株式会社 INDUSTRIAL-X は 8 月 31 日、なごのキャンパス(名古屋市西区)で、「Conference X in 名古屋」を開催する。
同カンファレンスでは、DX 推進のプラットフォーマーINDUSTRIAL-X が、先駆的にDX に取り組む企業・団体、識者を招き、多様な切り口でDX 推進の本質に迫る。
地域、業種、規模、DX の進捗状況を問わず、誰もが必ず学びを得られるだろう。新事業の種や新たなアライアンスも生まれるかもしれない。
DX 推進の本質に迫る、多様な切り口で実例に学ぶ4 セッション
今回のカンファレンスの舞台となる名古屋は、東西の物流が交差する地点であり、製造業が集積する都市でもある。
2027 年のリニア開通を控えた同地では、今まさに、産業のかたち、暮らしと社会のかたちの変革(トランスフォーム)が始まろうとしている。
掲げるテーマはずばり、「繋がる×拓く」。DX で産業全体がつながり、テクノロジーが掛け合わされた先には、どんな暮らしと社会が拓けるだろう。そんな想像が掻き立てられる議論を展開する。
対象者は、経営者、ビジネスパーソン、DX に関心のある方ならどなたでも参加可能。
「DX を進めたいが覚悟を決めかねている」という経営者から、「DX 推進を任されてIT化は進めているけれど、これでいいの?」と方向性を逡巡しているDX 推進担当者、「関心はあるけれどDX ってよく分からない」という方まで、幅広い疑問と関心に応える4 つのセッションを展開する。
長引くコロナ禍、VUCA 時代を生き抜くにはDX 推進が必至
INDUSTRIAL-X の代表取締役CEO 八子知礼氏は、「長引くコロナ禍で、EC の稼働が急増し、デジタル活用も当たり前の世の中が到来しました。
物流、サプライチェーンが危機にさらされ、既存のシステムや技術では対応できない課題が次々と浮き彫りになっています」と、ここ数年の急激な変化を口にする。
さらには、投資基準の指標にESG スコアが組み込まれたことで、上場企業のみならずサプライチェーン上の中小企業のデータを求められる日も近い。
ESG がメガトレンドとなった今、科学的根拠となるデータを示して対応するには、デジタル化を避けて通れない。
そんな中、「積極的にデジタル化に取り組む企業がある一方で、取り組みが難航している企業も少なくありません。我々の調査結果を見ても、二極化が進んでいることが分かります」(八子代表)と、懸念を示す。
各企業がVUCA 時代を生き抜くため、ひいては産業全体の国際競争力回復のために、今こそDX 推進が求められているのだ。
カンファレンスでは、先進的にDX 推進に取り組んできた企業が、業種や規模の大小を問わず登壇する。
どの企業も、それぞれの閉塞感を打開しようと、強い危機感のもと DX 推進に着手した。例えば、以下のような課題だ。
- 凝り固まりがちな組織体質を変革し、サプライチェーン全体を俯瞰して新しいビジネスを創出するには?
- ペーパーレス、カーボンニュートラルなどの外部環境の変化を受けて既存事業が縮小する中、いかに企業の価値を示していくか?
