
「日本人として許せません」
そんな怒りの言葉とともにXに投稿された一枚の写真が、ネット上で激しい怒りの大炎上を引き起こした。
500万超表示の異常な拡散…不良外国人に対するSNSの怒り
2月21日、あるユーザーによってXに投稿されたのは、渋谷駅の地下通路と思われる場所で、2人の外国人風の男が警察官の胸ぐらを掴み、激しく詰め寄っている衝撃的な画像だった。「ベトナム人2人が警察官に暴行を加えた」というキャプションが添えられたこの投稿は、人々の怒りに火をつけ、凄まじい勢いで拡散された。

2月22日15時現在、この投稿のインプレッション(表示回数)は驚異の500万回を突破。9.1万件の「いいね」、2.4万件のリポスト、さらには4,100件を超えるリプライが殺到している。
折しも、一部の外国人による犯罪や治安悪化への不安が囁かれる昨今だ。SNS上には、目に余る横暴に対する怒りの声が次々と書き込まれた。
「これは酷い…日本の警察は既に限界なんだよ」
「日本の財産だった“治安の良さ”がこれ以上に破壊されたら誰も警察官になりたがらないぞ?」
「せめてテーザー銃くらいは持たせようぜ」
「2人を探し出し、絶対に送還させなければいけません」
ルールを守らない不良外国人は日本には不要であり、白昼堂々の公務執行妨害を見過ごすわけにはいかない。厳格な対応が求められているのは紛れもない事実であり、人々の怒りはもっともだと言えるだろう。
怒りの連鎖から一転…浮上した「服装の不自然さ」
ところが、事態は時間の経過とともに徐々に変化していく。
490万回以上も閲覧され、怒りの声が渦巻く中、一部の冷静なユーザーたちが写真に隠された「不自然さ」に気がつき始めたのだ。
「いつの画像? 全員半袖なのが気になるんだけど」
そう、現在はまだ肌寒い2月である。しかし、写真に写る男たちは薄手の長袖や半袖姿であり、背景を歩く通行人たちも明らかに夏服を着ている。さらに違和感は続く。警察官が胸ぐらを掴まれている緊迫した状況にもかかわらず、周囲の通行人は全く無関心に通り過ぎており、現場の空気がどうにもおかしいのだ。
ネットの有志やAIによる検証、逆画像検索の結果、この画像は「2025年7月頃の古い写真」と一致することが判明。警視庁からの公式な発表も一切なかった。画像自体が過去のトラブルを収めた本物なのか、あるいは生成AIなどによるものかは定かではないが、少なくとも「今、渋谷で起きている」という事実はないことが明らかになった。
ヘイトスピーチと分断を煽る「恥ずべき」正体
つまり、過去の経緯不明な画像を今さら引っ張り出し、明確な根拠もなく「ベトナム人」と国籍を強調して、あたかも現在進行形の脅威であるかのように仕立て上げた悪質な投稿だったのだ。
SNSでも、次のような真っ当な指摘が上がり始めている。
「写真の2人の行為は擁護しない。でも、少なくとも7か月前の画像を今さら引っ張り出して、経緯も不明なのに国籍だけを強調して叩くのは悪質な差別煽動だ。事実確認もせずに偏見を広めるのはやめろ」
画像を投稿したアカウントのプロフィールには、「日本は日本人だけの国」「純日本人」「不法移民受け入れ反対」といった愛国心を誇示する言葉が並んでいる。
確かに、不良外国人の一掃は日本の治安維持のために必要だ。EUなどの他国を見ても、外国人を不必要に受け入れたことで、社会が分断してしまっている現状を見れば、受け入れには慎重にならざるを得ないだろう。
しかし、だからといって事実をねじ曲げ、不必要にヘイトスピーチを行い、社会の分断を煽る行為は、さすがにお作法が悪いのではないか。いや、到底日本国民として許されるものではないだろう。それは、かつて日本人が重んじてきた他者への寛容さや、事実に対して誠実であろうとする実直さとは無縁の、ただの卑劣な行為である。
正義の皮を被って悪意ある切り取りを行い、国籍への偏見をばらまく。愛国者を騙りながら、過度にヘイトを煽って社会を乱すような輩こそ、実は日本から出ていかせなければならない存在なのではないか。
しかもその目的が多くの場合、インプレッション目当てでしかないという現実。
日本の良き精神性を自ら貶めるその姿は、同じ日本人としてあまりにも恥ずかしい。



