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村上有容疑者「神のお告げの取次者」自称 辰己一家を精神支配 19歳長男を家族ら7人で監禁 母親「本当の神様の力」「災難だわ本当に」

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神のお告げの取次者 村上有
奈良県大和高田市の会社役員一家と横浜市の会社員一家の計7人が、19歳の男性を監禁したとして逮捕された事件で、主犯格の村上有容疑者(46)が自称する「神のお告げの取次者」という立場が被害者家族の精神を深く支配していた疑いが強まっている。
経営相談をきっかけに心酔した家族が、息子の「更生」を名目に監禁に加担する異常な構図が明らかになった。小規模個人型カルト的支配の恐ろしさが、改めて社会に警鐘を鳴らしている。
 

経営相談から家族総出の監禁へ

事件は2026年5月6日から8日にかけて発生した。被害者の辰己勝容疑者(46)と貴子容疑者(48)の長男(19)が、横浜市内の建物に連れ込まれ、パンツ1枚の状態で監禁された疑いがある。
財布や携帯電話を没収され、「逃げてもすぐ捕まるからな」と脅されたという。監禁場所は村上容疑者の自宅隣に位置する辰己桜容疑者(23)の自宅で、村上容疑者が所有していたとみられる。
事の始まりは数年前に遡る。辰己勝容疑者の建設会社が経営難に陥った際、村上容疑者の助言を受け、業績が回復した。これをきっかけに辰己一家は村上容疑者を「有先生」と呼び、絶対的な信頼を寄せるようになった。
昨年、素行が悪いとして長男を村上容疑者の飲食店で住み込み労働させたが、昨年12月に長男が逃げ出し、知人宅を転々としたところを父親に見つかり、再び村上側に引き渡されたとみられる。
警察は辰己一家が村上容疑者の影響下にあり、家族全員で監禁を実行したと判断した。
村上有容疑者、兄夫婦、辰己夫妻、長女、17歳の弟の計7人が監禁罪の疑いで逮捕されている。

 

カルト的支配の恐ろしさ 成功体験が依存を深める

村上容疑者は自らを「神のお告げの取次者」と位置づけ、経営相談や子どもの更生に「神の言葉」を用いた。
辰己一家はこれを「本物の力」と信じ、日常的に助言を求めた。成功体験を提供し、問題解決を神託として提示する典型的な精神支配手法が用いられた。
逃亡防止のため全裸就寝や行動監視を「更生のため」と正当化したとみられる。このような小規模個人型支配は、組織立った宗教団体より摘発が難しく、家族関係を武器にする点が特徴だ。
被害者家族が加害側に回る異例の構図は、外部からの孤立と内部結束を強めるカルト的特徴を体現している。
専門家は「日常の人間関係から始まる心理的依存が、気づかぬうちに犯罪を引き起こす危険性」を指摘する。
村上容疑者の飲食店経営と「神託」が結びついた支配形態が辰己一家を完全に取り込んでしまった。

 

村上容疑者母親の異常なコメント 「うそばっかり言う子」「本当の神様の力」

事件発覚後、村上容疑者の母親がメディア取材に応じ、衝撃的なコメントを残した。
「ここに20人くらい警察が来た。きのうの朝7時ごろ。入り込んできて、『なんですか』って言ったら『監禁容疑』って。ええ!なんのことって…」と逮捕を完全否定した。
「そんなことありません。よく言うわ」「一方的な話じゃないですか」と語った。
被害男性の様子については「全然!嫌がってないよ。黙って聞いていますよ。うそばっかり言う子ですから、この子は直らないなって思った」と述べ、監禁ではなく指導だったと主張。
さらに息子の活動を「占いじゃないので。こうした方がいいってちゃんと証しが出る」「本当の神様の力なんだよって言うの。災難だわ本当に」と擁護した。
母親自身も息子の世界観に深く染まっており、グループの支配構造が親世代まで及んでいた可能性を示唆している。このコメントは、事件の異常性を象徴的に表している。

 

類似事件との共通点 北九州・尼崎の監禁事例が警告

本事件は過去の家族ぐるみ監禁事件と多くの共通点を持つ。
2002年発覚の北九州監禁連続殺人事件では、松永太が通電拷問などで複数家族を支配し、7人を死亡させた。宗教的要素はないが、絶対服従と相互監視が家族を加害者に変えた点が酷似する。
2011年発覚の尼崎連続変死事件も、角田美代子が血縁・非血縁家族を「躾け」の名目で支配し、8人以上が死亡した。
どちらも成功体験や弱みを握る手法で依存を深め、外部を敵視した。本事件同様、小規模ながら精神支配がエスカレートし、家族総出の犯罪に至った。
早期発見で最悪の事態は避けられたが、身近な相談関係から生まれる支配の恐ろしさを再認識させる。

 

事件が示す教訓 心理的支配への警戒を

警察は7人の関係性と動機を詳しく捜査中だ。村上容疑者の過去の活動や他の相談者についても焦点が当たる可能性がある。
この事件は、経営や子育ての悩みを抱える家族が、魅力的な「指導者」に依存し、気づかぬうちに犯罪に巻き込まれるリスクを浮き彫りにした。
身近な人間関係であっても、過度な影響力には慎重になるべきだ。被害男性は現在保護されており、事件の全容解明が待たれる。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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