- 労働人口も消費者人口も減少する中で、製造業で優位性を獲得し続けるには?DX を進める上で立ちはだかる困難も、多種多様だ。
- 上場企業であるがゆえにトップダウンのスピード感が出しにくい。一方で、マーケットからは四半期ごとの結果を求められる。
- IoT化を進めたはいいが、セキュリティや適切な情報開示が追い付かず、ガバナンスの観点か問題が残った。
- 協力できるプレイヤーが不足している。
こうした課題は、どの産業セクターでも課題と感じる企業は多いだろう。それだけに、登壇者と参加者、登壇者同士、参加者同士での課題感の共有や協力関係に発展する可能性も大いに開かれている。
カンファレンスで「繋がる」。販路開拓やアライアンスが生まれる場に
INDUSTRIAL-X は、課題解決に留まらない価値の創出、さらには産業全体の底上げまでを見据えたDX 推進プラットフォーマーだ。
同社の考えるDX とは、単なるアナログからデジタルへの転換ではない。デジタルの統合によってプラットフォームを構築し、これを外部へと拡張、産業全体を底上げすることにこそ、本質がある。
各企業のDX 推進のフェイズは、ペーパーレス化から工場の稼働実態の可視化、新事業の創出、他企業との連携に向けた足場づくりまで、いくつかの段階に分けられる。
同社は、第一段階から最終段階まで一貫して企業に伴走するDX 推進のスタイルをとっている。
八子代表は、「我々は、フェイズについての苦労話を引き出し、それらの実例をもとに原因の解釈や解説をコメントすることができます。カンファレンスで展開されるのは、決して理想論の美しい話ではありません。生身の企業がDX 推進に奮闘する姿から、本気度を感じ取って欲しいです。」と熱を込める。
テーマに掲げられている「繋がる」という要素も、カンファレンスの最大の特色のひとつといえよう。
INDUSTRIAL-X は、それ自体がパートナーとのエコシステムの上に成り立っている。絶えずパートナーシップを前提に論議し、運営してきた同社だからこそ、「繋がる」場づくりに長けている。
過去のカンファレンスでも、登壇や参加をきっかけに販路の開拓や新たなアライアンスが生まれるケースが多数報告されている。
新たな領域への進出を目指す企業が増加している昨今、「繋がる」ことで未来を「拓く」きっかけに、同カンファレンスを活用いただきたい。
舞台は名古屋。劇的な進化を遂げつつある都市の熱量を感じ取って
今回のカンファレンスの舞台・名古屋は、新たな都市としてますます劇的な進化を遂げようとしている。
2027 年のリニア中央新幹線開通を控え、都市機能の接続によって開かれる新たなビジネスチャンスへの期待と、「通過点ではなく人が滞在する魅力ある都市にならなくては」という危機感の両方が、同地の企業や団体を「開かれた街づくり」へと駆り立てている。
同地では、中部国際空港セントレアのお膝元である常滑市を中心に、「あいち・とこなめスーパーシティ構想」も進行中だ。
最先端技術・サービスの社会実装フィールドとすることでイノベーション創出の拠点化を進める構想の、「5つの先端的サービス」のひとつには、「未来を先取りする移動・物流システム」が掲げられている。
八子代表は、「名古屋は今、業種を超えて企業や団体がつながり、交差する街へとどんどん進化しています。街そのもの、サプライチェーン、大手企業の中小企業やベンチャー企業とのコラボレーション、さまざまな交差点にDX をプロジェクションする。そんな動きが、活発化しています。過去の開催時とはまた違った想いを聞くことができそうです」と、期待を寄せている。
是非とも、「Conference X in 名古屋」で、未来を加速させる企業の熱量を感じて欲しい。
申込サイト:https://lp.industrial-x.jp/conf-x-nagoya_2022
【開催概要】
「Conference X in 名古屋」
主催:株式会社INDUSTRIAL-X
共催:なごのキャンパス
協力:一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会。
日時:2022 年8 月31 日(水)13:00~17:30(17:30~18:30 は現地参加者限定名刺交換会)。
対象者:経営者、ビジネスパーソン、DX に関心のある方。
会場・参加費:なごのキャンパス(名刺交換会付き会場参加10,000 円)、オンライン視聴(無料)。
申込サイト:https://lp.industrial-x.jp/conf-x-nagoya_2022
