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Media is Hope AWARD 2024年上半期受賞者決定。気候変動報道、新たなフェーズへ

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気候変動報道、新たなフェーズへ

media is hope award 2024 授賞式
左から TBS 川上敬二郎さん / ライター・エディター 大庭美菜さん / 北海道新聞 竹中達哉さん、芝垣なの香さん / フジテレビ 木幡美子さん / 株式会社ソーシャルカンパニー 市川裕康さん(提供:Media is Hope)

気候変動やSDGsといった社会課題解決に貢献するメディアやジャーナリストを表彰する「Media is Hope AWARD」の2024年上半期受賞者が決定。8月23日に東京都内で表彰式が行われた。

 受賞者は、TBSテレビの川上敬二郎氏、ライター・エディターの大庭美菜氏の個人賞2名、北海道新聞社とフジテレビの媒体賞2社、株式会社ソーシャルカンパニー市川裕康氏のメディア貢献賞1名の計5名(社)。

社会課題解決に向けた報道は、従来の枠組みを超え、新たなフェーズを迎えている。

気候変動報道強化へ、多様な取り組み評価

「Media is Hope AWARD」は、気候変動を解決できる社会の実現を目指す一般社団法人Media is Hopeが2023年に設立した。

同団体は、気候変動報道強化のためにメディアや市民、企業など、あらゆるステークホルダーと連携し、気候変動問題を多角的に捉え、本質的な解決を目指した報道を促進している。
AWARDは、その一環として、優れた報道を世に送り出し、社会にインパクトを与えたメディアやジャーナリストを表彰するもので、報道関係者からの推薦に基づき、独自基準で選考を行っている。

各分野で活躍する受賞者たち

個人賞を受賞したTBSテレビの川上敬二郎氏は、報道特集やNews23などのディレクターとして、農業、いじめ、貧困など幅広い分野で積極的な情報発信を行ってきた。
特に、ドキュメンタリー映画「サステナフォレスト〜森の守り人たち〜」では、日本の森林放置の現状と課題に焦点を当て、気候変動問題にも深く切り込んだことが評価された。

同じく個人賞を受賞したライター・エディターの大庭美菜氏は、気候変動、ジェンダー、食などの分野で、課題解決に挑む人々へのインタビュー記事を多数執筆してきた。
「女性リーダーたちの挑戦シリーズ」や「GQでの斎藤幸平氏インタビュー記事」など、読者に希望を与える丁寧な取材と執筆が評価された。

媒体賞を受賞した北海道新聞社は、道内の新聞購読世帯の大半を占める強みを生かし、地域に密着した気候変動報道に取り組んでいる。
特に、デジタル版で連載中の「気候異変:北海道新聞デジタル」では、地元の特産品や生態系への影響に焦点を当て、読者の身近な問題として気候変動を捉え直すきっかけを提供している。

同じく媒体賞を受賞したフジテレビは、「テレビの力でSDGsを自分ごとに」をテーマに、映像の力を駆使した情報発信を積極的に行っている。
SDGsをテーマにしたレギュラー番組を週5本放送するほか、制作過程におけるCO2排出量を実質ゼロにした「ゼロカーボン番組(フューチャーランナーズSP)」も制作した。
さらに、自社敷地内に「アクションお台場ファーム」を開設し、都会での野菜栽培「アーバンファーミング」を推進するなど、視聴者参加型の取り組みも評価された。

メディア貢献賞を受賞した株式会社ソーシャルカンパニーの市川裕康氏は、メディアコンサルタントとして、生成AIなどの最新デジタル技術を活用し、気候変動に関する情報を収集・分析している。
国内外の情報を網羅したニュースレター「クライメートキュレーション | Climate Curation」を週1回配信し、国内外で多くの読者を獲得している。

気候変動報道、さらなる発展へ

表彰式では、受賞者それぞれが日頃の活動内容や、気候変動報道に込める思いを語った。
また、報道における課題や工夫、今後の展望などについて、活発な意見交換が行われた。
参加者からは、「受賞者の活動から、気候変動問題を身近なものとして捉え直すことができた」「今後の報道にも期待したい」といった声が聞かれた。

Media is Hopeは今後も、AWARDを通じて優れた報道を顕彰するとともに、メディア関係者や市民、企業との連携を強化し、気候変動報道の一層の充実を図っていく。
同団体の代表理事は、「気候変動は、私たち人類にとって喫緊の課題です。メディアには、正確な情報を発信し、人々の意識や行動を変えていく重要な役割があります。今後も、メディアと社会をつなぐ架け橋となり、気候変動問題の解決に貢献していきます」と語った。

Media is Hopeについて

Media is Hopeは、気候変動を解決できる社会の実現を目指し、気候変動報道強化に繋がる様々なサポートを行う非営利型の一般社団法人である。

メディア関係者や国連などの国際機関、専門家や実践者、市民や若者と共に、気候変動解決に求められる報道の在り方を議論する「気候変動メディアシンポジウム」や、環境省後援「みんなでつくろう!再エネの日!」を主催するなど、各ステークホルダーが繋がり共創する場を提供している。

みんなでつくろう再エネの日
(提供:Media is Hope)

2024/9/22(日)「みんなでつくろう再エネの日!2024」を渋谷駅直結の新複合施設 “渋谷サクラステージ” にて開催決定。「イベント内にて、Media is Hope AWARD「殿堂入り」の発表を予定しています!ぜひご来場ください」(Media is hope)。

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寒天 かんたろう

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ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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