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ホテル椿山荘東京(東京都文京)は、宿泊によるCO₂排出量をカーボン・オフセットする「CO₂ゼロSTAY」を適用した新たな宿泊プラン「Healing Garden ステイ」を、2025年3月17日より提供開始する。
CO₂ゼロSTAYとは
地球温暖化の要因の一つとされるCO₂排出の削減に向け、日本政府は2030年までに温室効果ガスの排出量を2013年比で46%削減、2050年にはカーボンニュートラルを実現する目標を掲げている。観光・旅行業界におけるCO₂排出量は全体の約1割を占めるとされており、環境負荷の低減が求められている。
「CO₂ゼロSTAY」は、宿泊時に生じるCO₂排出量をカーボン・オフセットの仕組みを利用して実質ゼロにするサービスだ。本プランを利用することで、宿泊客は自らの旅行が環境負荷の低減に貢献する形となる。
環境配慮型の宿泊体験
「Healing Garden ステイ」では、CO₂ゼロSTAYの適用により1泊あたり1人15kgのCO₂をオフセットするほか、「MOTTAINAIキャンペーン」に参加し、不要な資源消費を削減する。また、客室には歯ブラシの備え付けを廃止し、宿泊者に持参を推奨する。さらに、エコ清掃やエコリネン交換を実施し、連泊時に希望がない場合は客室清掃やベッドリネン交換を行わない。食事面では、関東産の野菜を活用した洋食や和食の朝食メニューを提供し、地産地消の促進を図る。
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また、ホテル敷地内には電動アシスト自転車のシェアリングサービス「LUUP」のポートを設置しており、利用者には初回限定で60分ライド無料のクーポンを提供する。自動車や鉄道と比較してCO₂排出量が少ない電動アシスト自転車の活用を促進することで、滞在中の移動手段としても環境負荷の軽減を図る。
持続可能な宿泊施設への取り組み
ホテル椿山荘東京は、持続可能な社会を目指し、SDGsの推進に取り組んでいる。同ホテルは、国際的な環境認証制度「サクラクオリティグリーン認証」で5段階評価のうち「4御衣黄ザクラ」を取得。さらに、文化・歴史的建造物の保存や、庭園内の植樹、都市養蜂などを通じて環境保全活動を実施している。
本プランは、2025年3月17日から9月30日までの期間限定で提供される。宿泊料金は「プライムスーペリア ガーデンビュー(45㎡)」1室2名利用時で70,100円(税込・宿泊税別)から。環境配慮と快適なホテルステイを両立する「Healing Garden ステイ」は、持続可能な観光の新たな選択肢として注目される。