ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

タカギ&アソシエイツ

http://www.takagui.net/

東京都渋谷区恵比寿4-20 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階

タカギ&アソシエイツ、書籍・講演で届ける「知」 被災・破産の経験から語る希望と再挑戦

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
リンクをコピー
タカギ&アソシエイツ イメージ
提供;タカギ&アソシエイツ

書籍や講演、教育の場を通じて「知を行動化する」ことを大切にするタカギ&アソシエイツ。髙木浩一氏は、ファッションビジネスや接客などの知識を伝える一方、自身が経験した被災や破産についても語り始めている。絶望の中で何を感じ、その経験をどのような言葉に変えてきたのか。現在始めた「絶望日記」と、何度でも再挑戦できる社会への思いをたどる。

 

書籍や講演で、「知」を行動につなげる

タカギ&アソシエイツが掲げるのは、「知をとおして個々人の幸福の最大化を」という考え方だ。執筆、講演、コンサルタント業を手がけ、書籍や記事、講演などで得られる知を、テーマごとの問題解決につながる行動へ移していくことを大切にしている。

髙木浩一氏の執筆・講演で中心となるのは、ファッションビジネス、メンズスタイリング、インバウンド接客などのテーマだ。これまでに7冊の書籍を手がけ、そのうち2冊は複数のファッション専門学校で教科書として採用されている。2021年に刊行した7冊目の『アパレル業界のしくみとビジネスがしっかりわかる教科書』は3刷を経て、2027年春の改訂版出版に向けて改定を進めている。

教育の場にも立ってきた。モード学園では、留学生と日本人学生による「Voice of students」と呼ばれる5段階の教員評価があり、2025年度には両者から5.0の評価を得たという。書籍や講義で届けた知識が、その後の行動につながった例もある。髙木氏の活動をたどると、書くこと、教えること、語ることがそれぞれ異なる形で人に届いている。

夜明けとともに現れた被害、不渡りの日に鳴り続けた電話

 

一方で髙木氏には、学習や講義だけでは得られなかった経験がある。被災と破産だ。

地震が起きたのは夜明け前だった。停電で街中は真っ暗になり、何も見えない。電話もつながらず、カーラジオから地震発生を伝える緊急ニュースが流れていた。避難していた中学校の校庭で夜明けを迎えると、想像を超える被害の様子が静寂の中に現れたという。集まっていた人たちは言葉を失った。髙木氏は、その光景を「まるでゴジラが街を破壊したかのよう」と振り返っている。

破産に至る過程でも、強く記憶に残る出来事があった。不渡りとなった当日には、留守番電話に何百本もの連絡が入った。協力を申し出る声もあった一方、ほとんどは興味本位の連絡だったという。それまで親しくしていた人々の態度が変わる様子に触れ、髙木氏は「人間の本質に正直驚きを感じました」と記している。

「人は学習や講義で学べます。しかし自身が体験する事でしか学べないことがあることを経験しました」

長く生きる中で、「人生に無駄な経験が無い」と実感しているという。ただし、こうした人生復活のテーマを扱う講演は、立教大学大学院のゲストスピーカーや勉強会など、まだ多くはない。現在の執筆や講演の大半は、あくまでファッションビジネスやメンズスタイリング、インバウンド接客に関するものだ。

「絶望は必ず新しい希望を連れて来る」

 

被災や破産の経験を語る際、髙木氏が特に伝えている言葉がある。

「絶望は必ず新しい希望を連れて来る」

人は小さくても希望と少しのお金があれば立ち上がれる――。自身の経験をもとに、そうした思いを伝えている。インタビューシートでも、コントロールできない現実と、コントロールできる未来を理解し、絶望に震える人たちへ、自らの経験から学んだ「希望と未来」を手渡したいという考えを示していた。

獨協大学経営学部で特別講義を行った際には、終了後に多くの質問が寄せられ、教授から「今までの講義で終了後最も質問者数が多い」と言われたという。「破産体験者として再建を語る」講演では、「挑戦する勇気とエネルギーを貰えた」「僕でも出来そうな気がした」「前に進む決心がついた」「再挑戦を決意」といった反応も寄せられている。

接客英語をテーマにしたセミナーでも、「自信がついた」「早速使って接客してみたい」「英語に対する誤解が説けた」「出来る自分に気付けた」といった声があった。テーマは異なっても、講演を聞いた後に「やってみたい」「前に進みたい」という言葉が生まれている。

書籍や教室で生まれた、新しい縁と行動

 

髙木氏は、書籍が新たな縁を運んできたと振り返る。専門学校で担当する講義では、自身の書籍が教科書として採用されているという。講義終了後のアンケートで多いのは、「やる気」や「挑戦する勇気をもらえた」という趣旨の言葉だ。出版社を通じて、あるいはインターネットで髙木氏を探し、「会いたい」と連絡を受けることもある。

教え子の行動につながった例もある。モード学園の教え子から、村上隆氏と働きたいという相談を受けたことがあった。髙木氏は本人と一緒に「作戦」を練り、教え子は勇気を出して行動に移した。その結果、希望していた就職につながったという。

書籍そのものも複数の場で取り上げられてきた。2019年には『一流に見える服装術』が、読売新聞夕刊で月2冊の推薦図書を紹介する「やくだつ」コーナーに掲載された。複数の書籍がAmazonの「ファッション・アパレル部門」で1位となり、『オロビアンコの奇跡』『一流に見える服装術』『アパレルは死んだのか』は書評ブログ「ビジネスブック・マラソン」でも紹介された。

こうした書籍や講義での経験は、髙木氏が掲げる「知を行動化する」という言葉を具体的に映し出す。知識を受け取った人が、会いに行く、質問する、挑戦する、仕事を目指す。そこまで含めて、髙木氏は自らの知を届け続けている。

30年前の日記を、現在の自分が読み直す

 

現在、髙木氏は被災や破産からの再起というテーマを、新しい形で発信し始めている。2026年からnoteで「絶望日記」を投稿し、「倒産、破産から復活した9年日記」として毎週更新している。

形式は、当時の髙木氏が残した日記に、30年後の自身が言葉を重ねていくものだ。まだ始まったばかりで、本人も「認知を拡げる手前の段階」と捉えている。今後はこの原稿を、将来の出版につなげたいと考えている。

髙木氏が目指しているのは、自らも経験した「失敗を許容しない社会、社会通念」を変え、失敗を許容し、何度でも再挑戦できる社会へ近づけていくことだ。挑戦して失敗しても再挑戦できる日本社会になれば、イノベーションや起業ももっと可能になると信じている。

予想できない自然災害や外部的な要因で人生が大きく変わることもあるとしたうえで、「時間はあなたの味方です」と記されている。そして、自らの経験を踏まえ、絶望の中にいる人が前を向き、新しい一歩へ進めるよう応援し続けたいという。

「さあ、一緒にたった1ミリでも前進しましょう。」

かつての日記を30年後の自分が読み直し、現在の言葉として発信する「絶望日記」は始まったばかりだ。髙木氏は、そこで綴る原稿を将来の出版につなげながら、「何度でも再挑戦できる社会」という目指す姿を言葉にしていく。

タカギ&アソシエイツ イメージ

Tags

ライター:

株式会社Saccoマネージャー、株式会社Blockchain Tech Farm 代表取締役。営業や多岐にわたる事業での経営経験を経て、2014年にブロックチェーン分野へ参入。2017年に株式会社Blockchain Tech Farmを設立し、非金融領域でのブロックチェーン活用を推進。多くの企業との縁から、現在は株式会社Saccoのマネージャー、ライターとしても活動している。

関連記事

タグ

To Top