
日清カップヌードル麻辣麺のCMが賛否。SHIROSE・榎田一王のセクシーダンスが性的搾取にあたるか、食品CMとしての適切性などについて整理する。
日清カップヌードルCMに批判殺到 セクシーダンス演出は不適切か
日清食品の「カップヌードル麻辣麺」CMをめぐり、ネット上で賛否が巻き起こっている。
出演者は、ミュージシャン・SHIROSE(WHITE JAM)と、ABEMAの恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。』出演で知られる榎田一王(えのきだ・いおう)。
話題の中心となっているのは、セクシーすぎる衣装やダンス演出についてであり、「不適切ではないか」とする批判が相次いでいる。
問題視されたダンス演出の内容
今回のCMでは、
・丈の片側が不自然に短い長袖Tシャツを着用
・腕を上げて乳首を見せるように強調するポーズ(乳首自体はシールで隠れている)
・腰を左右に振るダンス
といった振り付けを披露している。
これに対し、SNS上では次のような声が上がった。
「性的搾取では?」
「18歳にこんなことさせるな」
「食べ物のCMとして不快」
「これを女性がやっていたら大問題になる」
食品CMとしての違和感と、若年出演者への配慮が主な論点となっている。
榎田一王は何者か “清潔感”とのギャップ
榎田一王は、ABEMAの人気恋愛番組『今日、好きになりました。』出演で注目を集めた人物だ。
さらに、
・男子高生ミスターコンテスト2025で準グランプリ
・全日本高校ボディビル選手権で2年連続優勝
といった実績を持ち、肉体美を武器に活動してきた経歴がある。
ボディコンテストでは上半身裸・ブリーフパンツなどの露出が多い格好でのパフォーマンスも一般的であり、榎田は身体表現そのものに不慣れではない。
しかし一方で、恋愛リアリティ番組で見せた高校生らしい初々しさや他の出演者への誠実な態度を通じて、爽やかでクリーンなイメージを持つ層も多い。
今回のCMは、そのイメージとのギャップが強く出たことも、違和感の一因とみられる。
「18歳」という年齢も議論の火種に 法的には問題ないが…
榎田は現在18歳で、3月に高校をすでに卒業している。
2022年の民法改正により成人年齢は18歳に引き下げられており、法的には今回のようなセクシーな演出を含む映像出演に問題はない。
しかしSNSでは、
「まだ10代なのに」
「精神的に大丈夫なのか」
といった感情的な反発も多く見られる。
つまりこの問題は、法律と感覚のズレが浮き彫りになったケースとも言える。
TikTokでは「何やってんのwww」「おもろすぎ」など肯定的な意見
一方で、若年層の多いTikTokでは空気が異なる。
CM動画のコメントには
「いおうwwwwなにしてんのwwww」
「普通におもろいw」
といった声が寄せられている。深刻さは影をひそめ、ネタとして楽しむ反応が主流だ。
同じ映像でも、不快と感じる層、面白いと消費する層で評価が大きく分かれており、世代間や価値観のギャップが明確に表れている。
SHIROSEの作風と“攻めた表現”
今回のCMに出演しているSHIROSEは、もともと刺激的な表現で知られる人物でもある。
自身のSNSでは、過激なパフォーマンス、挑発的な演出を日常的に投稿しており、今回のCMもその延長線上にあると見ることができる。現に、使用されている楽曲もSHIROSEのものである。
つまり今回の演出は“突発的なもの”ではなく、クリエイティブとして一貫した路線とも言える。
▼パンツの中にハチミツを垂らすパフォーマンス
「誰の責任か」ではなく「設計の問題」
今回の炎上において、「誰が悪いのか」という議論も見られるが、本質はそこではない。
・起用した企業
・演出を設計した制作側
・出演を受けたタレント
いずれか一方に責任を押し付ける構図ではなく、
「どう見られるか」まで含めた設計が適切だったかが問われている。
特に食品CMは「安心感」や「清潔感」が求められるジャンルであり、
そこに“性的ニュアンス”が強く入った場合、拒否反応が出やすい。
話題性と不快感の境界線
今回のCMは、強い話題性と明確な賛否を同時に生んだ。
広告として見れば“成功”とも言える一方で、消費者の嫌悪感を引き起こした点は無視できない。それが食品であれば、衛生観念への疑問から売上にまで波及する可能性もある。
そして何より重要なのは、その表現が誰にどう届くかという視点だ。
面白さと不快感は紙一重であり、その境界線をどこに引くのか。
今回の炎上は、現代広告の難しさを象徴する事例となった。



