
“不適切ネタ化”で炎上 性犯罪事件の扱いに波紋
お笑い芸人のエハラマサヒロによるX投稿が、大きな波紋を広げている。
問題となったのは、都内公立小学校の教諭が女子児童の水筒に下半身を擦りつけたとして逮捕された事件をめぐる投稿だ。
エハラ氏はXで、
「今一番やりたい顔。明日には旬すぎてる」
とコメントし、逮捕時に報道された教諭の特徴的な“変顔”を真似した自撮り画像を投稿した。
しかし、この投稿に対しSNSでは、
「性犯罪をネタにするのは違う」
「娘が同じ被害に遭っても笑えるのか」
「被害者家族が見たらどう思うのか」
など批判が殺到。
投稿はほどなく削除されたが、騒ぎはそれで収まらなかった。
水筒事件とは何だったのか
今回ネタにされた事件では、警視庁が都内公立小学校の教諭を逮捕。
報道によれば、女子児童の水筒の飲み口に下半身を擦りつけるなどした疑いが持たれている。
さらに、
・動画撮影をしながら犯行
・スカート内盗撮
・体操着への接触疑惑
なども報じられており、警視庁は余罪も含めて捜査を進めているという。
SNS上でも、
「かなり悪質な性犯罪」
「児童相手なのが重すぎる」
と強い嫌悪感が広がっていた。
そのため、今回の“モノマネ投稿”は、笑いに変えていい題材ではないと受け止められたようだ。
削除後も“スクショ拡散”で再炎上
エハラ氏は投稿を削除したものの、奈良市議会議員であるへずまりゅう氏がスクリーンショットを拡散。
へずま氏は、
「SNSは消しても永遠に残るんだよ。 悪いけどクソ気持ちが悪い。
芸人やからって全てをネタにするんか?
水筒事件の被害に遭われたご家族がこれを見たらどう思う?
しかもあんた家族系YouTuberだろ。 こんなの芸人以前にお父さん失格やん。」
と強く批判した。
これに対しエハラ氏は、
「へずまさん、申し訳ないですが僕は気を悪くされる方もいるのですぐ消したのです。
ここであなたがもう一度載せて叩拡散させる事の意味は何ですか?」
と反論し、火に油を注ぐ形となった。
“ネタ化”の境界線はどこにあるのか
芸人文化では、寄席やライブ配信などで時事ネタや社会事件をいち早く取り込むこと自体は珍しくない。
実際、ニュース直後の“顔マネ”や“誇張表現”はテレビバラエティでも長年行われてきた。
しかし近年は、特に
・性犯罪
・児童被害
・被害者が実在する事件
については、“笑い”として扱うことへの拒否感が強まっている。
今回も、
「ただの変顔イジリでは済まない」
「被害内容が重すぎる」
という受け止めが広がった。
“話題化”と“炎上”の境界
さらに今回は、「明日には旬すぎてる」という投稿文も批判を加速させた。
SNS時代では、話題に素早く乗る“瞬発力”が注目を集めやすい。
一方で、そのスピード感ゆえに、被害者視点や事件の重さが置き去りになるケースも少なくない。
暴露系インフルエンサーのあおいみゆも今回の投稿を取り上げ、事件概要とともに拡散。
結果として、“軽いノリの時事ネタ”のつもりだった投稿は、大炎上へ発展した。
SNS時代、“消せば終わり”ではない
今回の件では、エハラ氏が比較的早い段階で投稿を削除した。
しかし、SNSではスクリーンショット文化が定着しており、一度投稿された内容は半永久的に残る。
特に現在は、炎上監視アカウント・暴露系インフルエンサー・切り抜き拡散などが即座に反応する時代だ。
そのため、削除しても「完全に無かったこと」にはならない。
芸人としての“時事ネタ感覚”と、SNS時代の倫理観。
今回の炎上は、そのズレが強く表れた事例と言えそうだ。



