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AISTEAL白凪うみ氏卒業騒動。いじめとLINE流出、異常な復帰条件が問う運営責任

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元AISTEAL 白凪うみ氏
画像:白凪うみ【AISTEAL】 X

華やかなステージと笑顔の裏側で、時に残酷な人間模様が繰り広げられることは想像に難くないが、これほどまでに生々しい亀裂が白日の下に晒されるケースは稀だろう。デビューからわずか1年足らずのアイドルグループ「AISTEAL(アイスチル)」が、6月6日に控える結成1周年記念ライブを目前にして、大きく揺らいでいる。

メンバーの白凪うみ氏が、5月28日付で突如としてグループを卒業(事実上の脱退)した。しかし、事は単なる方向性の違いや体調不良による円満な離脱ではなかった。白凪氏本人のXアカウントによる悲痛な告白と、生々しいLINEのスクリーンショット画像の公開により、グループ内でのいじめ疑惑と、それを適切に処理できなかった運営側の不手際が露呈し、波紋は広がり続けている。

 

白凪うみ氏の告発と突きつけられた、異常な復帰条件

騒動の発端は、5月28日にAISTEAL運営が公式Xで投稿したお知らせだった。「本人より活動辞退の申し出があり、メンバー・運営にて話し合いを重ねた結果、本日付けをもちましてグループを卒業する」という文面は、表面上はよくあるアイドルの脱退発表に見えた。

しかし同日、白凪氏本人が自身のXアカウントで長文のメッセージ画像を投稿したことで、事態は一変する。白凪氏の投稿によると、彼女は今年2月に適応障害と診断され休養していた。4月下旬、運営側から「周年ライブやMV撮影に参加したいのであれば、直ぐの復帰が望ましい」と連絡を受け、復帰への準備を進めていたという。

ところが、復帰に向けた運営、白凪氏、そして他メンバーとのミーティングの場で、事態は暗転する。白凪氏によれば、他メンバーから「特典会で他メンバーの悪口を言っている」「ファンのチェキに悪口を書いている」といった根も葉もない疑惑を突きつけられ、「もう信用できないからグループを辞めてほしい」と迫られたという。「私が続けるなら、他メンバー全員がアイチルを辞める」とまで言われたと白凪氏は綴っている。なお、白凪氏は文章中で、他メンバーには諸橋えれん氏のことは一切含んでいないと明記している。

さらに決定打となったのは、白凪氏に突きつけられた復帰の条件だった。運営側は「証拠もない話でクビにはできない」としつつ、他メンバー全員で考えたという条件を受け入れるよう求めたという。白凪氏は証拠として、メンバーの斉藤あやめ氏名義のアカウントから送られたLINEのスクリーンショット画像を公開した。

そこには、「ワンマン後に戻る(1周年後)」「うみちゃんへの態度が悪くても受け入れる」「写真等の立ち位置真ん中に行かない」「メンタルやられてすぐに休んだりするの禁止」といった、常軌を逸した要求が並んでいた。白凪氏は、「ステージに上がる準備は万全にできていましたが、こういった経緯でステージに戻ること、皆と周年を迎えること、初めてのMVに参加することも叶わずでした」と無念さを滲ませている。

白凪氏はその後もXを更新し、「この投稿をすることで、今後の活動に影響が出る可能性があることも理解した上で、私自身の言葉として残すことにしました」と強い覚悟を示した。さらに「本件に関するミーティング内容や経緯については記録が残っております」とボイスレコーダー等の物的証拠の存在を示唆し、「事実と異なる内容が発信された場合には、必要に応じて弁護士と相談の上、適切な対応を検討いたします」と徹底抗戦の構えを見せている。

 

運営の釈明と、噴出するファンからの不信感

白凪氏の告発とLINE画像の流出は、SNS上で瞬く間に拡散された。特に、生々しい条件を提示した斉藤あやめ氏に対する批判が殺到し、事態は炎上の様相を呈した。これを受け、AISTEAL運営は声明を発表せざるを得なくなった。

運営側は声明の中で、「活動の終盤において一部メンバーが感情的になってしまったこと、それを適切に管理し導くことができなかったことについては、運営として大きな責任を感じております」と謝罪した。一方で、注目を集めたLINEメッセージについては、「当該メンバー(斉藤あやめ氏)個人のみの意思によって作成・送信されたものではなく、当時のメンバー間で話し合われた内容を代表して送信したもの」であると釈明し、斉藤氏個人の独断ではないことを強調。「本件に関する責任を特定の個人へ帰属させるべきではない」とし、特定メンバーへの過度な誹謗中傷や攻撃を控えるよう強く要請した。

