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熊本地震を悪用した母親死亡報告が虚偽 インプ稼ぎから始まった投稿の顛末 災害時SNS詐欺と募金・義援金の違い

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SNS虚偽投稿 熊本地震

令和8年熊本地震の直後、X上でリンガーハット勤務の母親が自宅倒壊により死亡したとする投稿が拡散した。
投稿者は安否不明から死亡連絡までを伝え、PayPayによる送金を募る内容を付け加えた。
しかし該当する従業員がいないとの指摘があり、虚偽であることが明らかになった。

 

死亡報告投稿の経緯と虚偽の発覚

地震発生後、あるアカウントがイオンモール熊本のリンガーハットで勤務する母親と連絡が取れないと投稿を始めた。
当初はシフトに入っていなかったとの情報を伝え、その後警察から自宅倒壊による死亡連絡があったと主張した。
投稿は短時間で共有され、PayPayの送金リンクを通じて寄付を呼びかける動きも確認された。
しかしリンガーハット関係者から該当する従業員がいないとの情報が寄せられ、虚偽が発覚した。
投稿者は指摘を受けた後に嘘だったことを認め、アカウントは削除された。
後の私的なやり取りでは、Googleマップの位置情報をChatGPTで書き換えていたことや、死亡後の手続きに関する知識は実際に母親が亡くなったときの経験をそのまま使ったと説明している。
店舗名や具体的な状況を交えて信頼感を演出しようとした点が特徴的だった。

 

虚偽判明投稿への大反響

虚偽を指摘したまとめ投稿は7月30日午前0時台に公開され、同日夜の時点でいいね約2万1千、リポスト約5千、表示回数約523万を記録した。
投稿から数時間で急速に広がった背景には、地震直後の情報混乱と過去の災害でも似た事例があったことへの警戒感がある。
返信や引用では「善意を踏みにじる行為」「被災者や支援者に失礼」「被害届を出すべき」といった厳しい批判が相次いだ。
一方で「本当に心配して投稿を追っていたのにショックを受けた」との声も多く、信じ込んでしまった人々の落胆が目立った。
能登半島地震の際にも似た送金要求があったことを思い起こす反応も見られ、災害時のSNS利用に対する注意喚起が広がる結果となった。

 

インプ稼ぎと承認欲求から始まった動機

本人が後に説明したところによると、最初はインプレッション稼ぎや承認欲求から投稿を始め、止まらなくなったという。
そこに実際にPayPayで送金が届いたことで欲が出て、人を騙す結果を生んでしまったと述べている。
計画的に大金を騙し取ろうとしていたというより、注目を集める行為がエスカレートし、金銭が絡んだ段階で詐欺行為に発展した経緯がうかがえる。
死亡に関する詳細な描写に個人的な経験を用いた点や、位置情報を生成AIで調整した点も最初から精密な詐欺を狙っていたというより、それっぽい話を作って反応を得ようとした動機が強かったことを示している。
返金の意思を示している部分もあるが、災害時の混乱に乗じて善意を利用した点は変わらず問題視されている。

 

災害時のSNS詐欺と募金・義援金の違い

大規模災害が発生すると、SNS上では偽の救助要請や被害報告が繰り返し現れる。
個人の悲劇を装って送金を求める手口は能登半島地震の際にも確認され、実際に被害が出た例がある。
動機は金銭目的だけでなく、表示回数を増やそうとするものも含まれる。
義援金は被災者に直接届けることを目的とした公的な資金で、自治体や日本赤十字社などが受け付け、公平に配分される。
一方、募金は幅広い意味で使われ、個人がSNSで呼びかける送金要求もこれに該当しやすい。
使途の透明性や実在性の確認が難しい点がリスクとなる。
安全な支援を行うには公式の窓口を利用し、見知らぬ個人への送金は避けることが基本となる。
情報を目にした際は発信者の履歴を確認し、公式発表と照合する習慣が被害防止につながる。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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