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株式会社LIFE

https://www.instagram.com/lifeashikaga/

群馬県太田市植木野町182−1

0276-78-2718

株式会社LIFE 松井直樹|お客様を生涯守る。スタッフの雇用も生涯守る。

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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株式会社LIFE 代表取締役 松井直樹「お客様を生涯守る。スタッフの雇用も生涯守る」という経営方針を掲げ、倒産寸前の危機から1年でV字回復を成し遂げた美容サロンがある。株式会社LIFEだ。お客様のみならず、従業員やその家族も大切にする公益資本主義経営を実践することで、業績も従業員の定着率も劇的に回復したと語る松井氏に、会社の特徴と強みや、ステークホルダーへの感謝、未来世代への想いを伺いました。

外見だけでなく心もケアをするトータルビューティサロン

 —株式会社LIFEについて教えてください。

LIFEは、美容室、エステ、ネイル、アイラッシュ、訪問美容を提供するトータルビューティサロンです。栃木県と群馬県に1店舗ずつサロンを展開しています。

 —御社の強みはどんなところにあるのでしょう?

会社としての第一の目的を「儲け」に置いていないところはLIFEの特徴だと思います。では何を重要視しているか?というと、それは私たちの『美容での笑顔の具現化 人の幸せ、ありがとうのために生活の新しいことを作り続ける』という理念に込められています。

 —美容での笑顔の具現化ですか。

綺麗にまとまった髪や、美しく彩られた爪を見たりすると、自然と人は笑顔になって幸せを感じます。私たちはその笑顔をたくさん生んで、幸せな人を少しでも多く増やすためにこの仕事をしています。日頃から従業員に「お客様を綺麗にするためにはたとえコストがかかることでも積極的に挑戦してほしい」と言っているのも、色々な枠にとらわれることなく、お客様を綺麗にして笑顔を生むことを最優先に考えてほしいという思いからです。

 —外見を整えることで、笑顔や幸せという内面の変化が生まれるのですね。

それを特に実感できるのが訪問美容です。病院や介護施設、ご自宅まで伺う訪問美容は非常に需要が高いものの、費用対効果が低いためあまり積極的に行われていません。確かに訪問美容は二人一組で行く必要があったり、カット料金が2000〜3000円くらいだったり、移動の経費もかかるので、利益率を考えるとサロンでの営業を優先すべきだと思います。

しかし、訪問美容はお金には代えられない価値があります。以前、意識がなく寝たきりの患者さんのもとに伺った時、髪を切っているとその方が微かにニコッと笑顔になったことがありました。それを見ていたご家族も笑顔になり、本当に素晴らしい瞬間でした。LIFEのスタッフは若手からベテランまで全員が訪問美容に行きます。単に外見を整えることが美容ではなく、心までケアをすることが美容であるということを学ぶ非常に良い機会となっています。

本当の意味で「社員を大切にする」とは

—経営を行うなかで松井さんが心がけていることを教えてください。

私は従業員を家族だと思っています。経営者の指示を忠実に守る人たちではなく、会社のビジョンをともに話し、夢や理想を共有し、どうすればより良い社会を作れるのかをともに考える家族です。こうした意識のおかげかどうかは分かりませんが、1年で半数が入れ替わるのが当たり前の美容業界において、LIFEの人材定着率は非常に高いのです。

また、私は従業員のご家族のことも非常に大切に思っています。日々LIFEのために一生懸命に働いてくれていることへの感謝をご家族にも伝えたいと思って、年末年始には日々の働く姿を撮影した写真や動画をプレゼントしています。他にも、新しく従業員が入社すると、そのご家族に直筆で感謝の手紙をお送りしたり、父の日・母の日にはお花を従業員に渡して、会うきっかけを作ったりしています。

 従業員のご家族も大切にすることを心がけているのはなぜでしょうか?

