⻑野県北安曇郡白馬村、代表取締役:倉田 保緒)は創業60年を超えるスキー場運営会社です。

リフト15本の運営をはじめ、コース管理やレストラン営業まで、白馬八方尾根スキー場内の運営管理、営業を行っております。

グリーンシーズンにはアウトドアメーカーのスノーピークをパートナーに迎え、北尾根高原での滞在をお楽しみいただけるオールインクルーシブスタイルのアウトドア宿泊施設『Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN』を運営。

また通年で、北アルプスの白馬槍ヶ岳(2,903m)直下、南俣川右岸に泉源とする「白馬八方温泉」で5カ所の日帰り入浴施設の運営、3か所の足湯の運営、約75軒の宿泊施設への供給を行っています。

白馬八方尾根の、山岳を中心としたスケールの大きな自然やこの地に育まれた風土、文化、人情とのふれあいを、訪れるお客様の心に残る観光体験として提供することを当社の使命とし、“四季を通じたプレミアム国際山岳リゾート”づくりに向けて、地域ぐるみで取り組んでいます。

八方尾根開発がSDGsの取り組みを実践するまで

白馬八方尾根スキー場
 白馬八方尾根スキー場

「白馬八方尾根スキー場」は総滑走距離約23,000m、最長滑走距離約8,000m、高低差1,071mの日本有数の規模を誇ります。

多くのお客様が訪れる一方、近年の異常気象や地球温暖化による少雪は白馬村でも深刻化しており、スキー場運営にも大きな影響を及ぼすようになりました。

スキー場を維持するために稼働する人工降雪機は多大なCO2を排出し、それが気候変動の要因となってしまうという矛盾に対して「スキー場としてどうすべきか」考えるなか、スノーコミュニティの立場から脱酸素社会の実現に向けて様々な取り組みを行っているPOW JAPANと出会い、弊社代表がその理念に賛同しサポーターとなりました。

その後、2020年6月に日本のスキー場で初となるSDGsの専門部署を発足、持続可能な開発目標(SDGs)の活動を本格始動いたしました。

所有リフト15基すべての使用電力を100%再生可能エネルギーに転換

スキー場を運営するために多大な電力を消費しているという背景から、これまでリフトや降雪機関連等の電力の再生可能エネルギーへの転換を重点的に進めてまいりました。

八方尾根開発株式会社所有のリフト15基は2022年4月までにすべて再エネへの転換を完了、降雪機関連やゲレンデ内レストランの電力においても転換が進んでおり、本取組によりスキー場として年間1,000トン以上のCO₂排出削減への貢献に繋がっています。

また、八方尾根開発株式会社の運営する「白馬八方温泉」「Field Suite Hakuba Kitaone Kogen」他各施設も再生可能エネルギーへの転換や、照明のLED化を進めています。

白馬八方尾根スキー場再生可能エネルギーで運行しているリフト16基(内1基は他社管理のリフト)
白馬八方尾根スキー場再生可能エネルギーで運行しているリフト16基(内1基は他社管理のリフト)
再生可能エネルギーで運行しているリフト(ステッカー表示)
再生可能エネルギーで運行しているリフト(ステッカー表示)

自然環境と気候変動を学ぶ「SDGs教育プログラム」の実施

八方尾根開発株式会社は、白馬八方尾根の自然環境や、気候変動に対する企業の取り組みを若い世代に伝えるべく、2021年より、学生向けに「SDGs教育プログラム」の提供を始めました。

白馬八方尾根は中部山岳国立公園に指定されており、夏は登山、冬はスキー等と年間を通じて多くの観光客が訪れる場所です。

八方池へのトレッキングを通したフィールドワークで自然に触れるとともに、講習で学んだ白馬八方尾根の環境への取り組みに対して実際に目で見て理解を深め、考えることで、問題解決力を高められる内容を目指しています。

