自衛隊の駐屯地や防衛省の施設など、東北6県を中心にNMRパイプテクターの普及に貢献してきた元NFG(株)の代表取締役社長の本間義朗さん(現 一般社団法人機能性食品研究開発機構 代表理事)。
まだNMRパイプテクターが開発されて2年後という実績がほぼゼロの初期段階から営業を開始したため、ユーザーの説得に数々の苦労も経験しました。
それでもNMRパイプテクターを信じて販売を続けられたのは、「日本システム企画の熊野社長のお人柄があってこそ」という本間さんに、日本システム企画株式会社とのつながりの経緯や、熊野社長との信頼関係、そして今後のパートナーシップの展望について伺いました。
初期の代理店のひとつとして、東北でのパイプテクター普及に貢献
はじめに自己紹介と、現在本間様が代表理事を務める一般社団法人機能性食品研究開発機構について教えてください。
本間
私は大学卒業後、建材商社に入社し、仙台支店長を務めておりました。1999年に脱サラし、東北大学とともにバイオ燃料の研究開発を始めます。
船舶の燃料を削減する装置の研究をしていたときに知ったのが、日本システム企画株式会社(以下、日本システム企画)の「NMRパイプテクター」(以下、パイプテクター)でした。
以降、20年以上パイプテクターや熊野社長にお世話になっています。
現在は、一般社団法人機能性食品研究開発機構(以下、機能性食品研究開発機構)の代表理事として、農業振興を目的に東北大学農学部名誉教授と協力してオリーブ栽培を9年前から行っています。
オリーブの葉を利用した焙煎茶作りや化粧品開発に注力しており、今年中に製品化する予定です。
農業従事者の高齢化とともに増加した耕作放棄地を有効活用するとともに、付加価値の高い商品作りを通して、農業を担う若手人材の確保に貢献したいと思っています。
また、機能性食品研究開発機構ではオリーブ栽培の他にも、ハイテクビニールハウスを用いたメロンの水耕栽培にも挑戦しています。
日本システム企画のパイプテクターの防錆効果の水はクラスターが小さく農作物の成長促進効果があると考えられているため、今後は農業分野でパイプテクターを活用させていただきたいと思っています。
ありがとうございます。そんな、20年以上にわたってお付き合いのある日本システム企画の熊野社長から本間様宛てのメッセージをお預かりしています。代読いたしますね。
本間義朗さんは元NFG(株)の代表取締役社長であり、当社の配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター」の初期の代理店の1つとして、東北6県におけるNMRパイプテクターの普及に活躍いただきました。
NFG(株)は、元鹿島建設の専務取締役をされた後、大手の設計会社である(株)佐藤総合計画の副社長を務めた佐藤賀夫さんが、25年程前に仙台でNMRパイプテクターの販売をするために設立しました。
当初から営業責任者だった本間さんが、佐藤さんが亡くなられた後、20年以上にわたり社長を務めてきました。
その間、自衛隊の駐屯地や防衛省の施設、宮城県や山形県の多くの行政施設にNMRパイプテクターの設置実績を作ってくれました。
本間さんは偶然、私と同じ1949年生まれであった事もあり大変親しくして頂いています。
2004年に東京大江戸ライオンズクラブを設立した時のチャーターメンバーとして、社会奉仕にも活躍され、17年前にモンゴル国際経済商科大学の学生4名が、日本で最初にホームステイをする際の受入れをしてくれました。
このようにまだ大変貧しかったモンゴルの学生が、日本にホームステイをする貴重な体験のチャンスを提供してくれたことに大変感謝申し上げます。
本間さんが現在も社会に貢献する活動を続けられている事に敬意を表わすと共に、健康で長生きされる事を祈念いたします。
本間
非常にありがたいメッセージで嬉しく思います。私が代理店として奔走していた当時は、まだパイプテクターが開発されて2年目でした。
今でこそパイプテクターは、バッキンガム宮殿や熊本日本赤十字病院など様々な建物の配管に採用されていますが、当時の実績はほとんどゼロ。ユーザーへの説得に苦心した覚えがあります。
電磁波を利用して赤錆を酸化還元する装置、もう少し平たく言えば、「赤錆が溶け出した赤茶色の水が電磁波を利用することで通常の透明な水に変わる」、と言っても誰も信じてくれませんでした。
私だって最初は信じられなかったですよ(笑)。
知り合いからパイプテクターの話を聞いて、「そんな装置が本当にあったらこれは物凄いぞ」と思って、仙台から日本システム企画の本社がある東京まで飛んで行きました。
熊野社長の人柄に惚れ、パイプテクターの代理店へ
本間
もちろん、製品の仕組みや効果も素晴らしいと感じましたが、それ以上に熊野社長のお人柄に惚れてしまいましたね。熊野社長は開発に対して非常に真摯で情熱的な人です。
ものづくりを通して日本を良くしたいという思いが強く、極めて集中力の高い人という印象を受けました。私もものづくりが大好きですのですぐに意気投合し、「この人だったら信頼できる」と思いました。
当時の私はまだ建材商社の仙台支店長でしたから、元鹿島建設の佐藤賀夫さんにNFG(株)の社長をお願いし、東北6県を対象に代理店業務を始めました。
当時はまだパイプテクターの知名度が低かったと思いますが、苦労された点はありますか?
