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テクロ株式会社

https://techro.co.jp/

〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-28-2ワークコート渋谷松濤

30代前半までのデジタル世代が、 より強い影響力を持てるように【テクロ株式会社】

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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テクロ株式会社 CEO天野央登さん

1500%近くのPVアップ実績も。webマーケティングのプロ集団【テクロ株式会社】

企業のwebマーケティングやDXを支援するテクロ株式会社。CEO天野央登氏は、大学2年生で起業し、立ち上げた留学情報メディア「交換留学ドットコム」を運用後、売却。そこで培ったコンテンツマーケティング、特にSEOについての知見を武器にwebマーケティングの顧問事業をスタートさせました。

提供している価値は圧倒的で、クライアント企業からは「オウンドメディアのUU、PVともに1500%近く向上した」、「コンサルだけでなく、オウンドメディアや記事の実制作まで手掛けてくれて変化が速く信頼度が高い」「Webマーケティングに関する最新・最前線の情報を常に分かりやすく共有してくれる」といった熱い声が寄せられています。

平均年齢30歳未満というデジタルネイティブ世代の専門家スタッフ約70名が、フルリモートで国内外からクライアント企業のサポート業務に当たっているという同社の事業、今後の展開、働き方について天野氏に伺いました。

 

次なるクライアントを紹介したくなる価値の高さ

 

——御社の事業について、詳しく教えてください

上に渡り、主にオウンドメディアを使ってリードを集めることをサポートしています。

——テクロさんは、サービスを提供したクライアント企業が、その成果を仲のいい企業に自然と伝えて、そこがまたお客さんになって……という循環が起きていて、提供している価値の高さを物語っていますよね。

本当にありがたいですね。価値を理解していただき、それを他社にご紹介していただいて……。

——サービスが生まれた背景を教えてください。

特に昨年からはコロナの影響もあり、DXがますます推し進められる一方です。例えば、以前は展示会で得たリードを営業マンがフォローし、お客様から自分の力量で仕事を取ってくるのが主流でした。しかし現在は、お客様が問い合わせをした時点で、すでに7割ほど意思決定がされているケースが多くなってきています。営業マンがフォローして契約や受注に結び付けるのは残りの3割ほどの部分。お客様の情報感度が日に日に上がっており、以前のようなマーケティング、営業の手法が通用しなくなっている現状があります。

また営業マン主体の属人的なやり方だと限界もあります。お客様と関係を構築している中で、担当の営業マンが退職した場合、例え丁寧な引き継ぎがあったとしても非効率な部分が出てきます。お客様から「追加で予算を付けたい」という機会を得たとしても、要望に応えきれないことも。マーケティング、資料作成、提案といった業務すべてを個人が担っていた場合はなおさらです。

効率アップのためには、属人的な体制を脱却することが不可欠です。業務を分解し、それぞれのチームに分けることでクオリティとスピードが両立できます。また併せてMA(マーケティングオートメーション)ツールなどオンラインのシステムを導入することで、顧客情報管理、分析などが自動化され、重要な業務にマンパワーを集中させることができます。

——具体的にはどんなサービスを提供されていますか?

企業によって、自社内にwebチームを置きたい場合と、アウトソースしたい場合があると思いますので、それぞれに合わせたサービスを展開しています。自社内にてwebマーケティングを行う場合は、キックオフ研修を皮切りに、月例ミーティングを行いながら我々が持つ知識、技術を移植して社内マーケターの育成をめざします。アウトソースの場合は弊社の方でオウンドメディアの企画から解析、記事作成、デザイン修正などほとんどの業務を担当させていただいています。

——それぞれの利点を教えてください

すべてをアウトソースするとその分費用がかかりますし、社内にノウハウも蓄積されません。アウトソースは短期・中期的な視点で、メディア立ち上げや結果を出すことに使っていただくのが良いと思います。長期的には、我々とタッグを組みながらクライアント企業様それぞれが社内でデジタルマーケティングのしくみを作ったほうが、社内のサービスに臨機応変に合わせた施策が可能になります。最終的にはクライアント社内で人材やチームが育つことが我々のゴールです。

テクロ株式会社 CEO天野央登さん

——サービスが生まれたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

これは私の思想と大きく関係してくるのですが、デジタル世代とその上の世代の格差を感じることが多々あるんです。私の考えるデジタル世代は30代前半まで。デジタルに関する知識はあるが業務上の経験はまだ浅いのがこの世代です。それより上の30代後半からの世代は、仕事の経験値が高く、実力、事例を持っているがデジタルに関する知見は少ない。ここがアンバランスな状態になっていることが、日本のDXを妨げていると思うんです。