また、スキー場では地域の学生との関わりを重要視し、積極的に職場体験の受入をしています。

地元白馬村で育つ子供達が、職場体験を通じて白馬の自然の豊かさを知り、年間50万人が訪れる国際山岳リゾートがどのように運営されているかを自らの目で見たり、世界中から訪れるお客様への接客を体験したりすることで、国際感覚豊かな子供たちの育成教育に貢献しています。

更にはスキーパトロールでは「ジュニアパトロール育成プログラム」を昨シーズンから実施し、地域の学生を積極的にスキーリゾートへ招き入れ、その魅力とノウハウを提供することにより持続可能な人材育成を目指しています。

今後は環境保全や気候変動問題について、未来を担うこどもたちと学ぶイベントを積極的に開催していく予定です。スキー場に雪があるのはもはや当たり前ではなくなっています。

また、スキー人口も年々減っている中で、「雪あそびの楽しさ」を味わってもらうとともに、このたっぷりな雪が当たり前でないことを、未来を担うこどもたちに伝えていくことが持続可能なスキー場運営に不可欠であると考えています。

こどもたちと雪の大切さとSDGsについて学びながら遊ぶイベント
こどもたちと雪の大切さとSDGsについて学びながら遊ぶイベント

SDGsの専門部署が発足されてからまもなく3年が経ちますが、上記取り組みを業務として進めていくことは簡単ではありませんでした。

当時はSDGsの認知度は日本ではまだ低く、前例もあまりない状況でした。

それでも白馬八方尾根スキー場がある長野県白馬村では2019年 4月に日本でもいち早く気候非常事態宣言を表明しており、地域の方々と意見交換をしながら、推進できたのが幸運でした。

社内では現場へのヒアリングやSDGsを浸透させるために定期的なメルマガの配信、POW JAPANから講師を招いて勉強会の実施などを行いました。

スキー場は年々雪も少なくなっており、地球温暖化の影響を社員ひとりひとりが身をもって感じていたため、徐々に現場が率先して業務の中にSDGsを取り入れていけるようになりました。

このようなSDGsへの取り組みが評価され、2022年8月20日に開催された環境省が主催する国連の会議「第3回パリ協定とSDGs のシナジー強化に関する国際会議」に登壇。

この会議は、気候変動やSDGsのシナジーに関するグッドプラクティスを集約し、目標に向けた行動を加速させることを目的としており、白馬八方尾根の脱炭素に向けた取組を先進地域の事例として発表させていただきました。

「第3回パリ協定とSDGs のシナジー強化に関する国際会議」に登壇(左から4番目が弊社)
「第3回パリ協定とSDGs のシナジー強化に関する国際会議」に登壇(左から4番目が弊社)

また白馬八方尾根スキー場が加盟する、一般社団法人 HAKUBAVALLEY TOURISMも 2020年 10月に SDGs宣言を表明しました。

産学民が地域一体となり、持続可能な山岳エコツーリズムの聖地をビジョンに掲げて小委員会を定期的に開催しており、弊社も参画しています。

SDGsの取り組みを進めることにより、今後は数あるリゾート地の中から白馬村を選んで訪れるお客様や、「このような会社で働いてみたい」という若者が増えることを期待しています。

今後も地域を引っ張る存在を目指し、美しい自然環境を未来へつなぐため、SDGsや環境に配慮した取り組みを発信していきます。

◎企業プロフィール
企業名:八方尾根開発株式会社
URL:https://happoone.co.jp/
事業所(本社):〒399-9301長野県北安曇郡白馬村大字北城5713
設立:1960年12月9日
主な事業内容:
・白馬八方尾根スキー場 (スキー場一般/索道事業・飲食業)
・温泉事業(白馬八方温泉)
・旅行業

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ライター:

八方尾根開発株式会社SDGsマーケティング部。 SDGs専門部署立ち上げ時からもうひとりのメンバーと共に活動。企業としてのSDGs推進活動と、昔から変わらずにある白馬八方尾根の自然環境や、近年の気候変動問題を通じて未来を担うこどもたちとの取り組みを積極的に行っている。スキー場やグリーンシーズン営業の広報やデジタルマーケティングも担う。

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