エシカルな食器が新たに登場
ハニーコミュニケーションズ(東京都渋谷)は、ネパールの雇用創出と自立支援を目的とした「ハンドメイドリーフプレート」を2025年2月5日より発売する。販売は、同社が運営するオンラインショップ「14select」および、エシカルセレクトショップ「SEPLUMO(セプルモ)」(東京都渋谷区・東急プラザ原宿「ハラカド」2階)で行われる模様だ。
ネパールの女性たちによる手作り
「ハンドメイドリーフプレート」は、ネパールの極西部にある村で、女性たちが一つひとつ手作りした製品だ。原材料には、ネパールの聖なる森で育まれたサラの木の葉のみを使用し、農薬やプラスチックを一切含まないため、環境負荷の少ないアイテムとなっている。
天然の葉を用いるため、それぞれ異なる模様を持つのが特徴だ。売上は製造に携わるネパールの女性たちに還元される。
カースト制度の影響を受ける村の現状
ネパールでは1960年代にカースト制度が廃止されたものの、その影響は根強く残っている。特に、もともとカーストの最下層に属していた人々は、土地や資産を持たず、安価な労働力として海外へ出稼ぎに行くケースが多い。この結果、村には女性や子どもが取り残される状況が続いている。
こうした課題を受け、ハニーコミュニケーションズは、村の女性たちが働ける環境を整えるため、機材の導入や製造技術の指導を行い、雇用の創出を支援しているとのこと。
商品の概要と販売価格
「ハンドメイドリーフプレート」は、直径7.5センチから23センチまでの6サイズ展開で、価格は780円から1,980円(税込)となる。すべて6枚セットで販売される。なお、本製品は雑貨として販売され、食品用の食器としての使用は推奨されていない。
ハニーコミュニケーションズの取り組み
ハニーコミュニケーションズは、プロ登山家・竹内洋岳氏のマネジメントを行うなど、登山や環境保全に関連する事業を展開してきた会社。竹内氏は、世界の8000メートル峰14座を日本人として初めて登頂した登山家であり、ネパールに深い関わりを持つ。このつながりを活かし、同社はネパールの村における自立支援活動を推進している。
持続可能な産業の確立を目指して
「ハンドメイドリーフプレート」の販売を通じ、同社は持続可能な産業の確立を支援し、村の女性たちが安定した収入を得られる仕組みを構築することを目指している。