今の日本の風土だと、デジタル世代が社内でより強い影響力を持てるようになるには10年、15年かかってしまうと思いますが、それを待たないとDXは完全には進まない。でもそれを待っていたら、日本はビジネス、経済的に沈没してしまうと思うんです。その15年の間を僕らが何とかつないでいくというのが当面の抱負であり、ミッションなんです。

——なるほど。それだけ危機感を持っていらっしゃるんですね。御社の体制についても教えていただけますか?

私どもはフルリモート体制で業務を行っており、無駄な会議や移動に時間や費用のリソースを取られることがありません。その分、お客様にフルでコミットメントできるのでとても効率的だと感じています。

この働き方については、会社のビジョンのひとつ「1人1人が、独自の個性を表現できる組織であり続ける」として大事にしていることです。会社をクリエイターの集団と捉えて、皆が持続的に最大限にパフォーマンスを発揮できるよう、それぞれが自分にフィットする場所や時間で働けること。そのうえでお客さんへの結果を出すことにコミットメントをおいています。

——今後の展開を伺いたいです。

今、例えば地方で100年以上も続いてきた歴史ある企業が、DXの波に乗れず沈んでいってしまう、日本にとって大変な価値の損失があちこちで起きています。そうした企業に対して、僕らがチームの一員としてともにweb化、デジタル化を行うことで、これ以上素晴らしい価値がなくなることを阻止していきたいですね。

私どもの事業・体制だと東京と地方のお客様に対し提供できる価値に変わりがありません。実際に「社内にリソースはあるけれど、ネットのリテラシーが足りない」と相談いただいた地方のクライアント企業様がいらっしゃいますが、1年以上、関係を持たせていただくなかで「webでの顧客獲得に大きく弾みがついた。社内の人材だけではできなかった」とお声をいただいています。

 

テクロ株式会社からステークホルダーへ。「お客様の紹介で循環がなりたっていて、感謝しかない。僕は何もしていないんです」

 

——ここからはテクロ株式会社および天野さんから、それぞれのステークホルダーへの想いを伺わせてください。

社員・家族との向き合い方
取締役 森川さんへ

ジョインして2年半、社内体制を含めて色々作ってもらっているのが、取締役の森川さんです。僕たちはフルリモートワーク化しているので、コミュニケーションのためのツールが多いんです。タスク管理、マニュアル、それらを一個一個細かく整備しないといけないんですけど、ここに一つひとつ時間を割いてやってくれていて本当に感謝しています。
 

森川さんに聞きたいことは……「これからの人生どうしていきたいですか?」ですね (笑)。彼は福岡の実家から仕事をしていて、都内に引っ越す、引っ越さないという話をずっとしているんです。引っ越しをするのかを含めて今後のキャリアをどう考えているのか、飲みながら話しても森川さんは「どうなんすかね?」という感じなので「ぶっちゃけ、本当のところどうなの?」とここで聞いてみたいですね。

プロジェクトマネージャー陣へ
 

弊社のミッションに「揺るぎない納得度を届ける」とあるとおり、お客様が徹底的に納得する成果を出すため、プロジェクトに求めるレベルが高いんです。それに僕自身、細かい人間なので、スタッフやマネージャーは僕の言っていることの意味が分からないときもあるみたいで……それでもしっかり意図を汲んで、諦めずに投げずに、成果を見据えてやってくれているので、本当に感謝ですね。
 

同時に、お客さんの仕事に対するクオリティを求める故に、想定以上の負荷がかかっていないかな、というのは時々心配になる瞬間があります。なので「大丈夫?」と改めて聞きたいです。

 

お客様との向き合い方
株式会社 FLUED(フルウド) 代表 松永 創さんへ
 

僕たちのお客さんでもある、BtoBマーケティング、セールスを提供している株式会社 FLUEDさん。複数のお客様のご紹介もいただきました。

お客さまとの関係は通常、お金をいただいて仕事を受けるという一種の契約関係ですが、これだけだと、贅沢な言い方かもしれませんが、おもしろくない。それを超えて、ともに何かを創っていくところに価値があると思うんです。代表の松永さんは一緒に創っていくことに対しての意識が強い方で、僕たちも自分たちをクリエイティブな集団だと思っているので、一緒に事業を創っている、生態系を創っているみたいなところがあり、そうした関係性にとても感謝しています。
 

