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株式会社フクナガエンジニアリング

https://www.ecosoft.co.jp/

大阪府大阪市城東区鴫野西5-13-30

【課題の公開討論5】改革から半年、「理想を追いかける」経営陣と「現場で手一杯」マネージャー陣の溝は改善されたのか

ステークホルダーVOICE 社員・家族
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フクナガエンジニアリング

これまでフクナガエンジニアリングの経営陣とマネージャー陣による赤裸々なディスカッションの模様を、過去半年間に渡って公開討論としてお伝えしてきました。

経営陣が現場に求めるミッション経営を実現するには、フクナガが抱える以下5つの課題が障壁となっていることが2022年11月の公開討論で明らかとなりました。


課題1 新しいものを導入して計画を立てるが継続しない
課題2 スケジュールをチェックするお母さん役がいない
課題3 コンサルタントに頼り過ぎて、メンバーがチャレンジをしなくなった
課題4 経営層が何も考えず、現場に丸投げする
課題5 社内ルールなどの管理的なガバナンスが全く利いていない

上記の課題を改善しつつ、ミッション経営を達成するために、前回(2023年3月)の座談会では経営陣・マネージャー陣とともに、各現場の目標設定について話し合われました。


今回の座談会では、以前設定した目標の進捗状況や、半年間に渉公開討論の結果経営陣とマネージャー陣にどんな変化があったのか、5つの課題は改善されたのかについて、5名
のマネージャーたちに伺っていきます。

(このレポートは2023年4月時点の現在地を記したものです。ここから会社がよくなっていく過程を記録していきます!)

■フクナガエンジニアリング マネージャー陣
・山崎さん
・THUYさん
・近藤さん
・安東さん
・杜氏さん

計画をフェードアウトさせないために

加藤

前回の議論では、「既存事業の強化」と「未来への投資」を①会社として、②各部署として、③個人としてどの程度の割合で注力していくかについて話し合われました。

また、既存業務の数値目標とチームの計画を2月末までに決め、個人目標を3月末もしくは4月末までに決めるというスケジュールも共有されました。

現時点(2023年4月)ではそれらがどうなっているのか教えてください。

安東

前回の座談会で、会社としては「既存事業の強化」と「未来への投資」を7:3の割合で目標とすることが決定しました。

それを踏まえ、3月末に経営層とマネージャーで、2023年度の計画内容の大枠を擦り合わせるミーティングを行いました。今月(4月)中に、目標をさらに具体化したものをメンバーに伝え、5月から実施予定です。

杜氏

過去の座談会記事にもありましたが、フクナガは「計画を立てることは大好きですが、継続されることはなかった」会社です。

途中検証や振り返りをする場を数回実施してフェードアウト、という過去の傾向を打破するため、検証と改善を徹底することが課題だと思います。

また、経営陣とミーティングを重ねたおかげで、我々マネージャー陣には計画の意義や進行するうえでの注意点などが理解できていますが、社員全体に浸透はできていないため、既存業務に手一杯の人手不足の部署にどこまで落とし込めるかも成功を左右する鍵だと思っています。

「伝えたつもり」の経営陣と「沈黙」のマネージャー陣から生まれる食い違い

加藤

「検証と改善の徹底」と、「メンバーへの浸透」が目標達成に向けて必要ということですね。

過去半年間に渡って、経営陣とマネージャー陣で討論を重ねてきましたが、山積していた課題は解決の方向に向かっていると思いますか?

杜氏

課題解決に向けた土台ができてきたと感じています。最も大きかったのは、経営陣とマネージャー陣の間に思い違いがあったことをお互いに認識できたことですね。

加藤

経営陣とマネージャー陣の間には、どんな思い違いやボタンの掛け違いがあったのでしょう?

近藤

例えば、経営陣は自分たちが朝礼などで話した内容にマネージャー陣から質問がなかったので、「きちんと理解されたし合意もとれた」と認識していたんです。

我々マネージャーからすると、突然聞かされても何が不明か分からないため、質問なんて思いつかないまま話が進み、すべてが曖昧なまま具体案を作らされる感覚でした。

安東

一度共有したら100%合意という解釈のズレがあったんですよね。

取締役の古川さんの、「何も言わないから合意かと思った」という発言で、認識が違うことがやっと判明しました。あの発言を聞いた瞬間、「問題はここだ!」と全マネージャーが理解したと思いますよ。

近藤

「話したのに実行できていないVS一回言われただけでは具体的にイメージできない」という食い違いから意思疎通ができず、お互いに感情的になって収集がつかない状態になっていたのが現状でした。

そのボタンの掛け違いをひとつひとつ直していった半年間だったと思います。

経営陣が思うマネージャー像と、マネージャー陣が思う経営陣像を共有することから始まり、言いたいことを100%ではないですが、今までよりは相当言い合えたので前進することができました。

加藤

「伝える」と「伝わる」はまったくの別物ということですね。認識のズレを共有できたことで変化はありましたか?

