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「CLASSY.」が謝罪 看護師の“不倫コーデ”企画に批判殺到

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CLASSY. ONLINEより
CLASSY. ONLINEより

女性ファッション誌「CLASSY.」が4月号で掲載した「看護師の不倫コーデ」特集が物議を醸し、医療従事者らから批判の声が相次いだ。これを受け、編集部は公式サイトに謝罪文を掲載し、問題となった企画ページを削除する事態となった。人気企画「着回しDiary」で何が起こったのか、今回の騒動の詳細と背景を解説する。

 

看護師コーデ企画が炎上した背景

女性誌「CLASSY.」4月号(2月28日発売)の特集「オペ看護師が主人公!スカートしばりの3月着回しDIARY」がSNS上で批判を浴び、炎上した。問題視されたのは、特集内に登場する看護師の設定だった。

企画では、「手術室で働く看護師」が主人公として登場。彼女は「絶対に医師と結婚したい」という願望がこじれ、院内の外科医と不倫しているというストーリーが展開された。また、「ドロドロ病院内不倫を卒業して、新たな恋に踏み出さなきゃ!?」という見出しも掲載され、これが多くの医療従事者や読者の怒りを買った。

この表現に対し、SNS上では「看護師として非常に不快」「医療従事者をバカにしている」といった批判の声が相次いだ。さらに「医療現場の厳しさを無視している」との意見や、「なぜこれが編集部で通ったのか」と編集部の姿勢に疑問を呈する声も見られた。

医療従事者からの批判が相次ぐ

炎上の火種となったのは、特集内での看護師や医師に対する描写だ。医療の現場は、緊張感や責任感が伴う厳しい職場である。特にオペ看護師は、手術中の医師をサポートする役割を担い、極めて重要な存在だ。

こうした医療従事者の真剣な職務に対し、”不倫”というスキャンダラスなテーマと結びつけたことで、多くの看護師や関係者が「偏見を助長している」と声を上げた。

SNSでは、「現役のオペ看護師ですが、非常に不愉快」、「昼夜問わず働いている医療従事者の努力が軽視されている」、「これは炎上マーケティング狙いなのでは?」 といったような声が多く見られた。

編集部の謝罪と対応

これを受け、「CLASSY.」の編集部は3月11日、公式サイト上で謝罪文を掲載した。

『CLASSY.』2025年4月号に掲載した『オペ看護師が主人公! スカートしばりの着回しDIARY』と題した企画内における、看護師、医師に関する表現は誠に不適切で配慮に欠けるものでした。医療に従事する関係者の皆様、読者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。

また、問題となった特集ページは同誌の公式サイトから削除された。

編集部は「今後は、読者や関係者に配慮し、誤解や不快感を与える表現がないように努める」との方針を明らかにしている。

「CLASSY.」の奇抜な企画路線とその影響

「CLASSY.」はこれまでも独特なストーリー仕立ての着回し企画を展開。過去には、以下のようなユニークな企画設定が注目を集めていた。

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しかし、今回の「看護師の不倫コーデ」企画は、医療従事者の社会的立場に対する配慮を欠いた内容と受け止められ、多くの批判が寄せられた。奇抜な企画が話題を呼んでいた中で、”やりすぎ”と判断される事態となった。

今回の騒動が示した課題

今回の「CLASSY.」の炎上騒動は、エンタメ要素を重視した企画と、社会的な配慮とのバランスが問われた事例といえる。特に、医療従事者が日々直面する過酷な環境や責任の重さに対する理解が不足していたことが、強い反発を生んだ。

メディアがエンタメ要素を取り入れる際には、関係者の心情や社会的な影響を考慮する重要性が改めて浮き彫りになった。

「CLASSY.」の編集部は今後、消費者の声に耳を傾け、より慎重な企画作りが求められるだろう。

【参照】CLASSY.4月号に関するお詫び

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ライター:

女性向け雑誌にて取材・執筆及び編集に従事。独立後は、ライフスタイルやファッションを中心に、実体験や取材をもとにリアルな視点でトレンドを発信。読者が日々の生活をより豊かに楽しめるような記事を提供し続けていることがモットー。

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