ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

使わない水筒が経口補水液に、中学生と企業の地域循環「ぐりんく」

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
リンクをコピー
株式会社サンウエスパ 「水筒リサイクルプロジェクト」
画像出典:株式会社サンウエスパ プレスリリース

家庭で眠っていた水筒が、子どもたちの熱中症対策に変わる。再生資源卸売業の株式会社サンウエスパ(岐阜県岐阜市)が進める地域循環プロジェクト「ぐりんく」の取り組みとして、各務原市立蘇原中学校で「水筒リサイクルプロジェクト」の寄贈式が開かれた。

不要になった金属製水筒を回収・リサイクルし、その収益で学校へ経口補水液を寄贈する試みである。

 

143本の水筒が24本の経口補水液に

プロジェクトは、金属リサイクルを手がける株式会社金田商会(岐阜県笠松町)と連携して行われた。2026年5月25日から6月19日までの期間、家庭で使わなくなった金属製水筒を学校で回収し、リサイクルした。

期間中には143本の金属製水筒が集まり、そのリサイクル収益を活用して経口補水液24本が学校へ寄贈された。子どもたちの熱中症対策に加え、金属リサイクル教育や地域とのつながりを育むことを目的としている。家庭で処分されがちな水筒を、学校の役に立つ資源へと変える仕組みだ。

「捨てる」ではなく「地域を応援する」

家庭で使われなくなった水筒の多くは、そのまま処分されている。一方で学校は、熱中症対策や環境教育など、限られた予算や機会の中でさまざまな課題に取り組んでいる。プロジェクトは、その二つを資源循環でつなぐ。

生徒たちが家庭から持ち寄った不要な水筒を資源としてリサイクルし、その価値を学校へ還元することで、「捨てる」だけではない新しい資源循環を体験してもらう狙いだ。ごみだと思っていたものが、実は資源となり新たな価値を生む。その流れを、子どもたち自身が実感できる設計になっている。

 

行動が役に立つ「体験型の環境教育」

この取り組みは、単なる資源回収ではない。子どもたちは、自分たちが集めた水筒がどのようにリサイクルされ、再び価値ある資源として生まれ変わるのかを学ぶ。環境問題を知識として学ぶだけでなく、自分たちの行動が学校や地域の役に立つことを実感できる「体験型の環境教育」であることが、大きな特徴だという。

金田商会の金田工場長は、リサイクルで最も大切なのは「回収に出すこと」ではなく「正しく分別すること」だと語る。鉄は鉄、紙は紙と分別することで資源は再び活用しやすくなる。物を捨てる前に分別やリサイクルを思い出すことが、未来の資源を守る第一歩になると呼びかけた。

企業・学校・家庭をつなぐ仕組み

「ぐりんく」は、資源を回収すること自体が目的ではない。企業が資源循環に参加し、学校が環境教育の場となり、家庭が地域活動に参加することで、それぞれが無理なく地域に貢献できる仕組みをつくることを目指している。

資源を「捨てる」から「地域を応援する」へ。サンウエスパの丹羽豊・再生資源部長は、今回届けたかったのは経口補水液だけではなく、子どもたちが自分たちの行動によって資源循環を体験し、リサイクルを身近に感じてもらうことが一番の目的だと語る。企業・学校・家庭が資源循環を通じてつながり、地域全体で子どもたちを応援する仕組みだという。

 

水筒から古紙・古着へ、全国発信を視野

サンウエスパは今回の水筒リサイクルプロジェクトを第一歩として、企業・学校・家庭が継続的につながる地域循環の仕組みづくりを進める。今後は水筒だけでなく、古紙や古着などさまざまな資源を活用した学校支援や環境教育へと取り組みを広げる方針だ。

「捨てる」から「地域を応援する」資源循環のモデルを、岐阜から全国へ発信していきたいとしている。同社は「ぐりんく」への参画企業の募集も始めており、地域貢献やSDGsの取り組みを無理なく始められる仕組みとして広げたい考えだ。身近な一本の水筒から始まる循環が、どこまで広がるかが注目される。

Tags

ライター:

Sacco編集・ライター。企業に直接出向く取材が中心。扱う記事はサステナビリティ、ウェルビーイング関係が多め。

関連記事

タグ

To Top