父親の一言がきっかけです。父は40年以上自動車の板金工場に勤めていました。ある日、「なぜそんなに長く働けるの?」と聞いたら、「気づかないの?家族を守ってくれているからだよ」と言われたんです。この答えは非常に衝撃的でした。振り返ってみると確かに、クリスマスや誕生日など何かお祝い事があると父の会社の社長が必ず駆けつけ、お祝いをしてくれていました。私が美容師として独立し、初めてお店をもった時にも一番にお花を持ってきてくれたのが社長です。「同じようなことを従業員にしてあげている?普段から『従業員は大切!』と言っているけれど、本当に大切にするって何だろうね」と父に言われてハッとしました。従業員を大切にしているだけじゃ足りない。その家族やとりまく人たちも守らないとLIFEじゃないと気づいて、現在のような取り組みを始めたんです。

 理念やビジョン、従業員への姿勢、独自の取り組みの全てに松井さんのお人柄とでもいうような一本芯が通っているように感じます。やはり会社を経営するにあたってはそういったものが大事なのでしょうね。

 そういう人として、会社としての「在り方」が何よりも重要だということに気づくまでには長い時間がかかりましたし、会社が倒産寸前まで傾くという危機も経験しました。そのどん底からV字回復できたのは、一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC)の大久保秀夫会長のおかげです。理念や在り方など会社を経営するにあたっての根幹となる部分を教えていただき、実践したからこそ今があります。「3カ月後に死ぬとしたら、今と同じことをやっているか」という会長の問いはいつも胸にあります。時間は有限なので、自分が心からやりたいことを今後も貫き通していきたいと思います。

株式会社LIFE 店内

株式会社LIFEのステークホルダーに対しての想い

社員・家族との向き合い方
社員とご家族の皆さんへ

従業員に対する思いは言い尽くせないですね。思いがありすぎて、逆に「ありがとう」しか言えないんですよ。みんながLIFEを自分たちのものとして捉え、理念とビジョンをつくり、日々お客様を笑顔にし続けてくれているおかげで、LIFEは今後100年、200年と続く企業になると思います。みんなに言いたいことは、「私が最後は守るから、自分が思うまま好きにやって良いよ」ということですかね。信頼しているからこそ、「自由に羽ばたいてくれ!」と思っています。

お客様との向き合い方
全てのお客様へ

お客様には感謝という言葉では足りないほど、本当に感謝しています。お客様がいるからこそ、私やスタッフ、LIFEは成長できると思っています。そんなお客様にお伝えしたいことは、「LIFEを作ってくださりありがとうございます!LIFEを好きになってくださりありがとうございます!」ですね。

取引先との向き合い方
株式会社ユニバーサルプロダクツ 代表取締役 鈴木利和さんへ

鈴木さんとの出会いは、あるイベントで偶然席が隣になったことでした。当時、倒産寸前の会社を抱えどん底にいた私に、再生の機会を与えてくださったことを非常に感謝しています。あの出会いをきっかけに人生が良い方向に動き出しました。イベントの翌日鈴木さんから貰った言葉は今後一生忘れません。そんな鈴木さんにお伝えしたいことは、「私の兄貴として今後もどうぞよろしくお願いします!もっとたくさんの人に『ありがとう』と言ってもらえるように一緒に進んでいきましょう」ですね。

株式会社センビホールディングス 赤坂さんへ

株式会社センビホールディングスは、美容サロンビジネスのトータルサポートを行う総合美容ディーラー です。もう10年以上のお付き合いになります。LIFEの経営が厳しい時も一緒に前を向いて進んでくれました。担当の赤坂さんには、「いつもLIFEの従業員や私に的確なアドバイスをくださりありがとうございます。美容師という職種の深い理解からくる適切なサポートや、まるで自分の会社のことのような親身な対応にとても感謝していいます。LIFEは絶対に今後も大きく成長していくので、一緒に新しいことを開拓して、お客様に喜んでいただけるように頑張りましょう!」とお伝えしたいです。

株式会社MILBON 土屋さんへ

株式会社MILBONは業界で上場している数少ない美容メーカーです。情報提供をしてくれたり、社員の教育面も助けてくれたりと、一番バックアップしてくださっているメーカーさんですね。担当の土屋さんにお伝えしたいのは、「ミルボンさんのようにとても規模の大きい会社が、一軒一軒のお店をちゃんと見て、的確にアドバイスをしてくださることが非常にありがたいです。ミルボンさんが期待してくださっていることにしっかり応え、それ以上をお返しできるように頑張りたいと思います」ですね。

