
GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏が10月29日、不正アクセス問題への対応を伝えたX投稿に、笑顔の自撮り写真を添えたことについて謝罪した。被害者への配慮不足を認める一方、写真の掲載は続けると説明した。「お名前.com デスクトップクラウド」をめぐっては、攻撃者が27日に利用者のものとする情報を公開していた。
熊谷正寿氏が配慮不足を認める 削除しない理由も説明
熊谷氏は29日朝の投稿で、自身の写真の笑顔について、不謹慎だとの指摘を受けたと説明。「ご指摘はもっとも」と受け止め、被害者の気持ちへの配慮が足りなかったとして深くわびた。
ただ、謝罪に続くかっこ書きでは、犯人に対して脅迫に屈しない意思を示すことが目的だと記し、「写真は当面の間、そのまま掲載いたします」と表明。掲載継続への理解を求めた。
INTERPOL相談と東大講義 相次いだ笑顔の自撮り
27日夜、熊谷氏は警視庁が捜査を進めていると伝える47NEWSの記事を紹介し、国際刑事警察機構(INTERPOL)にも相談済みだと報告した。
投稿に添えたのは、青い旗とINTERPOLのロゴを背景にした自身の写真だった。黒いジャケットと白いシャツを着て腕を伸ばし、カメラに笑顔を向けている。
28日朝には、東京大学で26日に予定されていた講義が実施されたかを気にかける投稿を引用。「お約束通りきちんと講義してきましたよ」と報告し、東大の看板の横で笑う自身の写真や講義の様子を掲載した。
Xでは「事件解決してないのに、笑顔の写真をアップする意味あるのですか?」など、事件対応を報告する投稿に笑顔の写真を添えたことへの批判が寄せられていた。
刑事告訴警告には会社が回答 意見そのものは削除要請の対象外
J-CASTニュースの28日の報道によると、熊谷氏はGMO公式の削除要請を引用して対応を批判した投稿に対しても、削除しなければ刑事告訴すると警告していた。
GMOは同媒体の取材に、犯人サイトへのリンクや掲載内容の転載など、情報の拡散・誘導につながるおそれのある投稿を削除要請の対象にしていると説明。自社の投稿に対する意見そのものは対象ではないとした。
また、GMO公式の投稿を引用した投稿にも連絡した事例を認めた。個別に内容を確認した結果、基準外だった場合は削除のお願いを取り下げるなど対応すると回答している。
GMO第15報、情報提供は270件 有力情報を警察へ提出予定
不正アクセスをめぐっては、GMOインターネットが28日、関係事業者などとの連携により、犯人サイトのドメイン停止を確認したと発表した。
29日に公表した第15報では、懸賞金の情報提供窓口に同日11時30分時点で270件の情報が寄せられたと明らかにした。懸賞金は総額100万米ドル、参考換算額で約1億5000万円を上限に、犯人の特定・検挙や事件解明につながる情報を募るものだ。
グループのホワイトハッカーチームも独自調査で、犯人の特定につながると考えられる情報を入手したと説明。集まった情報とともに、29日中に警察や関係各所へ提出すると発表した。



