
東京都福生市で4月、男子高校生をハンマーで殴ったとして傷害罪に問われている高林輝行被告の第2回公判が、9月2日に東京地裁立川支部で開かれた。集英社オンラインとNEWSポストセブンによると、殴打直後の警察官への公務執行妨害、事件前の窃盗、勾留中の病院での暴行に関する追加起訴の内容が示された。
勾留中の病院で警察官に暴行、8月24日に追起訴
8月24日付で追加起訴されたのは、東京都昭島市の病院で起きたとされる事件だ。検察側の説明では、高林被告は6月28日、勾留中にけがの治療のため病院を受診した。
トイレの使用を申し出たため、留置担当の警察官が付き添った。用を済ませた後によろけ、体を支えようとした警察官の股間を右膝で蹴り、背後から首を絞めたとされる。検察側は、その際に逃走を図ったとも説明した。
4月の殴打事件後に身柄を確保され、勾留されている間の行為についても、公判で審理されることになった。
立川市でブランド品9点、約343万円相当を盗んだとして起訴
窃盗事件は、高校生への殴打事件より約2カ月半前に発生していた。
起訴内容によると、2月9日午前3時ごろ、別の人物と共謀して立川市のリサイクルショップに侵入。店の窓ガラスと店内のショーケースをハンマーで割り、シャネルのバッグなど9点、約343万円相当を盗んだとされる。
検察側は、現場のガラス片に残っていた血液のDNA型が高林被告のものと一致し、自宅で差し押さえたバッグも被害品と一致したと説明した。
窃盗事件は7月3日付で追起訴されており、7月14日の初公判より前に起訴されていた事件に当たる。
高校生殴打後、警察官へのカプサイシン噴射でも起訴
4月29日午前7時すぎに起きた傷害事件では、当時17歳の男子高校生の頭部をハンマーで殴るなどし、左目付近の骨折を伴う全治約1カ月半のけがを負わせたとされる。
高林被告は5月1日に殺人未遂容疑で逮捕され、東京地検立川支部が5月22日に傷害罪で起訴した。
4月29日の自宅での公務執行妨害について、検察側は、駆けつけた警察官に刃物を示して威嚇し、カプサイシンを含む液体を噴射したと説明した。警察官1人が全治1週間の化学性結膜炎を負ったという。この件は6月17日付で追起訴された。
情状酌量の署名は2万2711件、次回公判は10月13日
署名サイトChange.orgでは、DEATHDOL NOTEが5月2日に始めた署名に、9月13日の閲覧時点で2万2711件の賛同が集まっている。
呼びかけは騒音被害を事件の背景として挙げ、高林被告への情状酌量、暴走族や違法改造車両への厳罰化、住民の騒音被害を救済する制度の整備を掲げる。
署名の法的な効力について、元検察官の日笠真木哉弁護士は5月19日公開の弁護士JPニュースで、署名が多数集まっても、検察や裁判所に刑を軽くする法的義務が生じるわけではないと説明している。
9月2日の公判で、高林被告は追加起訴の内容について「今は何も言えません」と述べ、弁護側も認否を留保した。検察側は、このほかに追起訴する予定はないと説明した。次回公判は10月13日に予定されている。