浅沼経営センターグループ 笠原さんへ

笠原さんは創業からお世話になっている会計士さんです。倒産寸前までいった辛い時に一緒に闘ってくれた方です。銀行や取引先に、「うちの会社は大丈夫です!」と言ってくださったことが忘れられません。そんな笠原さんには、「LIFEを自分の会社のように思って、たくさん助けてくださりありがとうございます!」とお伝えしたいです。

地域社会との向き合い方
栃木銀行 片平さんへ

会社が一時、倒産寸前まで傾いた時、当時取引があった銀行からは「会社を清算したほうがよい」「早急に従業員を減らしてください」と言われていました。私にとって従業員を解雇することは自分の身を切られるより辛いことです。そんなどん底の時に出会ったのが、栃木銀行の片平さんでした。私が必死にLIFEのビジョンや理念、そして従業員への思いを伝えると、片平さんは「銀行は松井さんのような人を救わないといけないんです」と言って、上司に一生懸命掛け合ってくれ、普通は考えられないような返済猶予の条件を提示してくれました。そのおかげで、1年後にはV字回復という大逆転を成し遂げることができたんです。栃木銀行さんに当期の決算報告をした時は、片平さんと支店長と3人で泣きました。片平さんは私にとって戦友です。そんな片平さんにお伝えしたいことは、「私は片平さんに出会うまで、こんな想いをもって銀行員の方と話すことを考えたことはありませんでした。あの日、私の想いを親身に聞き、自分ごととしてLIFEを考えてくれたことが本当に嬉しかったです。一緒に戦ってくれた恩は一生忘れません。本当にありがとうございます」。

一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC) 大久保秀夫会長(代表理事)へ

大久保会長は、父親のような人です。会長からは企業の「在り方」を教えていただきました。倒産寸前のどん底にいた私の話を親身に聞いて、本気で問題解決に向けて一緒に立ち向かってくれたことに対する感謝は言葉では言い尽くせません。会長から受けた教えを実践し、微力ながらもこの世界を良い方向に変える行動を続けていきたいと思います。本当はもっとお伝えしたいことがたくさんあるのですが、言葉が出てきません。涙しか出てこない。そういう方です。

倒産寸前の美容サロンが1年でV字回復できた理由の記事へのリンクのアイコン
松井さんと大久保会長のエピソードは、君は既に一歩目の成功を成し遂げている~倒産寸前の美容サロンが1年でV字回復できた理由からご覧いただけます。

両親へ

直樹という名前には、「木のように素直に育ってほしい」という両親の思いが込められています。その思いをどれだけ体現できているかはわかりませんが、その思いや今まで育ててくれた日々の積み重ねが私の一番の宝物です。両親に伝えたいことは、「産んでくれてありがとうございます。たくさんの学びを与えてくれたこと、自由にチャレンジさせてくれたことに感謝しています」ですね。これ以上言うと涙が止まらなくなるので、このへんで勘弁してください(笑)。

未来世代との向き合い方
未来世代とこれから出会う方々にへ

最後に、未来世代とこれから出会う方々に向けてメッセージがあります。
 
私たちLIFEは、美容を通して多くの人を笑顔にし、笑顔あふれる社会を作っていきたいと思っています。
 
「人の幸せのために」「誰かの笑顔のために」というのはありふれた言葉ですが、実際に相手のためを思い、幸せにするというのは簡単ではありません。思った通りにいかないことも多いですし、エネルギーもたくさん必要です。
 
しかし、その分かけたエネルギーが倍になって返ってきますし、喜びややりがいも格別です。相手の笑顔は自分にとって大きな糧になります。未来世代の皆さんもせっかくの人生や仕事ですから、ぜひ目の前の相手を笑顔にする意識を持ってほしい。そして、少し疲れたなと思ったら、ぜひLIFEにいらしてください(笑)。スタッフともども笑顔でお待ちしております!

株式会社LIFE 代表取締役 松井直樹

〈プロフィール〉

松井直樹

株式会社LIFE

http://life-hair.info/

所在地:〒373-0014 群馬県太田市植木野町182−1

連絡先: 0276-78-2718

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ライター:

1991年東京生まれ。中央大学法律学部出身。卒業後は採用コンサルティング会社に所属。社員インタビュー取材やホームページライティングを中心に活動中。

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