
オイルをしぼった後に捨てられていたオリーブの葉に、新しい光が当たっている。株式会社forestfreeは日本の製茶技術を使い、地域の未利用資源を注目の健康茶へと生まれ変わらせた。
捨てるはずの葉が「新しい健康茶」に変身
株式会社forestfreeが2026年7月22日に発売した「まるごと大地のオリーブティー」。使われているのは、群馬県で育った有機オリーブの葉だ。
これまでオリーブといえば、オイルを取るための実が主役だった。残された葉は、なかなか使い道が見つからずに捨てられることも多かったという。
同社はこの葉に残された高い健康成分に着目した。日本の伝統的なお茶の技術を使うことで、苦みや青くささを抑え、毎日おいしく飲めるノンカフェイン茶に仕立て上げた。ルイボスティーに続く「新しい定番のお茶」として期待が高まっている。
コーヒーかすも再利用する徹底した循環の仕組み

他社と大きく違うのは、商品そのものだけでなく「作り方」にも環境への工夫が詰まっている点だ。
オリーブを育てる畑では、大手コーヒーチェーン店から出た「コーヒーかす」を堆肥として使っている。さらに、オイルをしぼった後の実の残りは牛のエサとして再利用される。
ただ「オーガニックです」とアピールするだけではない。地域のゴミを減らし、資源をぐるぐる回す仕組みを農業の段階から作り上げている。
「良いものを届ける」だけじゃない。背景にある物語を掘り起こす
同社が大切にしているのは「食の背景にあるストーリーを届ける」という考え方だ。代表の和栗由美子氏は、全国の生産現場へ自ら足を運び、対話を重ねてきた。
「現場に通う中で、まだ誰も気づいていない価値が見えてくる。その価値をしっかり商品にして届けることが私たちの役割」
ただモノを作るのではなく、生産者が6年かけて選んだ品種の歴史や、地域での挑戦を商品と一緒に届ける。この丁寧な姿勢が、消費者の心をつかむ理由になっている。
埋もれた資源からビジネスを作る工夫
今回の取り組みは、普段見落とされているものに「技術」と「工夫」を足せば、新しい価値が生まれることを教えてくれる。
環境に優しいだけでなく、しっかり「美味しくて売れる商品」に仕上げてビジネスとして成立させる。
地域に眠る資源をどう活かすか。同社の挑戦は、これからの地域ビジネスや環境問題の解決に向けた大きなヒントになりそうだ。



