
ロックダンスを日本に広めた米国籍のダンサー、トニー・ゴーゴーことフォスター・アンソニー・ルイス容疑者(71)が、大麻を所持した疑いで逮捕された。茨城県警石岡署は、5月に茨城県石岡市の路上で乾燥大麻約0.2グラムを所持したとみている。本人は「間違っている」と容疑を否認している。
石岡市の路上で乾燥大麻約0.2グラムを所持した疑い
毎日新聞や時事通信によると、石岡署は8月27日、ルイス容疑者を麻薬及び向精神薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕した。逮捕容疑は、5月29日午後4時30分ごろ、石岡市内の路上で乾燥大麻約0.2グラムを所持したというものだ。
パトロール中の警察官が、一人で歩いていたルイス容疑者に職務質問した。ルイス容疑者が警察官から視線をそらすなどしたためで、所持品から乾燥した植物片のようなものが見つかった。その後の鑑定で乾燥大麻と判明したという。
逮捕は、職務質問から約3カ月後だった。ルイス容疑者は警察の調べに「間違っている」と話し、否認している。否認の詳しい理由は明らかになっていない。
尿検査では陽性反応、石岡署が使用の疑いも捜査
テレビ朝日と毎日新聞は、職務質問後の尿検査で陽性反応が出たと報じた。石岡署は同法違反(使用)の疑いでも捜査する方針だ。
厚生労働省によると、2024年12月12日に施行された改正法により、大麻などの不正な使用にも麻薬及び向精神薬取締法の禁止規定と罰則が適用されるようになった。大麻取締法は「大麻草の栽培の規制に関する法律」へ名称が変わり、大麻は麻薬及び向精神薬取締法上の「麻薬」として扱われている。今回の逮捕容疑が旧大麻取締法ではなく、麻薬及び向精神薬取締法の違反と報じられているのは、この法改正によるものだ。
トニー・ゴーゴーとは The Lockersから日本へ渡った先駆者
トニー・ゴーゴーは、ロックダンスの黎明期から活動してきた米国出身のダンサーだ。10代でテレビ番組「Soul Train」に出演。The Lockersの公式サイトによると、1976年末には、ドン・キャンベルらが結成し、ロックダンスを世界へ広めたダンスグループ「The Lockers」に加わった。
ダンス史を紹介するRed Bullの特集では、トニー・ゴーゴーはロックダンスを日本に根付かせ、日本独自のスタイルや「ロック・フュージョン」の発展に寄与した人物とされる。1980年代初頭に日本へ拠点を移し、福岡を中心に指導を続けた。米国で生まれたストリートダンスを日本、さらにアジアへ伝えた橋渡し役だった。
2024年には、ストリートダンスの歴史を記録するStreet Dance Rootsの殿堂入りを果たした。同団体は、50年以上にわたり活動し、世界各地で審査員や指導者を務めてきた功績を紹介している。
GOGO BROTHERSの父、息子REIとYUUにも継承
トニー・ゴーゴーの息子REIとYUUは、ダンスユニット「GOGO BROTHERS」として活動している。幼いころから父にロックダンスを学び、トニーのスタイルを次世代へ継承してきた。Street Dance Rootsは2023年、GOGO BROTHERSにグループ部門の国際賞を授与している。



