
日本代表MF久保建英が、2026年FIFAワールドカップ決勝トーナメント1回戦のブラジル戦(日本時間30日午前2時キックオフ)を欠場する。森保一監督は試合前会見で、久保が全体練習に加わっておらず、ブラジル戦ではプレーしないと明言した。日本はエース格の一人を欠いたまま、5度の世界王者ブラジルと対戦する。
久保建英はブラジル戦欠場 左膝負傷から個別調整続く
久保はグループリーグ初戦のオランダ戦(日本時間6月15日)で左膝を負傷。その後、チュニジア戦、スウェーデン戦を欠場した。決勝トーナメントに入っても全体練習への復帰には至らず、ブラジル戦での起用は見送られることになった。
ロイターによると、森保監督は久保について「全体練習には参加しておらず、個別で調整している」と説明したうえで、ブラジル戦では出場しないと明かした。久保本人も早期復帰を望んでいるが、決勝トーナメント初戦で無理をさせる判断は取らなかった。
久保の欠場は、日本の攻撃面の選択肢を狭める。右サイド、シャドー、中央寄りの位置でボールを受け、相手守備を動かす役割を担える選手だからだ。ブラジル相手に主導権を握る時間を増やすには、鎌田大地、堂安律、伊東純也、前田大然、上田綺世らの組み合わせが鍵を握る。
森保監督はPK順を自ら決定へ クロアチア戦の記憶
ブラジル戦でもう一つ注目されるのが、PK戦への対応だ。
ロイターによると、森保監督はブラジル戦がPK戦にもつれた場合、キッカーの順番を選手の立候補に任せず、自ら決める考えを示した。
日本は2022年カタール大会の決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦で敗れている。森保ジャパンの苦い記憶として残っているこの試合でのPK順は、選手の自主性で決められた。
今回は監督が順番を決めることで、選手個人に判断を背負わせない形を取る。
昨年10月は日本がブラジルに3-2勝利
日本は2025年10月、東京で行われた親善試合でブラジルに3-2で勝利している。ブラジルは2点を先行しながら、後半に日本の反撃を許す結果となった。カルロ・アンチェロッティ監督率いるブラジル代表にとって、今回の再戦はリベンジマッチとしての意味も持つ。
ただし、W杯本大会のブラジルは別物だ。ビニシウス・ジュニオールは今大会のグループステージで得点を重ね、マテウス・クーニャも結果を出している。ネイマールも代表に復帰し、途中出場を含めて攻撃の選択肢に入っている。
一方の日本は、グループFを2位で通過。オランダと引き分け、チュニジアに勝利し、スウェーデンとも引き分けた。守備の粘りと前線の推進力で勝ち上がったが、ブラジル戦では一つのミスが失点に直結する。
日本はW杯決勝トーナメント初勝利へ
日本は過去のW杯で決勝トーナメント初戦を突破したことがない。2002年はトルコに敗れ、2010年はパラグアイにPK戦で敗退。2018年はベルギーに2点を先行しながら逆転負けし、2022年はクロアチアにPK戦で敗れた。
ブラジル戦は、過去の壁を越えるための大きな一戦となる。エース久保建英を欠くなかで、日本がどこまで攻撃の形を作れるか。



