カゴヤ・ジャパン株式会社 セールス統括 荒内智弘氏
クラウドやレンタルサーバーといったITインフラを自治体や民間企業に提供してきたカゴヤ・ジャパン株式会社は、セキュリティ製品「イージス」を導入することで、顧客にわかりやすく、安心できるセキュリティ環境を届けている。
「セキュリティは見えにくいからこそ、伝わる設計が何より大切なのです。イージスは、それを実現できる数少ない製品の一つです」と語るのは、同社でセールス統括を務める荒内智弘氏。
なぜ同社は「イージス」を選び、どのような価値を見出しているのか。販売パートナーとしての実感と、今後の共創に向けた展望を聞いた。
導入のきっかけは、“井戸を掘る”パートナーとしての出会い
御社が「イージス」を取り扱うに至った経緯を教えてください。
荒内
当社は、クラウドやレンタルサーバーなど、ITインフラを軸としたサービスを展開しています。
もともと京都でお茶摘み用のカゴを作っていた事業から始まり、今では2万以上の民間企業・個人事業主の皆様にインフラを提供する会社へと発展してきました。
「イージス」との出会いは数年前、当時の営業部長があるセミナーでロケットワークス社の岩村社長と出会ったことにさかのぼります。
ちょうど当社では、クラウドインフラの安心を支えるセキュリティ機能を強化する必要があり、WAF※製品を探していた時期でした。
その中で岩村社長が語った「井戸掘り」という言葉に、前任者が深く共感したと聞いています。
単なる製品提供ではなく、価値を共に創っていく。まさに当社の企業理念である「お客様のお客様のお客様のために」に通じる姿勢でした。こうして「イージス」の導入が始まりました。
※WAF(Web Application Firewall):Webアプリケーションへの攻撃を検知・遮断するセキュリティ対策。
安心と信頼を形に。イージスの魅力とは何か?
「イージス」を選定された決め手、導入後のメリットとは何でしょうか?
荒内
最大の理由は、安心感を裏打ちする信頼性の高さです。イージスはWAFとしての基本機能が非常に優れており、どのような攻撃が、どこから、どのページを狙っていたのかが具体的に把握できます。
この可視化によって、お客様は「自社が今どんな脅威にさらされているのか」を正確に理解でき、「守られている」という納得と信頼につながっています。
もうひとつの大きな決め手は、ロケットワークス社の支援体制です。
製品の導入前後を通じて、営業や技術の担当者が丁寧にフォローしてくださるだけでなく、必要に応じて責任者が現場に同席してお客様対応にも加わってくださいます。
この販売パートナー任せにしない姿勢は、インフラを扱う当社にとって非常にありがたく、安心して提案できる要因となっています。
価格帯としては他社と比べてやや高めかもしれませんが、イージスは「安心を買っている」という納得感がしっかり伝わる製品です。
特にセキュリティの専門知識を持たないお客様にとっては、わかりやすく扱いやすい点が大きな魅力になっています。
単なるセキュリティ機能ではなく、一緒に守ってくれる存在として信頼できる。それが、イージスという製品の強みだと考えています。
アップセル効果と“わかりやすさ”への評価
導入によって得られた成果や、実際に寄せられたお客様の声があれば教えてください。
荒内
イージスを導入したお客様からまず評価いただいているのは、レポートの見やすさと、説明のしやすさです。
特に情報システム部門を持つ企業では、社内の役員や経営層に向けて、セキュリティ状況を定期的に説明する必要があります。
その際、イージスから提供される月次の総括レポートが非常に役立っているという声を多く伺います。
専門知識がなくても把握できる構成になっており、「自分たちで資料をゼロから作成しなくてよくなった」「他部門との会話がスムーズになった」といった反応が数多く届いています。
また、当社のクラウドサービスとイージスを組み合わせて導入されるケースでは、サービスへの信頼度がより高まったという声もあります。
とりわけ、セキュリティ対策への不安を抱えていた企業にとっては、わかりやすくて信頼できるセキュリティという実感が導入の決め手になっているようです。
さらに、導入後の変化としては、「攻撃を検知して可視化されたことで、自社が狙われている現実を初めて認識できた」という反応や、「これまで全く意識していなかった脅威に、事前に備えることができた」といった気づきの声もありました。
中には、「実際に攻撃を受けていたが、イージスが守ってくれていた」と安心を口にされるお客様もいます。
導入効果は、単に数字の向上にとどまらず、セキュリティそのものに対する社内の意識を変えるきっかけにもなっていると感じています。
セキュリティ対策は難しい、よくわからないと敬遠されがちだった分野が、イージスの存在によって現場でも語れるようになったことは、大きな価値だと考えています。
さらなる進化に向けて。販売パートナーとしての期待
今後、ロケットワークスに期待することはありますか?
荒内
ひとつは、価格に対する他社との差別化ポイントをもう少し明示していただけると、提案のしやすさが向上すると考えています。
イージスは機能的にもサポート面でも優れていますが、価格だけを見ると他製品より高めに映るため、その背景を丁寧に伝えられる材料があると心強いです。
また、現場で頻繁にあるのが「細かな質問」に対する即時対応の難しさです。
もし可能であれば、ロケットワークス社が社内で対応しているFAQを、販売パートナーにも共有していただけると、回答までのワンクッションが省略され、よりスピーディーな対応が可能になります。
今後は、当社のクラウドサービスとロケットワークス社の製品がより補完しあうかたちで、双方のネットワークを活用した連携が進めば、理想的なパートナーシップの形になると考えています。
AI時代のセキュリティを共に切り拓く
ロケットワークスとの今後の共創ビジョンをお聞かせください。
荒内
カゴヤ・ジャパンは、安心して使えるITインフラを誰にでも届けることを使命としています。
そのためには、セキュリティとインフラが一体となった提案が不可欠です。ロケットワークスとの座組みは、まさにその理想に合致しています。
私たちの顧客には、情報セキュリティのリテラシーが高くない企業も多く、何か問題が起きて初めてその重大性に気づくケースもあります。
だからこそ、「イージス」のように製品を先回りして提案できることには大きな意味があるのです。
一方で、サイバー攻撃は今後も複雑化し続けます。その対応には、人の力だけでは限界があり、AIとの連携が不可欠です。
当社でもすでにAIによる業務運用を一部開始しており、今後はAIを活用したセキュリティ強化にも注力していく方針です。
今後もロケットワークスとともに、最新のテクノロジーを取り入れながら、お客様の豊かさを実現するための創造的な協力体制を築いていきたいと考えています。
◎会社概要
社名 カゴヤ・ジャパン株式会社
設立 1983年9月22日
事業内容
・インターネットデータセンターの運営事業
・レンタルサーバー事業
・クラウドサービス事業
・その他、インターネット関連サービス事業