社員の声が証明、「パンフォーユーオフィス」による感謝と連帯の連鎖

従業員満足度の向上が企業経営の重要課題となるなか、株式会社パンフォーユー(群馬県桐生市)は、同社が提供する福利厚生サービス「パンフォーユーオフィス」の効果に関するアンケート調査結果を発表した。
2025年5月に実施された同調査では、導入企業の従業員403人を対象にオンライン形式で回答を収集。その結果、全体の97.0%が「満足」以上と回答し、同サービスが社員ロイヤルティとエンゲージメント向上に寄与している実態が浮かび上がった。
「食」がもたらす即効性の高い満足感と感謝の連鎖

同サービスの利用シーンは昼食49%、おやつ29%、朝食22%と多様であり、社員食堂の代替にとどまらず、職場内のコミュニケーションハブとしても機能している。特に注目されるのは、回答者の約2割(21.3%)が「会社への感謝が生まれた」と明かしている点である。この感情の変化は、単なる物理的な提供を超え、感謝というポジティブな感情を職場内に醸成している証左といえる。
また、同じく約2割が「社員同士の会話が増えた」と回答しており、雑談をきっかけとした部門横断の連携が促進されていることも確認された。調査全体を通じて、冷凍パンの常設がオフィス文化にポジティブな変化をもたらし、社内の風通しや心理的安全性を高めていることが示されている。
業務効率の実感、採用・定着への波及効果も
調査ではさらに、6割超の回答者が「業務効率に寄与している」と答えており、軽食が集中力や創造性の維持に一定の効果をもたらしている可能性が示唆された。社員の“ちょっとした空腹”を満たすことで、作業効率や気分転換がなされ、業務の質向上につながるという構図が見て取れる。
このような影響は、従業員満足の向上にとどまらず、企業の採用競争力や定着率の強化といった経営課題にも直結している。とくに「人的資本経営」が重視される現在、エンゲージメントの高い職場環境の構築は企業価値向上の鍵といえる。
導入障壁の低さと拡張性 “冷凍庫を置くだけ”の福利厚生
「パンフォーユーオフィス」の強みは、企業規模やオフィス環境を問わず導入可能である点にある。冷凍庫さえ設置すれば、全国のベーカリーや地域パン工場から届く最大8種類のパンを月替わりで提供可能であり、導入企業は既に400社を超える。企業がパン代の半額を補助するモデルを採用することで、社員は質の高いパンを安価に購入でき、双方にとって満足度の高い制度設計となっている。
提供されるパンは惣菜系・スイーツ系など幅広く、地域の職人による手作り品が中心。食文化の多様性を保ちつつ、地方ベーカリーの販路拡大にも寄与している。
地方ベーカリーとの共創を通じて生まれる「新しいパン経済圏」
パンフォーユーは、「パンフォーユーオフィス」「パンスク」「パンフォーユーBiz」など複数のサービスを展開し、冷凍×DXの力で地域ベーカリーと消費者をつなぐ“パン経済圏”の創出を掲げている。地方のパン屋が持つ高い技術力と魅力を全国に届けるプラットフォームとしての役割を果たしつつ、働く人々の感情にもポジティブな変化をもたらしている。
冷凍パンという日常的な「気遣い」を通じて、「ありがとう」が自然とあふれる職場を実現する――。パンフォーユーが打ち出す新しい福利厚生の形は、今後の人的資本経営の実践例として、ますます注目を集めることとなりそうだ。