松永さんと出会ったきっかけは2019年、経営者の交流会でした。その後facebookでつながっていただけだったんですが、一年後に「オウンドメディアを作りたい」と相談をいただいたんです。5回くらい、毎週ミーティングをしながら構想を作っていって「これで5回目だしそろそろ本稼働しましょう」と言っていただいて、そこから継続的に案件をご相談いただいています。僕らも都度結果を出して、しっかりと関係を作って仕事ができているかなと思っています。
 

松永さんは常にスケジュールが埋まっている方で、常に「あ、もうタクシーで移動しないと間に合わない」みたいな感じなので、「どうしたらそんなにスケジュールがいっぱいに埋められるんですか?」とその魔術をお聞きしたいです(笑)。

株式会社 サムシングファン 代表取締役 薮本 直樹さんへ
 

普段からお世話になっているお客様です。弊社が今の形になった2年くらい前くらいから、初期からのお客様ですね。たしか交流会でお会いして、僕のほうで「何か一緒にやりたい!」と感じて3回くらいしつこく(笑)提案させていただいたんです。もともと何社かコンサルを入れられていたそうなんですが、どうしても合わない会社が多かったらしくて。そこで僕たちが最後に入らせていただいたところ、2年くらい契約させてもらっているという形です。

コーポレートサイトのコンテンツを担当していますが、かなり細かいところまで見ていただいて、ご指摘くださるので「背筋を伸ばさんとあかんな」と、注意喚起できてとても助けられています。2年に渡って、僕たちの事業の成長とともに近くにいてくださったお客さまなので、ウェビナーを一緒にやったりメルマガを一緒に打ったり、そういうところでもお世話になっています。

薮本さんにお聞きしたいのは、娘さんが3人いらっしゃって、facebookを見ると家庭と仕事をうまく両立している感じなので、その秘訣を聞きたいです。

株式会社 LGブレイクスルー 代表 古田智子さんへ
 

自治体入札のコンサルや研修をされている企業さんです。以前、私がインターンをしていたところの交流会でお会いして、2年後ぐらいにオウンドメディアを活用したいとご相談いただきました。弊社が入って1年半くらいです。

 

テクロのサイトの〈実績〉にも掲載させていただいていますが、「課題を100%以上解決してくれた」、「依頼に対する成果を出して終わりではなく、その先の会社の成長まで見据えてくれている」など大変ありがたい評価をいただいています。

 

古田さんは大変パワフルな方で、社長だし僕からしたら大先輩ですが、誰よりも働いていらっしゃって、提案書を徹夜で作ったりされるんです。そのエネルギーはどこから出てくるのかお聞きしたいですね。

ファーストトレード株式会社 代表 三上良平さんへ
 

「Cilel」という中国輸入の物流プラトフォームとメンズバックブランドの「Transic」を経営されている福井の企業さんで、全社ぐるみでお世話になっています。三上社長は温厚かつロジカル。現場からの信頼も厚く、僕たちも本当にのびのびとお仕事をさせていただいています。ステークホルダーとしてお互いに関係を持ってやれているのが非常にありがたいなと思います。

 

以前弊社がM&Aのプラットフォームをマッチングサイトに出していた際、そこ経由でご連絡をいただいたのが出会いのきっかけです。三上社長は当時webマーケティングができる会社を買収するかwebマーケターを雇って社内のwebサービスをもっと成長させていきたいと考えてらして、僕たちにお問い合わせいただきました。その結果、弊社に発注していただいて、そこからチームの立ち上げから支援させていただいています。ファーストトレードさんのチームの力がとても強いので、そこを僕らがさらにお手伝いさせてもらって、問い合わせが伸びたりといった結果につながっていてありがたいですね。

 

取引先との向き合い方
顧問弁護士 株式会社 Seven Rich Accounting岡本順一さんへ
 

弊社がものすごくお世話になっている顧問弁護士が岡本先生です。実績、ノウハウ、持っているデータの量が尋常ではなくて、僕らが何か始めたら「それにはこういうリスクが想定されますね」とか「民法のこの部分が変わったのでこれのひな形を替えましょう」とか、向こうから伝えてくださるんです。弊社の法務はおかげでかなり強くなったと思います。こちらが一方的に不利な契約書を出されたり、中小企業だと法務が命取りになることもあるので、どういう戦略でいくべきなのか、常にバックアップしてもらっています。

