
大阪・ミナミの路上で女性捜査員を無料案内所へ誘い、最終的にホストクラブへ案内しようとしたとして、案内所の実質的経営者ら2人が逮捕された。
客引き役が通行人を案内所へ連れ込み、そこへホストが迎えに来る流れが確認されていたという。店へ直接連れて行かず、無料案内所を間に挟んだ手口を大阪府警が調べている。
女性捜査員を案内所へ 実質経営者ら2人逮捕
MBSニュースと毎日新聞によると、大阪府警は7月15日、大阪市中央区の無料案内所「ホストステーション アフロバナナ」の実質的経営者・大森累容疑者(34)と従業員の宮崎仁胡容疑者(24)を、大阪府迷惑防止条例違反の疑いで逮捕したと発表した。
2人は客引き役の20代の男と共謀し、5月13日夜、宗右衛門町の路上を歩いていた女性捜査員に対し、「ホスト行ってほしい。バチクソイケメンいけます。一回、案内所行くやつでもいいですか?」などと声をかけ、ホストクラブへ案内する目的で無料案内所へ誘った疑いが持たれている。
客引き役が女性を案内所へ連れて行くと、その後、ホストが案内所まで出向き、女性をホストクラブへ連れて行く一連の流れが確認されていたという。大阪府警は2人の認否を明らかにしていない。
無料案内所は届出制 路上客引きは別に規制
無料案内所は、必要な届出を行い、店を探して訪れた客にホストクラブなどを紹介する業態である。無料案内所という仕組み自体が違法なわけではない。
今回問題とされたのは、客引き役が路上で女性に声をかけ、案内所へ連れて行き、そこへ来たホストが女性をクラブへ案内する流れだ。大阪府警は、最初から女性をホストクラブへ連れて行く目的だったとして、「案内所へ案内しただけ」ではなく、ホストクラブへの客引きの一部だったとみている。
ホスト客引きの摘発、2025年は34人
毎日新聞によると、ホストクラブに関係する客引き役の摘発は2025年に全国で34人に上り、前年から22人増えた。
直接ホストクラブへ連れて行けば、客引きの目的が外からも把握できる。いったん無料案内所を経由し、そこへホストを呼ぶ今回の手口について、大阪府警は摘発を逃れるための偽装だった可能性を調べている。
悪質ホスト対策を盛り込んだ改正風営適正化法は2025年5月に成立・公布され、悪質な営業行為の規制や無許可営業への罰則強化などは同年6月28日に施行された。残る許可制度関係の規定も11月28日に施行されている。
ただし、今回の逮捕容疑は改正風営適正化法違反ではなく、大阪府迷惑防止条例違反である点に注意したい。
複数のホストクラブグループとの関係も捜査
大阪府警は逮捕前日の7月14日、案内所などを家宅捜索し、関係資料を押収した。
案内所が複数のホストクラブグループと連携していた可能性もあるとみて、調べを進めている。



