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高松優子公認会計士事務所

https://office-takamatsu.jp/

東京都中央区築地2-11-3 ウィンド築地ビル5階

会計・税務・労務を横断して支える高松優子公認会計士事務所 企業の“数字”を起点としたバックオフィス支援

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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高松優子公認会計士事務所 高松氏

公認会計士、税理士、社会保険労務士として、企業のバックオフィスをワンストップで支える高松優子氏。2009年の高松優子公認会計士事務所開設以降、クライアントの悩みに応えたいという想いから、会計だけではなく労務や法律まで幅広く学び、支援領域を広げてきた。その原動力は、自営業家庭で育まれた仕事観にあるという。17年近く事務所を運営する中で大切にしてきたクライアントとの向き合い方や、次世代に託す想いについて高松氏に話を伺った。

“数字”の先にある目的を見据えた、強固なバックオフィスづくり

東京都中央区を拠点とする高松優子公認会計士事務所は、公認会計士・税理士・社会保険労務士の3つの資格を備え、バックオフィス全般をワンストップで提供する。

所長・高松優子氏は、1997年から約12年間にわたり会社員として務めてきたEY新日本有限責任監査法人(旧KPMGセンチュリー監査法人)で監査業務に従事したのち、2009年に当事務所を開設した。

「監査は、会計の間違いを指摘する場面の多い業務です。でも、私は、最初からお客様にとってのより良い選択を提案できる方が、価値があるのではないかと考えていました。例えば、決算前に利益が出そうだと分かれば、合法的な節税策を事前にご提案することもできます。監査法人時代は、監査の立場での積極的な助言には限界があります。だからこそ独立後は、会計の問題を指摘するだけではなく、お客様と一緒により良い選択肢を考えられる存在でありたいと思いながら仕事を続けてきました」(高松氏)

高松優子公認会計士事務所 高松氏

独立後は、公認会計士として得た税理士登録に加え、会計と切り離せない人事・労務の領域をカバーするため社会保険労務士の資格も取得。さらに契約書を正しく読み解く力を身につけるため、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科修士課程で法律を学んだ。複数の資格や知識を掛け合わせることで、クライアントの多様なニーズに応えられる体制を整えてきた。

そのような中、独立当初よりクライアントへのコンサルティングを基本としてきたものの、この1年で状況は変化しつつあるという。起業する人が増え「経理や労務、人事全般のバックオフィスをまるごとお任せできる人を探している」というニーズが明らかに増えてきた。

「これまではお断りしていた記帳代行も、今はお引き受けする方向に切り替えました。時代の流れに合わせて、柔軟に対応していくことが必要だと感じています」(高松氏)

クライアントの顔ぶれは、株式会社から個人事業主、一般社団法人・財団法人まで幅広く、業種や規模もさまざまだ。

「例えば決算一つをとっても、お客様が何を重視するかはそれぞれ違います。株式会社であれば利益をしっかり生み出していくことが重要ですが、非営利法人の場合は、年度当初に立てた予算に沿って適切に事業を運営できたかという点が重視されます。私の役割としては、決算書の数字を見るという点は同じでも、その先にある目的や関心事が異なるので、お客様ごとに求められる視点も変わってきます。それぞれの違いを丁寧に汲み取り、それぞれに合ったサポートを提供しています」(高松氏)

クライアントの相談にもっと応えたいからこそ、学び続ける

「元々は独立を強く意識していたわけではなかったのですが、振り返ってみると、自ずと独立する方向に進もうとしていたのかもしれません」と、高松氏は自身のキャリアの出発点を振り返る。

高松氏が会計・税務の世界に関心を持ったのは、北海道で電気工事業を営む実家の存在が大きい。

「昔から、”自分の力で仕事をしたい”という思いがありました。将来の進路を考えていた頃に士業の存在を知り、会計士か薬剤師の二択で迷ったことを覚えています。実家には税理士の先生が出入りしていたこともあり、専門性を持ちながら人と関わる仕事に魅力を感じました。そのような経験を通して、公認会計士を目指すことにしました」(高松氏)

大学在学中に公認会計士試験に合格し、新卒でEY新日本有限責任監査法人(旧KPMGセンチュリー監査法人)に入所。最初の約10年間は現場で監査業務に従事し、様々な事業会社に足を運んだ。その後は本部に異動し、複雑な会計上の問題を検討する審査部門でスタッフとして経験を積んだ。リーマンショック後の混乱期に企業の損失処理や減損対応の事例をまとめるなど、組織の最前線で社会的に注目を集める数多くの案件と向き合ってきた。

独立のきっかけを問われると、高松氏は「気付くと独立する流れになっていました」と話す。会社員時代は激務の真っ只中で先を考える余裕もなかったが、少し時間ができたことをきっかけに、自然と自分の将来像が見えてきたという。

高松優子公認会計士事務所 高松氏

そして、独立後は、実務に加えて学びを深めるべく、社会保険労務士の資格を取得し、税務と労務の両面からクライアントを支えられる体制を整えた。

「社会保険労務士を取得したのは、会計の仕事をしていると人事や労務の話を避けて通れないと感じていたからです。実家が商売をしていたこともあり、顧問の税理士の先生が社会保険労務士の資格も持っていたんです。親からすると、税金のことも労務のことも一人の先生に相談できるのが当たり前という感覚でした。私自身も、専門家としてお客様の相談に幅広く応えられるようになりたかったんです」(高松氏)

