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【不同意性交】神戸市立医療センター西市民病院の医師が不起訴 同院の不祥事続く

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神戸市立医療センター西市民病院に勤務していた56歳の医師が、入院患者への不同意性交の疑いで逮捕された末に不起訴となった。不起訴そのものは司法判断である一方、理由が明かされないまま終わることで、患者や地域社会に残る不信はむしろ深まっている。

 

神戸地検は3月30日付で不起訴、理由は非公表

MBSニュースによると、神戸市立医療センター西市民病院に勤務していた医師の男性は、2025年8月に同病院の入院患者だった30代女性に対し、診察を装って性的暴行を加えたとして兵庫県警に逮捕。

男性は捜査段階で容疑を否認しており、神戸地検は2026年3月30日付で不起訴とした。

地検は理由について「関係者の名誉、プライバシーを保護するために明らかにしません」としている。

不起訴処分は、無罪を意味するものでも、有罪を意味するものでもない。

刑事事件として起訴に踏み切るだけの立証が可能かどうかという検察判断にすぎない。

だが、医療の現場で、しかも入院患者をめぐる疑いとして報じられた事案である以上、「なぜ不起訴になったのか」が見えないままでは、病院と司法の双方に対する不信が残りやすい。

不起訴で幕引きにはならない「病院への信頼」

重要なのは、刑事処分の結論よりも、患者と家族が病院に何を託しているかという点である。

病院は治療の場であると同時に、身体的にも心理的にも弱い状態の人が身を預ける場でもある。

そこで疑惑が持ち上がり、しかも結論が「不起訴理由は非公表」となると、法律上の整理が済んでも、安心は戻らない。

医療機関に求められるのは、事件化したかどうかだけではない。

再発防止をどう組み立てるのか、患者との接触場面をどう管理するのか、説明責任をどこまで果たすのかという運営面の透明性である。

刑事手続きと病院の信頼回復は、別の問題として考えなければならない。

 

同院はCT見落とし事故も公表

さらに神戸市立医療センター西市民病院では4月3日、別の重大事案を公表。

70代女性患者のCT画像に写っていた肺がんを疑う影を放射線科医と整形外科医が見落とし、女性がその後に肺腺がんで死亡する医療事故が発生していた。

神戸新聞や関西テレビによると、病院は遺族に謝罪し、読影支援AIの活用やダブルチェックの徹底など再発防止策を示している。

もちろん、不同意性交疑いの不起訴と、CT見落とし事故は別個の案件であり、同列には扱えない。

だが、同じ病院で、患者の安全と信頼を揺るがす事案が同時期に表面化したことの衝撃は大きい。

個別の事案を切り離して説明するだけでは、病院全体の統治や安全文化への疑問が残る。

問われるのは不起訴の先にある説明責任

医師の不起訴が確定したことで、刑事手続きとしては一区切りついた。

だが、地域の中核病院に求められるのは、「起訴されたか、不起訴だったか」だけではない。

患者が安心して受診し、入院できる環境をどう守るのか。

そのために院内の監督体制、患者対応、情報公開をどう立て直すのかが、これからの本当の焦点になる。

司法が理由を語らない以上、病院側にはより丁寧な説明が求められる。

不起訴という結論で終わったように見える局面ほど、組織としての説明責任と再発防止の実効性が厳しく見られる。

神戸市立医療センター西市民病院にとって、信頼回復は現在進行形の課題である。

 

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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