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3Dプリンター製ナイフを機内持ち込み?YouTuber「てんの遊び場」炎上 国交省も問題視した500万回再生動画

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てんの遊び場
てんの遊び場 YouTubeより

3Dプリンターで作ったナイフを飛行機に持ち込んだとする動画が、500万回以上再生され炎上している。投稿したのはYouTuber「てんの遊び場」。国土交通省も事態を把握し、模倣行為への懸念を示した。プラスチック製のナイフが、なぜ保安検査を通過できたのか。動画の真偽とともに、空港の安全管理に疑問が広がっている。

 

「てんの遊び場」とは何者?3Dプリンター工作で人気のYouTuber

「てんの遊び場【3Dプリンター】」は、3Dプリンターを使ったユニークな工作動画を投稿するYouTubeチャンネルだ。2022年4月に開設され、登録者数は約12万7000人。身近な道具を巨大化させたり、複雑な仕組みを持つおもちゃを製作したりと、発想の面白さで人気を集めてきた。

過去には、通常の100倍サイズの洗濯バサミを製作した動画や、爪楊枝を発射する装置でポテトチップスを貫通できるか試す動画などを公開。日用品を思いがけない形に変える企画が特徴で、累計再生回数は2億回を超える。

 

カード型ナイフを飛行機へ 500万回再生された動画の内容

問題となったのは、10月2日に公開された約30秒のショート動画「カード型ナイフならバレずに飛行機内に持ち込める⁈」だ。3Dプリンターで製作したカード型ナイフを紹介し、空港の保安検査を通過して機内に持ち込めるか試す内容となっている。

動画には空港の案内表示や航空機内とみられる場面が登場し、投稿者は持ち込みに成功したと伝えている。説明欄には、おもちゃだから大丈夫だと思っていたという趣旨の文章も添えられていた。YouTube専門メディア「ユーチュラ」によると、10月7日時点で再生回数は約566万回に達し、SNSでは空港の安全を軽視した行為だとして批判が広がった。

 

国交省が動画を問題視 プラスチック製でもナイフは持ち込み禁止

10月7日付の「女性自身」によると、国土交通省航空局の担当者は問題の動画を把握していると説明した。ナイフについては材質や刃の長さ、大きさを問わず機内への持ち込みが禁止されているとし、同様の行為を試す人が現れることを懸念。必要な対応を取る方針を示した。

国交省の機内持ち込み制限では、ナイフなど凶器となり得る物品は厳しく管理されている。金属製かプラスチック製かよりも、物品の形状や危険性が判断材料となる。今回のように「おもちゃだから大丈夫」と考えて持ち込めば、本人の認識とは別に航空保安上の問題が生じる。

 

本当に成田空港の検査を通過した?動画に残る疑問

動画には、成田空港からメキシコシティへ向かう便を示す案内表示が登場し、続いて機内とみられる映像が流れる。しかし、実際の保安検査の様子は確認できず、問題の物品がどのように扱われたかも明らかになっていない。

国交省も取材段階では動画の真偽を確認できておらず、成田空港の検査に不備があったかは不明だ。実際に持ち込まれていた場合は検査状況の検証が必要となり、映像上の演出だった場合は、持ち込みが可能だと誤解させる発信が問題となる。

 

ナイフの機内持ち込みは犯罪になる?航空法の罰則

航空法では、航空機内への危険物の持ち込みを規制している。国土交通省によると、機内持ち込み制限品を航空機内へ持ち込んだ場合、2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科される可能性がある。

2022年3月からは搭乗前の保安検査が法律上の義務となり、検査員の権限や乗客の義務が明確化された。今回も、実際の持ち込みの有無や物品の性質、行為があった場所などが法的判断の材料となる。10月9日時点で、投稿者に対する逮捕や書類送検などの公式発表は確認されていない。

 

ハサミ1本の紛失で新千歳空港が大混乱 厳しい管理には理由がある

2024年8月17日、新千歳空港では保安検査後の区域にある店舗でハサミ1本が所在不明となり、保安検査が一時中断された。検査を終えていた乗客も再検査を受け、多数の便に遅延や欠航が発生。夏休みや帰省で空港を利用していた人々に大きな影響が及んだ。

ハサミはその後発見されたが、わずか1本の所在が分からなくなっただけで運航が混乱した。空港で刃物が厳しく管理されるのは、万一の事態が乗客や乗務員の安全に直結するためだ。今回の動画で持ち込みが事実だった場合も、保安検査の信頼性に関わる重大な問題となる。

 

500万回再生の動画が問う、YouTuberの責任と空港の安全

今回の動画では、3Dプリンターによる製作技術よりも、禁止されているはずのナイフを機内に持ち込めたという意外性が注目を集めた。500万回を超える再生数は、その企画が持つ話題性の大きさを示している。

しかし、空港の保安検査は、乗客全員の安全を守るための仕組みだ。動画の再生数を集める目的でその安全性を試す行為には、公共交通機関を利用するほかの人々への影響も伴う。投稿者が成功したと伝えた内容が事実であれば、空港側の検査体制も検証されることになる。

国交省が必要な対応を取る方針を示した今回の騒動。投稿者の行為だけでなく、保安検査が適切に機能していたのかという点にも関心が集まっている。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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