
芸能界が空前の「おめでたラッシュ」に沸き返るなか、ネットの海では大衆のドロドロした嫉妬と詮索が止まらない。ENCOUNTなどの報道によると、元AKB48の2代目総監督で俳優の横山由依(33)が、夫である純烈の後上翔太(39)との間に第1子を授かったことを発表した。2024年12月の結婚からわずか半年、秋の出産に向けて一見すると幸せいっぱいの二人だが、このハッピーなお知らせがネットに流れた瞬間、SNSにはお祝いだけでなく「生まれたわけじゃない」「いちいち報告するな」という冷たい弾丸が飛び交った。かつて巨大グループを泥臭くまとめてきた真面目すぎる「ゆいはん」がママになる美談の裏で、なぜ令和のネット社会はここまでトゲのある言葉をぶつけるのか。そして、ターゲットにされてしまったマダムキラーな夫の「過去のモテ男ぶり」とは一体何なのか。誰もが口を閉ざす芸能界ベビーラッシュの光と影、そしてこの夫婦の気になる未来について、少し意地悪な視線でその舞台裏をのぞいてみよう。
横山由依を悩ませる猛暑のピンチと、純烈・後上翔太の結婚から続くハイスピード展開へのファンの本音
二人の出会いは2023年、舞台での共演がきっかけだった。昭和っぽさが売りの純烈と、平成のアイドル界のトップを走った横山由依のドッキングは、まさに運命のイタズラと言えるだろう。何百人もの個性の強いメンバーを涙ながらに束ねてきた、生真面目のカタマリのような横山が、純烈の末っ子として年上女性のハートを泥棒してきた後上と家庭を持つ。そのハイスピードなおめでた報告はファンにとって大ごちそうのはずだが、体調と相談しながら仕事を続けるという彼女の宣言の裏で、みんなの心配は別の方向を向いている。安定期に入ったとはいえ、今年の夏はとんでもない猛暑が予報されており、京都出身でガッツのある横山のことだから、きっと無理をしてでもお仕事を頑張ってしまうはずだ。関係者からは、本音を言えば身体を一番に考えてほしいというハラハラした声も漏れる。一方で、ファンが楽しみにしているのが彼女の子育て能力だ。かつてあれだけ後輩メンバーを厳しく、優しく育て上げたあの面倒見の良さが、今度は我が子に向けられる。グループの歴史を背負ってきた彼女が、一人の母親としてどんなエリート教育を見せるのか、その一挙手一投足に早くも熱い視線が注がれている。そしてみんなが次に知りたがっているのは、あの真面目な横山が、これからドロドロのママタレ市場に参入して生き残れるのかという、出産後のリアルな芸能界サバイバルの行方だ。
高畑充希から草彅剛まで続く”2026年ベビーラッシュ”の幸福インフレが生んだ反動
実は、2026年の芸能界は文字通りの「おめでた大バブル」になっている。お正月の高畑充希と岡田将生夫妻の第1子誕生に始まり、吉田朱里、岡田結実、みちょぱこと池田美優、トリンドル玲奈、松村沙友理といった元アイドルやモデルたちが、申し合わせたかのように次々とハッピーな報告を寄せた。さらに倖田來未の14年ぶりの妊娠や、福原愛、藤田ニコル、山本舞香、冨永愛、あるいは草彅剛やアンガールズ田中卓志、NHKの桑子真帆アナウンサーと小澤征悦夫妻にいたるまで、ニュースを開けば毎日誰かが赤ちゃんを迎えているお祭り騒ぎだ。この世間の幸せがお腹いっぱいになりすぎた幸福インフレの状況が、皮肉にもネット民の神経を逆なでしている。毎日のようにスマホの画面に流れてくる有名人の直筆サイン付きの報告文に対して、もうごちそうさまと言わんばかりの食傷気味な空気が漂い、大衆のジェラシーがネットの空気をどんよりと重くしているのだ。読者が次に知りたくなるのは、これほどまでに芸能人の出産が重なる背景に、一体どんな芸能界のビジネス的なメリットが隠されているのかという、大人の事情だろう。
”生まれたわけじゃない”と呟くネット民の心理と、過去の共演劇まで掘り起こされる有名人の宿命
SNSの世界を覗き込めば、そこには現代社会のストレスをぶつけるような、冷え切ったナイフが転がっている。今回の発表に対しても、ネット上では
「周りの人は見ればわかるし、仕事の都合だろうがこういう事前発表はいらない」「うれしいのはよくわかるけれど、はっきり言ってまだ生まれたわけじゃない。無事に生まれたら報告すれば十分だ」
といった、手厳しいツッコミが相次いでいるのだ。さらに有名人ならではの宿命として、ネット上では後上が過去にテレビの恋愛番組で共演して大アツアツだった元テレビ朝日アナウンサーの並木万里菜さんとのエピソードまで引き合いに出され、彼のプライベートな立ち回りに冷ややかな視線を送る声もチラホラ見える。東京理科大中退という隠れインテリで、純烈の泥臭いキャバレー回り時代を頭脳プレイで生き抜いてきた後上は、マダムを転がす天才だ。そんな彼が一人のパパになったとき、これまでのチャラ可愛い王子様キャラを守れるのか、それとも普通のパパになってファンが離れてしまうのかという、純烈のビジネス的な大ピンチも野次馬たちの格好の関心事になっている。身近に明るいニュースがない現代において、二人のこれからを楽しく応援する温かいお年寄りたちの声がある一方で、他人の順調すぎる人生ゲームの勝ち上がりに対して、どうしてもイライラしてしまう層が確実に存在しているのが、今のネット社会の世知辛さと言えるだろう。
おめでた報告すら叩かれる時代に、私たちは他人の人生の何を消費しているのか
かつて芸能人の結婚や妊娠といえば、日本中がどんちゃん騒ぎでお祝いするお決まりのイベントだった。しかし今や、少子化が叫ばれる一方で、他人の順調なライフステージを素直に喜べないほど、みんなの心から貯金がなくなっているのだろうか。あるいは、安定期に入った段階でのビジネスライクな事前報告そのものが、SNS時代のやりすぎな自己アピールに見えて、一部の人たちの鼻についてしまうのだろうか。かつて国民的アイドルのリーダーとして夢を売った横山由依が、一人の母として現実の荒波に漕ぎ出そうとしている。その門出にすら「生まれてから言え」と冷水を浴びせ、過去の出来事を掘り起こしてネチネチと詮索する現代のネット社会。私たちはいつから、新しい命の誕生をここまでひねくれた目で見つめ、他人のプライベートを上から目線でジャッジする裁判官になってしまったのだろうか。



