ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

外国人観光客の座り込み飲食画像拡散で東京ディズニーリゾート公式に批判殺到。不信感募るインバウンド対応

コラム&ニュース コラム ニュース
リンクをコピー
東京ディズニーリゾートPR【公式】
画像出典:東京ディズニーリゾートPR 公式X

東京ディズニーリゾート(以下、TDR)を運営する株式会社オリエンタルランドの公式SNSアカウントが発信した、夏のイベントを告知するPR投稿が、現在インターネット上で異例の炎上状態となっている。華やかなキャンペーンの告知に対し、内容とは全く無関係な批判的コメントが殺到しているのだ。

その背景を探ると、園内で撮影されたとされる外国人観光客によるマナー違反の疑いと、それに対する運営側の姿勢への不信感が複雑に絡み合っている構図が浮かび上がってくる。

 

夏の特別イベント告知を埋め尽くした「地獄のコメント欄」

騒動の発端は、4日午前10時にXの東京ディズニーリゾートPR公式アカウントが投稿したポストである。投稿には「夏こそ、ディズニー!」という軽快なキャッチコピーとともに、7月2日から9月14日まで開催されるスペシャルイベント「サマー・クールオフat Tokyo Disney Resort」の開催を知らせる14秒の動画が添えられていた。青空の下、カチューシャを身につけた若者たちが笑顔で楽しむ、まさに夢の国を体現したような爽やかなプロモーション映像である。

しかし、この平和な告知投稿に対して、一般のXユーザーからは「リプ欄地獄でとんでもねえとは思いつつ」「コメント欄も引用も荒れてんな笑」といった声が相次いで寄せられる事態となった。別のユーザーも「地獄のようなコメント欄で滅」「リプ欄がポスト関係ない事で炎上しててウケる」と反応しており、通常のPR投稿では考えられないような荒れ模様を呈していることが確認できる。あるユーザーは、「ここ最近立て続けにマイナスなニュースが飛び交ってるこのタイミングで投稿したって怒号でリプ欄が埋め尽くされるなんてことは、素人目でもわかる」と指摘し、事態を回避しなかった広報担当の責任を問う厳しい見方まで示している。

 

拡散された「座り込み飲食」画像が着火した不満

なぜ、これほどの批判が集中しているのか。火種となったのは、この公式PRの直前にSNS上で広く拡散されていた、1枚の画像である。

リプライ欄や引用投稿に度々添付されているその画像には、東京ディズニーシーの園内と思われる岩肌の目立つ通路脇で、外国人観光客とみられる10名以上の集団が、地べたに座り込んでいる様子がはっきりと収められている。彼らはレジャーシートを敷くこともなく直接地面に座り、膝の上や地面に置いた容器から、持参したとみられる食事を摂っている。周囲には他の来園者が行き交っており、明らかに通行の妨げになり得る状況だ。

TDRでは原則として、アレルギー対応などの特別な理由がない限り、お弁当などの飲食物を園内に持ち込むことは制限されており、ピクニックエリアなどの指定された場所を利用するよう案内されている。日本のファンが長年遵守してきたこの厳格なルールが、一部の外国人観光客によって公然と破られているかのように見える光景は、多くの人々に衝撃を与えた。

この画像を目にしたXユーザーからは、公式投稿に対するリプライという形で、「飲食物の持ち込みが自由になったと聞きました。外国人様限定って聞いたけど本当ですか?日本人は嫌いなんですか?」という痛烈な皮肉が投げかけられている。また、「外国人だけ持ち込みOKとか知らなかった ディズニー終わってんな」と失望を隠せない声も上がっている。長年ルールを守り、TDRという空間を愛してきたファンにとって、この光景は到底受け入れがたいものだったのだろう。

 

「ケースバイケース」の対応方針が招いた”日本人差別”の疑念

さらに事態を深刻化させているのは、この問題に対する株式会社オリエンタルランド側の対応方針である。SNS上の投稿によると、この状況に疑問を抱いたあるユーザーが運営側に直接問い合わせを行ったという。そのユーザーの主張によれば、「今後同じようなことがあった場合注意するのか?」という質問に対し、運営側からの回答は「ケースバイケース」という曖昧なものだったとされる。

この「ケースバイケース」という回答が事実であるとするならば、ルールの適用に一貫性がないと受け取られても無理はない。投稿主は「ガチの日本人差別だよね」と強い言葉で批判を展開しており、「日本人差別しておいてよくもこんなPR出せるね」と憤りを露わにしている。

他のユーザーからも、「外国人に優しく日本人に厳しいの日本そのもので草 ディズニーも質が落ちたな」と、昨今の日本の観光地全体が抱えるインバウンド対応の歪みを揶揄する声が上がっている。また、「こんなCM流しても客来ないだろ。あの胸糞悪い画像が拡散されて炎上してるんだから。オリエンタルランドは頭下げないクソ会社に成り果てているしよ」と、企業としての誠実さを疑う厳しい意見も飛び出している。

 

夢の国の根幹を揺るがすインバウンド対応のジレンマ

TDRがこれまで絶対的な支持を集めてきた理由の一つは、非日常を味わえる「夢の国」としての圧倒的な世界観の構築にある。その世界観は、細部にまでこだわった施設だけでなく、キャストの洗練されたサービス、そして何より、来園するゲスト自身が暗黙のルールやマナーを共有することで成り立ってきた側面が大きい。

しかし、今回の騒動は、その暗黙の了解が通用しないインバウンド層の急増に対し、運営側が有効な対策を打ち出せていないのではないか、という疑念を可視化してしまった。「来月家族でディズニー行くつもりだけど絶対クソ外国人にムカついてモヤッとしながら終わる気がする。家族はまだディズニーに夢持ってるけどもう消えてるんだよって言いたい」というユーザーの悲痛な叫びは、長年のファンが抱く危機感を如実に表している。最近のCMに関して「マジで全然小さい子ども出てこないな」と、ターゲット層の変化に寂しさを覚える声も漏れ聞こえる。

インバウンド需要の取り込みは、企業にとって不可欠な成長戦略である。しかし、文化や習慣が異なる多様なゲストを受け入れる過程で、これまで施設を支えてきた国内ファンの信頼を損なってしまえば、元も子もない。「ケースバイケース」という対応が事実であれば、それは現場のキャストに過度な負担と判断を強いることにもなりかねない。

株式会社オリエンタルランドには今、多言語でのルールの周知徹底や、違反者に対する毅然とした対応など、すべてのゲストが公平に、かつ快適に過ごせる環境づくりに向けた具体的なアクションが求められている。「夢の国」の魔法は、強固な信頼関係の上にのみ成り立つ。今回の炎上を単なるSNS上のノイズとして片付けるのではなく、ブランドの根幹に関わる重大なシグナルとして真摯に受け止めるべき時期にきているのではないだろうか。

Tags

ライター:

Sacco編集・ライター。企業に直接出向く取材が中心。扱う記事はサステナビリティ、エンタメ関係が多め。

関連記事

タグ

To Top