
長渕剛(69)の個人事務所「株式会社オフィスレン」が破産を申し立てたイベント運営会社「ダイヤモンドグループ」をめぐり、衝撃的な実態が明らかになった。2026年5月18日に東京地裁で開かれた第1回債権者集会での破産管財人の報告内容を、東京商工リサーチが報じている。
約2億6000万円未払い、破産開始時の口座残高はわずか64万円
ダイヤモンドグループは長渕の全国ツアー「TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2024 “BLOOD”」の企画運営やグッズ制作、ファンクラブ運営を担っていた。報道によれば、ツアー分配金約2億円とファンクラブ会費約2500万円など合計約2億6000万円が支払われなかった。ツアー売上は概算で10億円規模とされるが、破産開始時の法人口座残高は約64万円。2024年1月期以降は記帳作業も行われず、会計資料がほとんど残っていなかったという。
長渕側はダイヤ社代表を業務上横領罪で刑事告訴し、徹底的に争う姿勢を見せる。一方でダイヤ社側は「断じて横領ではない」と反論。ツアー後に売上や取り分を清算中だったにもかかわらず、長渕側から一括支払いを求められたなどと経緯を説明している。責任の所在は今後の司法判断に委ねられる。
次回の債権者集会は2026年10月に予定されている。使途が争点となっている多額のツアー売上金の行方と、刑事告訴の帰趨が今後の焦点となる。
ダイヤモンドグループとはどんな会社か
ダイヤモンドグループは2010年2月に設立され、資本金は1億円。本社を東京都中央区に置き、ライブやフェスの企画、チケット販売、芸能人のブログやファンクラブの運営などを手がけてきた。長渕とは2023年5月に契約を結んでいた。同社は長渕以外にも複数のアーティストのファンクラブやイベントを運営していたと報じられている。破産手続きでは加藤博太郎弁護士が申立代理人を、西村あさひ法律事務所の南勇成弁護士が破産管財人を務めている。
GACKTが“長渕さんでさえ”と業界の体質に言及
この一件を受け、GACKT(52)が6月4日にX(旧Twitter)を更新した。報道が出る前からこの会社の話を耳にしていたとし、長渕ほどの大物でも被害に遭う現実に触れている。看板や人脈に依存し、財務管理が杜撰な事務所が業界に少なくないと指摘した。
GACKTは自身も過去に数億円規模の未払いや、かつて所属した事務所の脱税問題に巻き込まれた経験を明かした。GACKT本人は当時から同社の経営・経理への関与を全面的に否定しており、税務調査も本人個人を対象としたものではないと訂正されている。GACKTは契約解除の判断が遅れたことを自らの勉強不足だったと振り返り、「これは他人事ではない」と業界全体へ言及した。
GACKTが過去に直面した2014年の脱税事件
GACKTが触れた件は、2014年4月に表面化している。GACKTがかつて所属した事務所「GORDIE ENTERTAINMENT」やファンクラブ運営会社「DEARS」の取締役ら3人が、外注費を水増しする手口で2年間に約1億9500万円の所得を隠し、法人税約5800万円を脱税したとして、東京地検特捜部に法人税法違反の疑いで逮捕された。GACKTは2013年に別の事務所へ移籍済みで、現事務所は当時、GACKTは経営や経理・財務に一切関与していないとコメントしていた。



