
徳島市で救急車の通過を待っていた車にクラクションを鳴らし、前方へ割り込んで急ブレーキをかけたとして、徳島県警は2026年7月9日、小松島市の農業・新井幸治容疑者(63)を道路交通法違反(妨害運転)の疑いで逮捕した。MBSなどの報道によると、新井容疑者は「私がしたことに間違いありません」と供述し、容疑を認めているという。徳島新聞は、県警が10日に新井容疑者を徳島地検へ送検したと報じている。
救急車の通過待ちにクラクション、割り込みと急停止
逮捕容疑は、3月19日午後9時15分ごろから同20分ごろにかけ、徳島市内の国道で、被害男性の車の通行を妨害する目的で前方へ割り込み、急ブレーキをかけて停止した疑い。
当時、交差点の信号が青に変わったが、男性はサイレンを鳴らして前を横切ろうとする救急車に気づき、停止を続けた。後方の車はクラクションを鳴らし、救急車が通過して男性が右折しようとすると前方へ割り込んだ。
ドラレコ映像には、新井容疑者が「止まらんでもええやんけ、まっすぐ行ってるやんけ。どあほ」などと怒鳴り、男性の車を追跡する様子が記録されている。新井容疑者は車を停止させた後、車外へ出て男性に詰め寄った。男性はその場で110番通報した。
免停処分直後に無免許運転、翌日は妨害運転容疑で逮捕
新井容疑者は交通違反の累積により、7月8日午前に免許停止処分を受けた。その直後に車を運転したとして、無免許運転容疑で現行犯逮捕されていた。
被害男性はあおり運転について4月に警察へ申告し、ドラレコ映像を提出していた。警察は映像を解析するなどして新井容疑者を特定し、7月9日に3月19日の妨害運転容疑で逮捕した。7月8日の無免許運転容疑での逮捕から、SNSで拡散していたあおり運転の映像に対する立件へ進んだ形となる。
妨害運転は免許取消し、最高5年の拘禁刑
新井容疑者に対する処分は今後の刑事手続きで決まるが、警察庁によると、交通の危険を生じさせるおそれがある妨害運転は、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科され、違反点数25点で免許取消しの対象となる。著しい交通の危険を生じさせた場合は、5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、違反点数35点となる。
被害男性「一生免許は取らないでほしい」
MBSの取材に応じた被害男性は、当時について「本当に逆走して向かってきそうな怖さがあった」と振り返り、新井容疑者について「もう一生免許は取らないでほしい」と話した。
警察庁は、妨害運転を受けた場合、安全な場所へ避難して車外に出ず、ためらわずに110番通報するよう呼びかけている。ドラレコについても、危険な運転行為の記録と抑止に有効だとして装着を勧めている。



