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ベガルタ仙台マスコット ベガッ太札幌戦でヒグマ巡る不適切行為 翌日に公式謝罪 ファンは擁護と苦言に割れる

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ベガルタ仙台 公式が謝罪
画像出典:ベガルタ仙台 公式X

Jリーグのベガルタ仙台が、クラブマスコット「ベガッ太」の試合中の行動について公式に謝罪した。9月13日にユアテックスタジアム仙台で行われた北海道コンサドーレ札幌戦での出来事で、相手サポーターにヒグマの被害を引き合いに出したとされる問いかけが、配慮を欠くとして批判を集めた。

クラブは翌14日、公式サイトと公式Xで謝罪。素早い対応を評価する声が上がる一方、長年愛されてきたマスコットの芸風をどこまで許容すべきかを巡り、賛否が交錯している。

 

ベガルタ仙台がマスコット「ベガッ太」の不適切な行動を公式に謝罪

ベガルタ仙台の公式サイトによると、クラブは9月14日、「9月13日開催、明治安田J2 第6節 札幌戦におけるマスコットの不適切な行動について」と題した文書を掲載した。

そこには、9月13日にユアテックスタジアム仙台で開催された明治安田J2リーグ第6節・北海道コンサドーレ札幌戦において、クラブマスコットのベガッ太による不適切な行動を確認した、と記されている。クラブは、ファンやサポーターとの交流のなかで配慮に欠ける行為があったとし、不快な思いをした人や迷惑をかけた人に謝罪。すでに事実確認は済んでおり、厳重注意と教育指導を行ったうえで、再発防止を徹底するとしている。

同じ文書はクラブの公式Xでも同日午前に投稿された。この投稿は短時間で56万回以上表示され、リポストは1000件を超えた。いいねも約1900件に上り、一マスコットの謝罪としては異例の注目度をうかがわせる。

 

問題視されたのはヒグマを巡る問いかけ 相手は北海道のクラブ

クラブの文書は「配慮に欠ける行為」とだけ記し、具体的な中身には触れていない。ただ、事の経緯はSNSを通じて広がっていた。

X上には、スタンドでファンと交流するベガッ太を撮影した動画が投稿されており、そこには相手サポーターに向けて「ヒグマにおそわれた人はいるか」といった趣旨の問いかけをしたとする内容が添えられていた。ヒグマの被害は、対戦相手である北海道コンサドーレ札幌の本拠地・北海道で、今も人命に関わる深刻な問題として続いている。地域が現実に抱える脅威をネタにするような物言いは、相手クラブとそのサポーターへの敬意を欠くと受け止められた。

別の利用者は、こうした言葉を各地が抱える災害の記憶になぞらえ、住民感情を軽んじていると批判した。震災を経験した仙台を拠点とするクラブのマスコットであるだけに、その落差を問う声も出ている。ただし、問いかけの正確な文言や前後の状況はクラブから公表されておらず、あくまでSNS上の投稿に基づく指摘である点には留意が必要だ。

 

「対応が早い」評価と「今回はダメ」苦言 割れるファンの声

クラブの迅速な対応そのものには、肯定的な受け止めが多い。「対応が早くてよかった」「さすがにすぐリリースが出た」といった声が並び、火種が大きくなる前に事実を認めて謝罪した姿勢を評価する向きが目立つ。

その一方で、マスコットの行動を明確に問題視する意見も少なくない。「今回は明らかにダメだった」「少し調子に乗りすぎたのではないか」「マスコットが自我を出しすぎるのはよくない」といった苦言が寄せられ、許容と逸脱の線引きの難しさを指摘する声もある。逆に「これで怒られるのか」と、謝罪に至ったこと自体を意外に感じる反応もあり、受け止めは大きく割れている。

もっとも、ベガッ太はもともと際どい振る舞いで知られるマスコットでもある。観客の飲み物を振って返すような悪戯めいた交流を思い起こし、「いつものベガッ太でいてほしい」と擁護するファンは多い。プロ野球のつば九郎など、毒のある芸風で人気を集めるマスコットになぞらえる声も見られた。今回の一件が波紋を広げたのは、その芸風への愛着があればこそだとも言える。

 

愛される「攻めた芸風」と、相手への配慮のはざまで

マスコットは、勝敗とは別の次元でクラブとファンをつなぐ存在だ。ベガッ太のように、時に毒気やアドリブを効かせる芸風は、スタジアムに独特の熱と親近感をもたらしてきた。だからこそ、笑いと配慮の境界は難しい。相手をいじる軽口も、触れる対象を一つ間違えれば、地域の痛みを踏みにじる刃になりうる。

クラブが今回、行為の詳細を伏せつつも早期に非を認め、指導と再発防止に踏み込んだのは、その境界を引き直すための判断だったと見ることができる。問われているのは、マスコットの個性を殺すことではなく、笑わせたい相手と笑いの種を見極める目である。愛されるキャラクターであり続けるために、ベガッ太とクラブが今回の一件をどう糧にしていくのか。その後の振る舞いに、多くのファンが目を向けている。

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ライター:

新聞社で記者としてのキャリアをスタートし、政治、経済、社会問題を中心に取材・執筆を担当。その後、フリーランスとして独立し、政治、経済、社会に加え、トレンドやカルチャーなど多岐にわたるテーマで記事を執筆

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