 

出会ったのは会食の席でした。いろんな人や起業ともつなげていただいたり、社員の個人的な困りごとの相談に乗ってくださったことも。いつも楽しそうにお仕事をされていますが、唯一心配なのは、出会ってから順調に恰幅が良くなっていらっしゃるので(笑)、お体だけは本当に大事にしてくださいとお伝えしたいです。

EO (Entrepreneurs’ Organization/起業家機構)コミュニティへ
 

年商100万ドルを越える会社の若手起業家による世界的ネットワークです。僕は学生時代、EOのGSEA (The Global Student Entrepreneur Awards/世界学生業家アワード)に出場したのですが、EOのネットワークのなかでそのことを言うと、例えば200億円売上がある企業の社長に突然「相談させてください」とダイレクトにメッセージを送っても返していただけて、感謝しかないです。そういう方とのお話は気づきが多かったり、相談にとどまらず、そこから人をつないでくれて「仕事を取っておいで」と言ってくれたりするんです。

 

この風土はEOに所属するこれまでの社長さんたちが作られたと思うんですけど、めちゃくちゃ意識が高いんです、経営者のなかでも。「売り上げが1000億、利益は100億作ってがっつり納税してなんぼでしょ」みたいな世界観で「上場もただの通過点だから」とか、レベルが高すぎて、そのレベルが高すぎる社長を集められる秘訣、マーケティングでもブランディングでも、それを運営チームに聞いてみたいですね。EOのウェビナーをランニングしながらずっと聞いているんですが、話の規模感があまりに大きいので「くぅーっ」と思って(笑)、帰ったあとに事業計画を立て直したりして。「もっと行くぞー」と燃やされます。「ま、こんなもんでいいかな」と思ってしまう瞬間があっても、EOメンバーのお話を聞くと「こんなもんじゃ全然よくないわ」と刺激になります。

一般社団法人 festivo 代表 塚本さんへ
 

日本最大の若手起業家コミュニティですね。代表の塚本さんに顧問に入ってもらっていた時期があって、今はプライベートのお付き合いが中心ですが、塚本さんのお知り合い経由でお仕事をいただくことも多いです。さらに経営者として、会社と人生の価値観をどう持っていくのかというところを勉強させてもらっている存在です。

 

塚本さんはもう悟っているというか……(笑)、僕は事業を大きくしたいなと考えていますが、塚本さんは家族ができて、そのしあわせにシフトしている感じがして、でもやっぱり僕は塚本さんのビジネスにおける次のステージが見たいんです。

 

お付き合いは僕が大学1、2年生の頃からなので、本当にひよっこで「よくわかんないけど塚本さんに言われたことを全部やる」という感じでした。今思うと、あのときからつながっていてお客さんになった方もいて、ありがたい限りです。

・KBB(K-POWERS BUSINESS BRAIN)代表 金山靖昌さんへ

ビジネススクールとビジネスコンテストからなる、学生起業家のコミュニティです。今は休止していますが、僕はここの8期生でした。運営しているKBB nextという会社のオーナーが金山社長で、僕らの創業間もないころに、社債で資金調達をさせてもらっているんです。

 

学生時代は何も分からず、言われるままにやっていましたけど、後から考えたら金山さんって神様だな、と思うようになりました。本当にありがとうございます、と改めて伝えたいのとともに、このお金をただ返すだけでは失礼に当たるので、何か価値のあるネタを持っていかないといけない。金山さんは僕らのどんな部分に価値を感じるか、聞いてみたいです。毎月メールで会社の報告を送っているので、この記事が出たらしれっと添付して(笑)、遠回しに聞きたいですね。


 

<プロフィール>

天野央登

慶応⼤学2年⽣時に起業。留学メディア「交換留学ドットコム」を1年半ほど運⽤し事業売却。その後はコンテンツマーケティングの知⾒を活かし、Webマーケティングの顧問事業を開始。専門分野はBtoBマーケティング、SEO、MAツール等。2016年にテクロ株式会社を設立。

 

<企業概要>


テクロ株式会社

CEO 天野央登

〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-28-2ワークコート渋谷松濤

https://techro.co.jp/

 

(ライタープロフィール)

小野好美

広告会社勤務後、フリーライター。生まれ育った東京から高知、さらに鹿児島へと移住。コラムやインタビュー記事を中心に執筆。インタビュアーとしても活動。

 

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