
タレントのベッキーが、ラジオ番組で「ゴールデンのレギュラーが欲しい」と語ったことが話題になっている。2016年の不倫騒動から10年、出演機会を少しずつ戻してきた一方で、地上波ゴールデン帯の常連には至っていない。
10年越しの本音告白
発言が出たのは、2026年5月28日放送のラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」(TOKYO FM)。お笑いコンビ・令和ロマンの松井ケムリと共演し、互いの目標を語り合う中で飛び出した。ベッキーは「いっぱいテレビに出たい」と意欲を見せたうえで、「10年黙っていた」本音として「ゴールデンのレギュラーが欲しい」と打ち明けた。「私が言うと下品なのかな」とためらってきたとも語っている。単なる復帰ではなく、もう一度テレビの中心に立ちたいという意欲を示す発言として受け止められた。
ゴールデン帯レギュラーが持つ意味
ゴールデン帯のレギュラーは、芸能人にとって今も大きな意味を持つ。視聴率の絶対値はかつてより下がったとはいえ、家族で見られる時間帯に毎週出演することは、認知と信頼の回復につながる。現在のベッキーはABEMAでレギュラー番組を数本抱えるが、地上波ゴールデンのレギュラーはない。背景には、10年という時間を経てもなお残る「完全復帰」への壁がある。
「イッテQ」復帰待望論と現実
ベッキーの名前が出るたびに、SNSでは日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」への復帰を望む声が上がる。番組開始の2007年から約9年間レギュラーを務め、2016年の騒動で降板した経緯があるためだ。2024年以降、元レギュラーの手越祐也が段階的に番組へ戻ったこともあり、待望論は改めて高まっている。一方で、番組側がどう受け止めるかは別問題である。地上波バラエティはスポンサーと視聴者の反応を強く意識する。不倫騒動は法的な犯罪ではないが、当時の報道量と批判の大きさは、起用の判断に長く影響してきた。
不祥事後の復帰をどう見るか
芸能人の不祥事後の復帰は、一律に判断できない。犯罪か、私生活上の問題か、被害者がいるのか、説明が十分だったのか、時間が経過したのかによって、社会の受け止めは変わる。ベッキーの場合、10年という時間が「そろそろよいのでは」という空気を生む一方、「当時の印象が消えない」という声も残る。重要なのは、復帰を求める声と拒否する声のどちらか一方だけを正義としないことだ。視聴者にはチャンネルを選ぶ自由があり、テレビ局には起用を判断する責任がある。本人には、過去をなかったことにせず、現在の仕事で信頼を積み直す道がある。
ゴールデン復帰に必要なもの
ベッキーの強みは、進行力、場を明るくするテンポ、共演者との距離の取り方にある。かつての「好感度タレント」という肩書だけではなく、経験を重ねた現在の立場をどう番組に生かすかが鍵になる。完全復帰への近道は、過去の番組に戻ることだけではない。配信番組、ローカル局、深夜帯、情報番組、舞台、ドラマで実績を重ね、スポンサーや制作側が安心して起用できる状態を作ることが重要である。10年目の本音告白は、ベッキーの再出発がまだ途上にあることを示した。



