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ウマ娘ロサンゼルス公演直前中止で自力勢が被害拡大 50万円超の損失に補償要求が相次ぐ

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ウマ娘 プリティーダービー
ウマ娘 プリティーダービー 公式サイトより

ウマ娘のロサンゼルス公演が開催2日前にビザ未取得で中止となった。
公式はチケットやJTBツアーの払い戻しを表明したが、自力で航空券・ホテルを手配したファンへの対応は「検討中」にとどまる。
すでに数十万円を投じていた自力勢からは全額補償を求める声が上がり、SNSで議論が広がっている。

 

ビザ取得失敗で直前中止

ウマ娘プリティーダービー7th EVENT WORLD TOUR「THE STAGE」のロサンゼルス公演は、現地時間10月22日と23日にピーコックシアターで開催される予定だった。
ウマ娘にとって初の本格的な海外大型ライブとして注目を集め、チケットは早い段階で完売に近い状態となっていた。

しかし10月19日、公式は「渡米に必要なビザの承認が現時点で下りていない」と発表。
半年以上前から現地弁護士やプロモーターと協力して準備を進めてきたものの、審査が間に合わなかったと説明した。
最終判断は日本時間20日14時までと予告された後、同日に中止が正式決定した。
公式は「あらゆる方法を模索したが取得できなかった」と苦渋の決断を明かしている。
米国のビザ審査の厳格化や遅延は近年指摘される問題だが、開催直前まで判断を引き延ばした形となったことで、渡航準備を進めていたファンへの影響が避けられない結果となった。

 

公式の払い戻し範囲 JTBツアーと自力勢の差

中止発表に伴い、公式が払い戻しを予定しているのは現地観覧チケット、配信チケット、ウマ娘×JTB公式ツアー、ライブビューイングの4項目だ。
JTBを通じた公式ツアー参加者は比較的スムーズに返金される見通しで、安心して次の公演に切り替えられる状況にある。
一方で、JTBを利用せず自分で航空券やホテルを手配した自力勢については明確な言及がなく、「現地参加される予定のお客様への対応を検討しております」との一文が添えられただけだった。
詳細は特設サイトで後日案内するとされており、具体的な補償範囲や手続きは現時点で不明のままだ。

この温度差が、自力で渡航費を負担したファンの不満を大きくしている。
チケット代は返金されるものの、航空券や宿泊費は個人契約であるため主催者側の責任外とする見方も根強いが、開催可否が不透明な段階でチケット販売を進めていた点への批判も出ている。

 

被害者の会会長を名乗るファンの訴え

自力勢の中には、すでに50万円以上を投じていたとするファンがいる。
出発が木曜日に迫る中で「飛行機代とホテル代を全額補償してほしい」と強く求め、自ら「被害者の会会長」を名乗って投稿を重ねている。
チケット代は返金されるものの、航空券と宿泊費が返ってこない現状に「アメリカに行って何もせず帰ってくることになる」と落胆を表明。
公式の「検討中」という表現に対し、「具体的な対応を早急に示してほしい」と緊急の案内を求めている。

また、開催可否が確定しないままチケット販売を開始した点を「おかしい」と指摘する声も上がっている。
こうした投稿は一定の共感を集める一方で、「個人手配の費用まで主催者が負担するのは難しい」との冷静な意見も見られ、補償の線引きをめぐって意見が分かれている。

 

有給・仕事の調整も 渡米予定ファンのリアルな声

自力勢の被害は金銭面だけにとどまらない。
有給休暇を取得して仕事を休んでいたファンからは、「上司や後輩に何と説明すればいいのか」との戸惑いが漏れている。
往復の航空券をすでに購入しており、キャンセルしても返金されないケースも報告されている。
中には「今から旅行をキャンセルできない」「20万円から30万円の航空券が無駄になる」と嘆く声も出ている。

一方で、「もう割り切ってロサンゼルス観光を楽しむしかない」と前向きに切り替えようとする意見もある。
公式ツアー利用者の間では「全額返金されるので次のロンドン公演に備えよう」と冷静な声が目立つが、自力勢にとっては仕事の調整や有給の消化という現実的な負担が重なり、精神的なダメージが大きい状況だ。
直前の中止発表だったため、キャンセル料が発生する予約を抱えたまま動けないファンも少なくない。

 

補償はどこまで可能なのか 今後の焦点とリスク

公式は現地参加予定者への対応を検討中としているが、航空券やホテルといった個人契約分まで全額補償するかどうかは不透明だ。
主催者側が負担する範囲を広げれば財政的な負担が増大し、今後の海外公演計画に影響を及ぼす可能性もある。

一方で、自力勢への対応が不十分なまま放置されれば、ファンの不信感がさらに高まり、コンテンツ離れを招くリスクも指摘されている。
特設サイトでの詳細発表が待たれるが、出発が迫るファンにとっては時間が限られている。
今回の事例は、海外イベントにおけるビザリスクの管理と、チケット販売のタイミングをめぐる課題を浮き彫りにした。
ロンドン公演など今後の開催地への影響も懸念されており、公式の対応次第でファンの信頼回復が左右される展開となりそうだ。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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