ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

泉ピン子がパワハラで提訴 観客に「ババア」、登壇者が土下座…「ピン子節」はなぜ裁判沙汰になったのか

コラム&ニュース コラム
リンクをコピー
提訴
株式会社HumanPictures 公式サイトより

「ピン子節」が、ついに裁判沙汰になった。女優の泉ピン子(79)が、出演映画の舞台挨拶での言動をめぐり、映画製作会社から損害賠償を求める訴訟を起こされた。観客に「ババア」と発言し、別の登壇者が土下座する事態になったという。11月3日に提訴を公表したのは、映画監督・寺西一浩氏が代表を務めるHumanPictures。問題となった舞台挨拶は、当初、泉らしい奔放なトークとして報じられていた。笑いを誘う大御所女優の毒舌が、なぜ法的責任を問われる事態に発展したのか。

 

泉ピン子を映画製作会社が提訴 観客への暴言と土下座騒動

日刊スポーツによると、HumanPicturesは11月2日、泉ピン子に対して東京地方裁判所に訴訟を提起し、翌3日に公式Xで発表した。問題となったのは、10月23日に開催された映画『AYUMI』『養父』のジャパンプレミア舞台挨拶。いずれも寺西一浩氏が監督を務め、泉が出演した作品だ。同社の発表によると、泉は壇上から、チケットを購入して来場した観客に対して「ババア」などと発言。さらに、舞台挨拶への登壇をめぐり、「帰る」「出ない」「一緒に並ばない」「私は大ベテランなのよ」といった発言があり、最終的に登壇者が土下座する事態に至ったと主張している。

制作会社は、泉の言動が出演者や関係者に強い心理的圧力を与え、パワーハラスメントに当たると判断。舞台挨拶の進行や作品の宣伝活動にも悪影響を及ぼしたとしている。

 

「訳わかんない映画」発言も 当初は笑いを誘うピン子節

10月23日の舞台挨拶では、泉の歯に衣着せぬ発言が相次いだ。出演映画『AYUMI』について「訳わかんない映画に集まっていただいて。ストーリー全然わかんない」と語り、自分の役柄についても周囲に尋ねたという。俳優を志す子役には「やめた方がいい」と発言。さらに、巨人の監督人事が気になるあまり、舞台挨拶どころではないといった趣旨の発言も飛び出した。当日の報道では、こうした発言が泉らしい奔放なトークとして取り上げられ、場内から笑いが起きた場面もあったという。

ところが、その11日後、制作会社は泉を提訴したと公表した。理由に挙げたのは、観客への侮辱的な言葉や関係者への威圧的な言動、登壇者の土下座だった。泉といえば、率直な物言いで知られる芸能界の大御所だ。テレビ番組でも、共演者に遠慮なく意見を述べる姿がたびたび話題になってきた。周囲を驚かせる発言も、泉のキャラクターとして受け止められることが多かった。しかし今回は、制作会社がその振る舞いを問題視した。舞台挨拶での言動を、泉らしいサービス精神と捉えるか、相手を傷つける行為と捉えるか。双方の認識には大きな隔たりがある。

 

なぜ裁判に発展? マネージャーは謝罪も本人からは連絡なし

HumanPicturesは、騒動後に観客やメディア関係者から多数の抗議や意見が寄せられ、現場を目撃した複数の人物から当日の状況を記した陳述書も提出されたと説明している。同社は関係者への聞き取りや当日の記録を確認し、専門家を交えて対応を協議。その結果、法的措置に踏み切った。さらに、寺西氏が泉の担当マネージャーに一連の言動をパワハラだと抗議したところ、謝罪があったという。一方、11月2日時点で泉本人から謝罪や発言の撤回はなく、業務代行会社からも正式な謝罪はなかったとしている。

HumanPicturesはこれまでにも泉を映画やドラマに起用しており、両者は継続的に作品づくりを行ってきた。それだけに、今回の対立は異例といえる。映画の宣伝において、知名度の高い出演者は大きな存在だ。話題性のある発言が作品への関心を高めることもあるが、今回はその言動をめぐって制作会社と出演者が対立し、作品の宣伝とは別の形で注目を集める結果となった。

 

「ピン子だから仕方ない」SNSでも賛否 大御所の毒舌は許される?

提訴の発表を受け、SNSでもさまざまな反応が寄せられた。All Aboutニュースが紹介したコメントには、泉の態度を批判する声がある一方、もともと毒舌で知られる人物なのだから、謝罪で収められなかったのかと疑問視する意見もあった。泉は『おしん』や『渡る世間は鬼ばかり』などの人気作品に出演し、長く芸能界で活躍してきた。演技力に加え、率直で歯切れのよい発言も注目を集める理由の一つだった。しかし今回問題とされたのは、テレビ番組での共演者との掛け合いではなく、映画の舞台挨拶での言動だ。作品を楽しみに訪れた観客に対する発言には、出演者としての配慮が求められる。

共演者やスタッフとの関係にも目を向けたい。芸歴の長い大御所と若手出演者では、立場や発言力に違いがある。冗談のつもりで発した言葉でも、相手が強い圧力を感じる場合がある。一方、制作側も泉のキャラクターを理解したうえで起用してきたはずだ。出演者に求める振る舞いや、現場で問題が起きた場合の対応を明確にしておくことも制作側の役割だろう。

 

裁判で問われる発言の責任

今回の訴訟では、泉の発言や登壇者が土下座するに至った経緯が重要な争点となる。制作会社が主張する行為がどこまで事実として認められるのか。それによって具体的にどのような損害が生じたのかも、司法の場で検証されることになる。損害賠償の請求額は明らかになっておらず、泉本人が提訴をどう受け止めているかも確認されていない。

長年「ピン子節」として親しまれてきた毒舌が、今回は損害賠償を求める訴訟へと発展した。裁判で問われるのは、芸能界の大御所という立場や本人のキャラクターではなく、舞台挨拶で実際に何が起き、どのような損害が生じたのかという点だ。泉の発言と土下座騒動の経緯が明らかになるにつれ、今回の訴訟の意味も見えてくるだろう。

 

Tags

ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

関連記事

タグ

To Top