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久保建英欠場で日本代表に試練 日曜チュニジア戦は「勝点3」が絶対条件になる

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久保建英
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日本時間21日13時、日本代表は不安と期待が入り交じる第2戦を迎える。サッカーW杯北中米大会初戦で強豪オランダと引き分けた勢いはあるが、攻撃の中心だった久保建英が左膝の負傷でチュニジア戦を欠場することになった。ワールドカップのグループリーグは、いい試合をしただけでは前へ進めない。勝点1を本物の前進に変えるには、ここで勝つ必要がある。森保ジャパンの選手層と対応力が、モンテレイで試される。

 

 

久保建英がいないことで、日本代表は何に困るのか

オランダ戦の久保建英は、ボールを持った瞬間に何かが起きそうだと感じさせる選手だった。相手に囲まれても慌てず、細かいタッチでボールを動かし、味方が走り込む時間を作る。派手に相手を抜くだけではなく、守備の形を少しずつ崩し、日本の攻撃に余裕を生む役割を担っていた。

後半には左サイドに流れ、エリア内で粘って中村敬斗の同点ゴールをアシストした。あの場面で久保がしていたのは、単にパスを出したという作業ではない。相手が寄せてくる中でボールを失わず、味方が一番打ちやすいタイミングまで待ち、最後に短いパスを通した。サッカーでは、こうした一瞬の判断が得点を生む。久保の不在が痛いのは、まさにその最後のひと工夫を出せる選手だからだ。

ただし、久保がいないから日本の攻撃が終わるわけではない。むしろ問題は、久保と同じことを誰かにやらせようとしてしまうことにある。伊東純也には、相手の横を一気に走り抜ける速さがある。前田大然には、相手に落ち着いてボールを持たせない運動量がある。鈴木唯人には、狭い場所でボールを受けて向きを変える技術がある。町野修斗は前線の複数の役割をこなせるため、試合中に形を変えたいときにも使いやすい。久保の穴をそのまま埋めるのではなく、別のやり方で相手を困らせることが、日本代表には求められている。

 

チュニジア戦が大事な理由は、勝点4にある

ワールドカップのグループリーグでは、勝つと勝点3、引き分けると勝点1、負けると勝点0になる。日本は初戦でオランダと引き分けたため、いま持っているのは勝点1だ。強豪相手に追いついた結果は価値があるが、次のチュニジア戦で勝てなければ、その価値は一気に小さくなってしまう。

今大会は出場国が増え、グループ3位でも決勝トーナメントに進める可能性がある。とはいえ、3位通過に回ると、他のグループの結果を待つことになり、自分たちだけでは運命を決められない。だからこそ、日本としてはチュニジアに勝って勝点を4に伸ばし、最終戦のスウェーデン戦を少しでも有利な状態で迎えたい。ここで勝てば、決勝トーナメント進出がぐっと近づく。逆に引き分け以下なら、最終戦の重圧は一気に増す。

チュニジアは初戦でスウェーデンに大敗しているため、日本の方が有利に見えるかもしれない。しかし、ワールドカップで追い込まれたチームほど厄介なものはない。序盤から強く当たってくる可能性もあれば、守備を固めて失点を避け、少ないチャンスでカウンターを狙ってくる可能性もある。日本がボールを持つ時間が長ければ優勢に見えるかもしれないが、ボールを持っているだけでは勝てない。相手を動かし、守備の隙間を作り、最後にシュートまで持ち込まなければ、時間だけが過ぎていく。

日曜の試合で大切なのは、早い時間帯に先制点を取ることだ。日本が先に点を取れば、チュニジアは前に出てこざるを得なくなる。そうなれば、伊東や前田のようなスピードのある選手が走り込むスペースも生まれる。反対に、0-0の時間が長くなれば、焦りは日本の方に出てくる。久保のように狭い場所で流れを変えられる選手がいないからこそ、チーム全体で試合を動かす意識が必要になる。

 

伊東純也、鎌田大地、小川航基にかかる期待

久保が欠場する右サイドで、分かりやすい選択肢になるのが伊東純也だ。伊東の強みは、相手の横をスピードで抜け出し、ゴール前へボールを送れるところにある。相手が守備を固めていても、何度もサイドを走らされれば、少しずつ足が止まってくる。チュニジア戦では、細かなパス交換だけで中央を崩そうとするよりも、サイドから相手を揺さぶり、クロスや折り返しの回数を増やす方が効果的になる場面も多いはずだ。

中央では鎌田大地の役割が重くなる。鎌田は、相手の守備の間でボールを受け、攻撃の方向を変えられる選手である。横へ安全に回すだけでは、相手の守備は崩れない。どこかで縦に入れるパスが必要になり、時には自分でゴール前へ入っていく動きも求められる。久保がいない分、鎌田がどれだけ前を向いてプレーできるかは、日本の攻撃のテンポを大きく左右する。

前線では小川航基の起用も見どころになる。オランダ戦で結果を出した選手に次のチャンスを与えることは、チーム全体の空気を変える。上田綺世に疲労があるなら、無理に先発させる必要はない。小川が相手の大きな守備選手と競り合い、ゴール前で体を張り、クロスに飛び込む。そのうえで後半に上田を投入できれば、チュニジアにとっては別のタイプの相手と戦わなければならず、守る側の負担は大きくなる。

この試合で日本に必要なのは、美しい攻撃だけではない。ゴール前に人数をかけ、こぼれ球に詰め、相手が嫌がる場所へ何度も入っていくしつこさがいる。強豪オランダを相手に粘った初戦とは、求められるものが違う。チュニジア戦では、日本が自分たちから試合を動かし、勝つべき相手に勝ち切らなければならない。

 

久保に無理をさせないためにも、日曜は勝つしかない

ファンの反応を見ると、久保に無理をしてほしくないという声が多い。4年に一度のワールドカップで本人がどれほど悔しいかは、言葉にしきれないだろう。それでも、25歳の久保がここで選手生命を削るような判断をする必要はない。スウェーデン戦、その先の決勝トーナメント、さらに次のワールドカップまで考えれば、今は治療を優先するしかない。

だからこそ、日曜のチュニジア戦でピッチに立つ選手たちの責任は重い。久保が戻ってくる場所を残すためにも、日本はここで勝点3を取らなければならない。久保がいない苦しさはあるが、ワールドカップで上へ進むチームは、何かを欠いたままでも勝つ。主力がいないから仕方ない、では終われない舞台である。

森保ジャパンは、オランダ戦で粘りを見せた。次に問われるのは、勝つべき試合を本当に勝ち切れるかどうかだ。モンテレイで日本が取りに行くべきものは、同情でも善戦の拍手でもない。必要なのは、決勝トーナメントへ近づくための勝点3である。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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