中小企業にこそファクトリーオートメーションが必要だと、一念発起して株式会社バリュースピンを立ち上げたのは、新型コロナのパンデミックが深刻だった2020年6月。
代表取締役の鈴木英樹さんにとって、面談ができない中での新規顧客獲得は大きな壁となった。そんなときに手を差し伸べたのが、株式会社シードパートナー代表取締役永沼秀一さんだ。
そして今、バリュースピンは協働ロボットで、シードパートナーは海外労働者で、企業の人材不足という問題に立ち向かっている。
お互いを「信頼できる実直なパートナー」と認め合う永沼と鈴木さん。幾度も永沼さんに助けられたという鈴木さんに、シードパートナー永沼さんへの想いを伺った。
コロナ禍に船出したバリュースピンにとって、シードパートナー・永沼さんは恩人
鈴木
当社は、主に中小企業さまの工場に、協働ロボットを提供することで、モノづくりの現場の人手不足を解消するためのご提案をしております。
企業によって、また作るものによって、どの部分を自動化すべきかが異なります。
単に機械の導入をご案内するだけでなく、実際の現場を確認し、お客様に合わせたカスタムオーダーメイドの自動化を提案できることが、当社の強みです。
鈴木
はい、私はもともと、23年間商社でファクトリーオートメーション、つまり、工場系の自動化を進める仕事に携わっておりました。
前社では、主に大手企業さまをメインに工場自動化の提案・導入をさせていただいていました。
しかし、工業系のロボット展示会に行くと、中小企業の社長たちの熱量の大きさに圧倒されてしまいまして、ぜひ、そういう企業様のお手伝いをしたいと思い、一念発起で事業を立ち上げることにしたのです。
当時私は49歳。人生100年とすると、もう折り返し地点です。
何か社会的意義に直結することを、やりがいをもって取り組みたいと想い、2020年3月に退社したのですが、そこからすぐに、新型コロナのパンデミックが始まってしまったのです。
鈴木
はい。苦労したことも多かったですが、、逆によかったと思っています。前職でお付き合いのあった会社さんに連絡をとったら、「ここで首吊られても困るので、何か仕事をあげようか」って言ってくださったのです。
そして、新規の接点ができずに悩んでいたときには、シードパートナーさんが新たな繋がりをつくってくださいました。
まさに、コロナ禍に船出した私を、昔の仲間たちが支え、シードパートナーさんが導いてくださっているんです。
そうなんですね!そんな鈴木社長に、株式会社シードパートナーの永沼さんからメッセージをいただいております。代読いたしますね。
鈴木さんとは目黒3MA会での合同例会でお目にかかったことからです。バリュースピンさんは製造業の生産設備効率化を図るための、製造設備などを製作している会社です。
弊社のクライアントには製造業が多いこともあり、クライアントの課題解決に鈴木さんをご紹介している中で、鈴木さんに感じていることは、とても真面目で、人となりを感じる方だということです。
やり取りをする中でも、すごく丁寧に報告してくれます。
また、私が紹介した後に、その後の報告をいただくケースは意外に少ないのですが、鈴木さんは逐一報告してくれたり、丁寧に気にして連絡してくださいます。
つまり、丁寧な仕事ぶりが表れていると感じており、信頼に値する方だと感じております。
愚直に仕事に向き合ってくれている方だと思うので、まずはお互いを知ることをした上で、切磋琢磨していきたいと思っております。是非今後も宜しくお願いいたします。
お聞きしてみたいこととしては、永沼に対して何を感じているのか、シードパートナーの存在とはどのようなところにあるのか、を聞いてみたいです。
鈴木
このようなメッセージをいただき、大変ありがたく存じます。
当社にとってシードパートナーの永沼さんは、厳しい時代に支えてくださった恩人でもあります。常に真剣に向き合ってくださる永沼さんには、こちらも真剣に向き合わざるを得ません。