【プログラム内容】
13:00~13:30 オープニング/開催挨拶
13:30~14:20 セッション1
サプライチェーンDX ―業界の境目を繋ぎ、サプライチェーン全体で取り組むDX―
14:30~15:20 セッション2
DX for ESG ―企業が持っておくべきESG の観点と具体策―
15:30~16:20 セッション3
街と移動の形を考えるー テクノロジーと掛け合わせて拓く“これからの暮らしのかたち ”―
16:30~17:20 セッション4
社会づくりを考える 未来を拓く名古屋の精鋭 ― by なごのキャンパスー
17:20~17:30 クロージング
17:30~18:30 現地会場名刺交換会
【セッション詳細】
セッション1「サプライチェーンDX ―業界の境目を繋ぎ、サプライチェーン全体で取り組むDX―」
サプライチェーンにおける各領域のプレイヤー、建築材料・化学メーカー、商社、ロジスティクステック企業がそれぞれの取り組みを紹介し、サプライチェーン全体を俯瞰した「全体最適化・価値創出の最大化」について討論する。
【登壇者】
・アイカ工業株式会社 情報システム部長兼DX/業務効率化支援グループ長 沖永剛義氏
・シーオス株式会社 代表取締役社長 松島聡氏
・豊田通商株式会社 グローバル部品SBU グローバル部品米州・欧州部 Streams プロジェクトG グループリーダー 廣田晶久氏
・株式会社INDUSTRIAL-X 代表取締役CEO 八子知礼(モデレータ)
セッション2「DX for ESG ―企業が持っておくべきESG の観点と具体策 」
ESG の観点から新価値創造に取り組むケイティケイ株式会社、ESG の取り組むに向けて本格始動しつつある株式会社ミライト・ワン、「ESG の中でもG(ガバナンス)に落とし穴が潜んでいる」と指摘するセレンディップ・ホールディングス株式会社を登壇者に迎える。
モデレータは、INDUSTRIAL-X の取締役CSO 吉川剛史氏。ESG 経営について今企業が取るべき行動や、適切な情報開示について、第三者視点・取引先視点・当事者視点から紐解く。
【登壇者】
・ケイティケイ株式会社 代表取締役社長 青山英生氏
・セレンディップ・ホールディングス株式会社 代表取締役社長 竹内在氏
・株式会社ミライト・ワン 経営企画本部 ESG 経営推進部長 塩澤慶一氏
・株式会社INDUSTRIAL-X 取締役CSO 吉川剛史(モデレータ)
セッション3「街と移動の形を考える テクノロジーと掛け合わせて拓く“これからの暮らしのかたち ”―」
MaaS テクノロジーの第一人者・名古屋大学客員准教授の野辺継男氏をモデレータに、常滑市、名古屋鉄道、株式会社MaaS Tech Japan を迎え、テクノロジーで実現する一元的な街のかたち、移動のかたちについて白熱した議論を交わす。
中部国際空港周辺地域では、「日本の未来都市としての玄関口」を目指して「あいち・とこなめスーパーシティ構想」が進行中の常滑市を中心に、様々な構想や実証実験が行われている。
名古屋鉄道株式会社は、交通インフラの役目を超えたMaaS アプリ「CentX(セント・エックス)」を開
発し、移動の目的をプロデュースすることで街全体の盛り上げを図っている。それぞれの取り組みの進捗や課題も紹介する。
【登壇者】
・常滑市 企画部 企画課 主任 森要平氏
・名古屋鉄道株式会社 地域活性化推進本部 地域連携部交通サービス担当課長 花村元気氏
・株式会社MaaS Tech Japan 代表取締役CEO 日高洋祐氏
・名古屋大学 未来社会想創造機構 客員准教授 野辺継男氏(モデレータ)
セッション4「社会づくりを考えるー 未来を拓く名古屋の精鋭 by なごのキャンパスー」
開催地なごのキャンパスは、ベンチャー企業のシェアオフィスである。
本キャンパスのプロデューサー・株式会社LEO 代表取締役の粟生万琴氏がモデレータを務める。
本キャンパスのコンセプト「ひらく、まぜる、うまれる 次の100 年を育てる学校」に共感して集った経営者たちが、それぞれの取り組みと名古屋の可能性、実現したい未来について語り合う。
社会課題に注目して新たなサービスが生まれ、社会に浸透させていく、その背景とプロセスについても紹介する。
【登壇者】
・株式会社クララオンライン/neuet 株式会社 代表取締役社長 家本賢太郎氏
・Crystal 株式会社 代表取締役社長 蒼佐ファビオ氏
・株式会社New Ordinary 代表取締役CEO 作井孝至氏
・株式会社LEO 代表取締役 粟生万琴氏(モデレータ)