さらに、2013年には一橋大学大学院 国際企業戦略研究科修士課程に進学した。

「大学院進学の背景には、法律を体系的に学びたいという思いがありました。私は経済学部出身なので、契約書や法律の条文については専門的に学んできたわけではありません。しかし、実務では契約書を確認する機会が非常に多く、お客様から相談を受けることもあり、契約内容によって会計処理が変わるケースも少なくありません。会計判断をより的確に行うためにも、学びを深めようと思いました」(高松氏)

たゆまぬ向上心は、自営業一家で育った原体験からくるものだという。高松氏の父親は、彼女が幼い頃に、電気工事の作業中に感電事故で亡くなっている。その後は、母方の祖父が、土日も年末年始も関わらず仕事を続けていた。吹雪のなかでも呼ばれれば現場へ向かう。そのような姿が、物心ついた頃からの「当たり前」だったという。「終業時間が来たから家に帰るという感覚が、もともとなかったんです」と高松氏は語る。

また、監査法人での同僚に「君も実家が自営業だよね。自分も同じだったからわかるよ」と言われた経験も印象に残っているという。仕事への向き合い方に、育った環境が滲み出ていたのかもしれない。

「安定したい気持ちもあるのですが、多分リスクを取るのが好きなのだと思います。そういう性分なんでしょうね(笑)」(高松氏)

専門性を高めながら、変化の激しい現代の企業経営に悩むお客様の課題に寄り添う。自営業の実家で幼い頃から体に染み込んでいる仕事への姿勢が、高松氏の事務所経営の根底にある。

クライアントが安心して本業に集中できる環境を届ける

──事務所を17年間続けてこられた中で、大切にされているポリシーを教えてください。

一番は、お客様に寄り添うことです。例えば、お客様と接する中で気になる点があったとしても、率直にご指摘するよりも、「こうされると良いかもしれません」と、事前にワンクッション置いて柔らかくお伝えするようにしています。

そして、正確さを守ることは大前提ですが、それ以上に、お客様にとって「頼みやすい」「話しやすい」という関係性を丁寧に積み重ねていくことを常に意識しています。「高松さんに頼んでよかった」とお客様に感じていただけることが、仕事を続ける上での大きな原動力になっています。

高松優子公認会計士事務所 高松氏

──その中でも特に印象に残っているエピソードを教えてください。

起業して間もない頃の話です。年度末は経理や会計で困っている方が多いのですが、会計システムの障害によって試算表以外のデータが消えてしまい、前任者の会計処理に不安を抱えた法人のお客様がいらっしゃいました。

そこで、私は残っているデータや通帳をすべて確認し、監査法人時代に培った分析手法で1年分の取引を検証しました。「会計上不明になっている金額は、このくらいの範囲におさまります」と具体的にお伝えできたことで、お客様に安心していただけました。数字そのものを直すだけではなく、その根本にあったお客様の不安を払拭できたという意味で、とても印象に残っています。

また、その法人では以前からシステムの老朽化が課題だったものの、なかなか投資に踏み切れず、さらに担当者の引き継ぎなども重なったことで、組織内で漠然とした不安が生まれていたようでした。だからこそ、会社の数字を整理して現状を可視化できたことに大きな価値があったのではないかと思います。

──今後の意気込みを教えてください。

「お客様の手間をかけない」をモットーに、お客様のバックオフィス業務を一括してお引き受けできる体制を、さらに強固にしていきたいです。記帳代行、給与計算といった日々の業務から、税務申告、社会保険・労働保険の各種手続き、さらに、経営相談、労務相談まで、ワンストップで対応できるようになることで、お客様が本業に集中できる環境をつくりたいです。

高松優子公認会計士事務所 高松氏

未来の日本の担い手に、士業の魅力を伝えたい

──監査のお仕事から始まり、今はバックオフィス全般もサポートされていますが、今のお仕事を通してどのような社会の実現に貢献したいですか?

現在、クライアント業務のほかにも、税理士会の活動の一環として、近隣の小学校で租税教室の講師を担当しています。日本の財政の仕組みや税の役割について、子どもたちにわかりやすくお伝えする取り組みです。中学校や高校でも行う機会があり、参加のたびに手応えを感じています。若い世代が過去の世代の負担をそのまま引き受けるのではなく、自分たちの力で社会をより良い方向へ変えていけるような未来になってほしいと願いながら、子どもたちと向き合っています。

私が言うのもおこがましいかもしれませんが、未来の日本を担う若い世代への講演や授業を通じて、税理士や公認会計士、社会保険労務士といった「士業」という職業に、少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。

◎企業情報
会社名:高松優子公認会計士事務所
所在地:東京都中央区築地2-11-3 ウィンド築地ビル5階
設立:2009年
代表:所長 高松 優子
URL:https://office-takamatsu.jp/

◎インタビュイー
高松優子公認会計士事務所
高松 優子

ライター:

慶應義塾大学文学部卒業。経営者への取材を中心に、統合報告書、採用広報、社内報、クラウドファンディングページなどを執筆。インキュベーション施設のコミュニティマネージャー、探究学習のファシリテーターとしても活動する。趣味は夢の研究。

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