当社が新規顧客の獲得に悩んでいたところ、永沼さんから7社ほど企業様をご紹介をいただいたんです。シードパートナーさんのおかげで、新しい経営者の方と繋がりを持つことができました。
手段は違えど目的は一つ、「人手不足の解消」
鈴木さんから見て、シードパートナーの永沼さんはどのような方なのでしょうか。
鈴木
永沼さんの魅力は、どんな方に対しても忖度抜きに、利害関係抜きに自分がいいと信じたことを伝え、貫かれているところです。
発言ひとつひとつに、重みを感じるんですね。昔からずっとそうやって信頼を積み重ねてきたことの結果でしょう。
それは、永沼様からのメッセージと共通する部分がありますね。鈴木さんも永沼さんに対して、同じように誠実さや信頼を感じていらっしゃると。
鈴木
そうですね、あれほど真剣にぶつかってくださると、やはり私も真剣に応えなければと感じます。それに、当社とシードパートナーさんには、共通の目的もあります。
私共は東京・八王子市と茨城県筑西市に拠点を設けておりますが、特に筑西市の現場では人手不足が深刻な問題です。
それを解決する手段として、私たちは協働ロボットを提案しています。しかし、人をまるっとロボットに置き換えるわけにはいきません。人間に勝るものはない部分もまだ多くあります。
そのような点で、私たちに出来ないことを海外からの労働者によって解決しようとするシードパートナーさんとは、「人手不足問題の解消」という共通の目的があるかと思います。
売り上げだけではない価値を提供してくれる「パートナー」
鈴木
実は、シードパートナーさんに特に感謝していることがあります。ご紹介いただいた会社のなかに、板金や組み立てが非常に速くて正確な会社さんがあったんです。
ある日、当社が取引先からタイトなスケジュールでの納品を依頼されたことがありまして。
そのときに、ご紹介いただいた会社さんに相談したら、「できるよ」と言っていただいて、実際に期限までに納入できました。
おかげで取引先の方には、大変感謝していただきました。結果的にシードパートナーさん経由で繋がった会社さんのおかげで、当社の信頼も高まったんです。
売り上げだけでなく、価値も提供してくださるのですね。そんなシードパートナーさんの、他社におすすめできるポイントなどがありましたらお聞かせください。
シードパートナーさんは、やはり企業の「パートナー」となって、売り上げだけではない価値提供をしてくださることが魅力です。
シードパートナーさんは外国人労働者のあっせんをおこなっている会社ですが、ただ人材を派遣するだけの会社ではありません。
永沼さんは前職でフィリピンで日本人学校をつくるという仕事に携わっており、フィリピンの方や、その他の海外労働者の方々に対する愛情が非常に強い方です。
それだけに、永沼さんの紹介で来日してくださる海外労働者の方も、高い能力と志を持った方ばかりです。
永沼さん自身が誠実で真剣にぶつかってきてくださる実直な方なので、経営課題の解決だけでなく会社の価値を高めることにも、「パートナー」として貢献してくださるでしょう。
当社も、永沼さんからいただいたご縁を大切に、今後とも「パートナー」としてお付き合いをさせていただければと思っております。
◎企業概要
名称:株式会社バリュースピン
代表者名:鈴木英樹
住所:〒193-0966 東京都八王子市館町556-1 205
資本金:300万円
事業内容:
カスタムメイド治具関連の製作・販売
協働ロボットシステム機器・労働補助機器の販売 など
◎プロフィール
鈴木英樹
大学卒業後、ファクトリーオートメーションで工場設備の自動化を進める商社に入社、23年間勤務。工業系ロボットの展示会で知り合った中小企業の社長たちの熱意にふれ、彼らの手伝いができる仕事をしたいと一念発起、2020年6月に株式会社バリュースピンを創業する。コロナ禍の顧客獲得に苦しみながらも、1件ずつ現場を周り、その現場に合ったカスタムメイドの提案により信頼を延ばした。現在は中小企業の人材不足にDXによって立ち向かっている。