しかし、この運営の対応は火に油を注ぐ結果となった。X上では、ファンや一般ユーザーから厳しい批判が相次いでいる。あるユーザーは、運営の姿勢に対し「辞めたメンバーが当時いじめられていた時は守らなかったけど、いじめていたメンバーがネットでいじめられるのは許せないから守るということか」と皮肉を込めて指摘。また別のユーザーは「事実と認め、責任を感じているのなら、白凪氏へ真っ先に謝罪するべきだ。自分達の非を認めず、加担したメンバーの保身をするなどありえない」と、リスクマネジメントの欠如を痛烈に批判した。

白凪氏が他メンバーから言われたという「ファンの人達も戻ってきて欲しくないって言っている」という言葉についても、疑問の声が上がっている。「そんな事言ってるファンいるの?白凪氏の復帰を待ち侘びるコメントしか見当たらない」といった指摘や、「表では待ってますとツイートして、裏では悪口のオンパレード」と、グループ内の人間関係の恐ろしさに言及する声も見られた。中には「白凪氏がいないアイチルのステージを見るのが辛い。アイチル界隈を辞める事にした」と、今回の騒動を機にファンを離れる決意を吐露する者もいた。

 

唯一名前が挙がったメンバーの思いと、冷静な視点の必要性

泥沼の様相を呈する中、白凪氏が唯一「最後まで沢山支えていただきました」と感謝を述べていたメンバーの諸橋えれん氏が自身のXを更新した。諸橋氏は「デビュー当初から一緒に歩んできたメンバーなので、本当に寂しい気持ちでいっぱいです」と率直な思いを吐露。「それでもうみちゃんのこれからを心から応援しています。7人で作ってきた時間や景色はこれからもずっと大切な思い出です」と、グループとしての絆に言及した。この言葉は、白黒つけがたい複雑な状況の中で、確かに存在したはずのメンバー間の情誼を感じさせる。

ここで我々は、一度立ち止まって冷静になる必要がある。白凪氏が公開したLINEの文面や、彼女が受けた仕打ちは、到底容認できるものではない。精神的な不調から復帰しようとする人間に対して、「メンタルやられて休むの禁止」などという言葉を投げつける環境は、ハラスメントそのものである。運営がこれを制止できず、むしろ条件提示の場に同席していたのだとすれば、その管理責任は極めて重い。

しかし同時に、現在我々が見ているのは「白凪氏の視点から語られた真実」であることも忘れてはならない。密室での出来事において、双方が全く異なる受け止め方をしているケースは珍しくない。白凪氏が証拠を握っているとはいえ、他メンバーがどのような心理状態に置かれ、なぜあのような過酷な条件を提示するに至ったのか、その詳細な経緯やグループ全体の力学は依然として不透明なままだ。

現在SNS上では、告発内容を絶対的な事実として特定のメンバーを名指しで激しく糾弾する動きが一部で見られる。だが、十分な裏付けや双方の言い分が出揃っていない段階で、行き過ぎた憶測に基づき特定の個人に誹謗中傷を浴びせる行為は、正義の名を借りたネットリンチに他ならない。それは、白凪氏が受けた傷を別の形で再生産する行為であり、誰も望まないはずだ。

 

問われるアイドル運営の在り方

今回の騒動は、単なる一組のアイドルグループの内輪揉めとして片付けることはできない。現代のアイドルシーンにおいて、グループという密室空間で生じる人間関係の歪みと、それを管理する運営組織の脆弱性という構造的な問題を浮き彫りにしている。

アイドルグループは、同じ夢を追いかける同志であると同時に、ポジションや人気を争うライバルでもある。プレッシャーからメンバー間の緊張が高まりやすい環境下で、小さな摩擦が閉鎖的なコミュニティの中で増幅し、集団による排斥という形をとってしまう危険性は常に孕んでいる。 問題の核心は、そうした軋轢が生じた際に、大人が、そして運営組織がいかに介入し、メンバーの心身を守るかという点にある。

6月6日、AISTEALは渋谷のライブハウスで1周年記念ライブを開催する。一人のメンバーが傷つき去り、凄惨な内情が暴露された直後のステージで、残されたメンバーはどのような表情でファンの前に立つのか。 運営には、場当たり的な火消しや特定のメンバーを庇うことではなく、事態の客観的な検証と、ファンや社会に対する真摯な説明が求められている。そして何より、傷ついた当事者たちへの適切なケアと、二度と同じ悲劇を繰り返さないための組織体制の抜本的な見直しこそが急務である。

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ライター:

Sacco編集・ライター。企業に直接出向く取材が中心。扱う記事はサステナビリティ、エンタメ関係が多め。

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