山崎

お互いにコミュニケーションをこまめにとることが重要だと分かったためか、経営陣の方から「もっとコミュニケーションをとりたい」という気持ちが強く伝わってくるようになりました。

福永社長を筆頭に、「あれどうなった?」など会議以外でも積極的に声かけをしてくれているので、こちらも話をしやすいです。

安東

確かに、一番の違いは経営陣がマネージャーと仲良くなりたいと思ってくれていることですね。今の良い状態を長く続けていけるよう我々マネージャーからも働きかけをすることが重要だと思っています。

山崎

今はコミュニケーションがホットな話題なのでみんな意識していますが、数ヶ月後に関心の先が他に移っていないか心配ですね。

せっかく生まれた会社を変えたいという思いを消さないように、僕たちも動いていきたいです。

現場が混乱しないコンサルタントの活用方法

フクナガエンジニアリング
加藤

コミュニケーションと言えば、以前のミーティングでフクナガには進捗を確認したり、経営陣と現場を繋いだりする役目のいわゆる「お母さん役」がいないという課題もありました。

それについてはいかがでしょう?

安東

今のところ、コンサルタントのJさんが経営陣とマネージャー陣の繋ぎ役を担ってくれていると思います。

我々マネージャー側の意見をまとめて、経営陣に伝える窓口的存在ですね。第三者目線の鋭い意見をくれるJさんは社内会議の良いアクセントとなっています。

加藤

フクナガでは今までも多くのコンサルタントの助力を得ていたと思いますが、今回その力を特に上手く活用できているのは何故だと思いますか?

安東

今までのコンサルタントは、目標やゴールをガラッと変えることが多く、コンサルタントが変わる度に0からスタートになってしまっていたので現場が振り回されていました。

しかし、今回は目標設定をしっかりして、その道筋に対するアドバイスをもらう形式にしているので上手くいっているのだと思います。

山崎

あとは、Jさんが我々マネージャー視点の発言をしてくれるというのも大きいですね。

過去のコンサルタントは経営陣の横に立っているイメージでしたが、Jさんは現場が機能しやすくするにはどうすべきか?という発想をしてくれます。

THUY

そうは言ってもマネージャーに偏るのではなく、フクナガを良くするための案を出してくれるのが良い点だと思いますね。

マネージャーの新年度の抱負を宣言

加藤

それでは最後に5月から新年度の計画を実行するに向けて、皆様のマネージャーとしての抱負をお聞かせください。

近藤

人事部としては、今年は多様性の理解とキャリアビジョンを軸にする予定です。経営企画の古川取締役や、ロジスティックスグループの植木さんなど、他部署のご協力をいただきながら進めていきたいと思います。

杜氏

マーケティング部は今まではフレコンバッ部門との連携が中心でしたが、去年タイヤ部門の新規獲得を集中して行ったので、今年度も引き続きフレコンバッ部門とタイヤ部門のリピート促進に貢献していきたいと思います。

THUY

ベトナム支社では、現地の日系企業をターゲットに、フレコンバッの海外販売を拡大させていきたいです。市場教育という考え方でベトナムでの営業活動や投資を強化していくつもりです。

また、私たちは調達部門としての機能も果たしていますので、タイヤの欠品を防ぐことと、フレコンバッの仕入れ原価の見直しなどを行い、利益向上に貢献したいと思います。

また、ベトナム支社では現在人事体制の構築に注力しています。フクナガのスピリットを継承しながら現地のニーズに合わせた人事制度を日本の人事部の近藤マネージャーと連携して作り上げたいと思います。

安東

フレコンバッ部門は、10年以上同じやり方を続けているので、次年度以降につながる新しい何かを今年度は見つけたいですね。

山崎

ロジスティックスグループとしては、重点テーマで結果を出すことが目標です。今年度は、大手企業を対象に営業活動をする予定なので、フクナガに求められる基準はさらに上がる見込みです。

各メンバーにある程度の余裕がないと対応しきれないのですが、現状メンバーにけっこうな業務負荷がかかっているうえ、会社に対してネガティブなイメージを持つメンバーも少なくありません。

メンバーが楽に、楽しく仕事をできる体制を追求していくことが目下の目標です。

加藤

貴重なお話をありがとうございます。

公開討論を受けて、社内に変化が生まれていることが確認できました。この変化がどんな大きな成果を生むのか。引き続き改革の道のりを追わせていただければと思うのでよろしくお願いします。

◎座談会参加者 プロフィール
安東弘之さん
1982年、大阪府生まれ。
大学卒業後、2006年にフクナガエンジニアリングに新卒入社。
管理部門の人事、総務、金属スクラップのリサイクル部門、フレコンバック部門を経て、現在はお客様サポートグループマネージャーを担当している。

杜氏康浩さん
1985年、大阪府生まれ。
大学卒業後、2008年にフクナガエンジニアリングに新卒入社。
営業部門の情報システム担当から始まり、管理部門の人事、総務、経理、管理全体を経て、現在はマーケティング部マネージャーを担当している。

◎プロフィール
山﨑正喜さん
1983年生まれ、奈良県出身。医療機器販売会社の営業職を経て、10年前に中途入社。入社当時からタイヤ事業部一筋で、現在は同事業部マネージャーを担当。

植木満さん
1971年生まれ、大阪府出身。販売会社のイベント担当を経て、12年前に中途入社。現在はロジスティックスグループのマネージャーを担当。

Thuy Tran Hongさん
1982年生まれ、ベトナム Phu Tho(フート)県出身。パナソニックで12年間勤務した後、3年前に中途入社。現在はベトナム支社のマネージャーを担当。

近藤正史さん
1983年生まれ、奈良県出身。通信関係会社の営業兼調査員を経て、2013年10月に中途入社。現在は人事部チームリーダーを担当。

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