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YouTube・wakatte.tv福島大学動画が炎上 「触らせたくない」発言に学長声明 注釈再公開も謝罪なく非公開

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wakatte.tv YouTubeチャンネル
wakatte.tv(現在は非公開)

学歴系YouTubeチャンネルwakatte.tvが2026年8月28日に公開した福島大学キャンパス調査動画で出演者の高田ふーみんが、放射能や原子力といった重要な研究を「福島大には触らせたくない」と発言し批判が広がった。
8月31日に非公開となった後、揶揄する意図はないとする注釈付きで再公開。
9月1日の佐野孝治学長声明のあと、再公開版も非公開または削除され、本人の謝罪は確認されていない。

 

学歴いじりが被災地の研究を踏み抜いた瞬間

問題の動画タイトルは「入試ラクすぎ?国公立最下位!?震災復興・放射線研究から驚きの入試事情まで!福島大学キャンパス調査!」である。
キャンパスでおすすめの学部を尋ねた場面で、学生が「放射能はやっぱり福島ならではではあるんで」と地元の研究環境を挙げた。
高田は「放射能とか原子力ってエネルギーで超重要な問題なわけですよ」と前置きし、「福島大には触らせたくない」と続けた。
相方のびーやまはいつものノリで制止した。
福島大学は2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故以降、復興と地域課題の解決に向けた教育・研究を続け、2013年7月に環境放射能研究所を設置した。
国内外の研究者を集め、放射性物質の動きや影響を科学的に検証してきた。
学生の発言は大学の特色を肯定したもので、返しは重要な研究を格下に見える言い回しになった。
同じ動画では「ふくしま未来学」に感心する場面もあるが、切り抜かれた一言が全体の印象を決めた。

 

注釈は謝罪ではない 「意図はない」と再公開したチャンネルの判断

wakatte.tvは2017年8月開設の学歴調査バラエティで、登録者は約78万人、総再生は約13億回規模である。
学歴第一主義のヒール役・高田ふーみん(本名は高田史拓、京都大学経済学部に現役合格後に中退、武田塾の教務・広報)と、ツッコミ役のびーやま(本名は山火武、高校偏差値37から一浪で早稲田大学教育学部に合格し卒業)が街頭とキャンパスを回る。
公式の狙いは受験生へ「絶対にこんな大人になるな」と学歴社会を皮肉ることだ。
主力はキャンパス調査と、学歴を聞き出す街頭企画である。
大学の実態を伝える情報源として支持される一方、低学歴や特定大学をあからさまに格付けする演出で批判が繰り返されてきた。
8月上旬には九州大学教授が手法への嫌悪を表明していた。
今回も「申し訳ない」とは言わず、8月31日夜に「テーマは大学の難易度や就職状況」「東日本大震災や原発事故の被害ならびに福島大学の研究や学びを揶揄する意図は一切ない」「不快なら視聴を控えてほしい」とのテロップを付けて出し直した。

 

現職教授の一言

拡散の転換点は8月30日夜、経済経営学類教授の熊沢透氏の投稿だった。
労働経済が専門で福島市在住の現職教員である。
切り抜き2枚を引用し、「なんでうちの大学がこんな言われ方せなあかんのかな。真剣に関わってる福島大学関係者はとても多いし、この地で原発問題に取り組んでいるのは大学人だけじゃない。たくさんの人たちを愚弄している」と書いた。
返信では、幼少期の事故をきっかけに地元で研究したい学生の思いを踏みにじる、エンタメでも冒瀆や差別は許されない、といった声が続いた。
学歴煽りの延長ではなく、被災地で15年かけて続けてきた検証作業への侮辱だ、という論点がここで固まった。

 

再公開版も非公開で終わる対応の薄さ

9月1日、福島大学はチャンネル名も個人名も出さずに声明「本学を取り上げたインターネット動画について」を出した。
学生および教育研究活動に関し、配慮を欠くと受け取られかねない発言があったと確認した。
原子力災害や環境放射能の研究は、福島の経験を科学的に検証し成果を国内外へ還元する重要な活動だと位置づけ、それに真摯に取り組む学生・教職員の尊厳が傷つけられてはならないとした。
同時に、特定の個人への誹謗中傷や不適切な言動を控えるよう求めた。
名指しを避けたのは、取材に応じた学生への二次被害を抑える判断でもある。
声明後の午後、該当部分の削除を経て再公開版も非公開または削除となり、現在は視聴できない。説明責任を果たす出演者や運営の声は出ていない。
注釈で意図を否定し、再生を稼いだ後に動画を消す。
視聴者への釈明としても、研究現場への応答としても足りない。
大学側が個人攻撃を止めつつ尊厳を守ると言った以上、本来なら当事者が向き合う番だった。

※福島大学公式サイト「本学を取り上げたインターネット動画について」(2026年9月1日、学長・佐野孝治)。
声明は特定のチャンネル名や個人名を挙げていない。
https://www.fukushima-u.ac.jp/news/2026/09/015388.html

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ライター:

酒場で耳にした小さな違和感から企業不祥事、SNSトレンド、エンタメ、グルメまで幅広く追いかけるライター。

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