本間
営業では随分と苦労しました。仕組みを説明しても、「理論はわかるが本当にそんなことが可能なのか?」という疑いの反応が返ってきます。
説得力があってわかりやすい実証実験がないかと頭をひねった結果、展示会で行ったのがパイプテクターを通した炭酸水と、通していない炭酸水の飲み比べでした。
電磁波をあてた水は炭酸が抜けやすくなるんです。
そういった地道な営業活動と元鹿島建設の佐藤社長の人脈から、信頼の輪が徐々に広がり、自衛隊の駐屯地や防衛省の施設、宮城県や山形県の多くの行政施設にパイプテクターを設置することができました。
新しい技術を使った製品は実績が揃うまでなかなか理解してもらえません。それでも行政施設に設置できた翌年からは、営業がだいぶスムーズになりましたね。
今までパイプテクターを東北の多くの市営住宅に設置してきましたが、返品が一箇所もありません。その数字がパイプテクターの間違いの無さを証明していると思います。
「喉から手が出るほど欲しい」という日までもう少し
今後、日本システム企画に期待していることはありますか?
本間
パイプテクターは、環境負荷の軽減につながる素晴らしい新技術です。
配管寿命を40年以上延命できることはもちろん、配管更新を不要にできるため大幅なコスト削減が実現でき、配管を切らずに数時間で設置可能で、第三者の公的試験機関からも検査証明書が発行されています。
しかし、こうした製品のポテンシャルに対して、中々普及スピードが伸びないのは、様々な既得権益との摩擦があるからでしょう。
自治体や施設側も、パイプテクターのメリットは重々承知しつつも、これまでの付き合いや動かし難い事情があるようです。
しかし、環境問題への意識がこれだけ高まっている現代社会では、過去の慣習のままではうまく機能しなくなってくることが今後数多く発生するでしょう。
配管が古くなったらすぐに交換ではなく、既存の配管をいかに長く使うかという時代になってきています。
昨今の少子高齢化で、地方自治体の予算は縮減傾向にあります。特に、水道事業では人口減少に伴い料金収入が減少するため、経営状況は今後さらに厳しくなるでしょう。
パイプテクターが、「喉から手が出るほど欲しい」と必要とされるまでもう少しの辛抱です。常に未来を見据えている日本システム企画に時代がやっと追いついてきました。
もう少しみんなで頑張って、日本システム企画を盛り上げていきたいと思いますので、日本システム企画には地道な効果検証を継続していただければと思います。
ありがとうございます。本間様は今後日本システム企画とどのようなパートナーシップを築いていきたいとお考えですか?
冒頭でも申し上げた通り、私は機能性食品研究開発機構でパイプテクターを農業分野で活用しようと考えています。
この分野で実証実験を行い、データがとれれば日本システム企画に少しは貢献できるかと思います。また、農業振興の強力な武器としてパイプテクターの活躍範囲も広がります。
パイプテクターが持つ夢はまだまだたくさんありますから、より良い日本にすべく、ぜひ今後も良いお付き合いを続けていければと思います。
◎概要
法人名:一般社団法人機能性食品研究開発機構
所在地:宮城県富谷市東向陽台1丁目8番20号
代表理事:本間義朗
事業内容:機能性食品の開発
◎プロフィール
本間義朗
昭和24年11月18日生 73歳
北海道江別市出身にて昭和50年4
昭和47年4月~平成15年3月まで 大手建材商社(一部上場)仙台支店長
平成15年4月~株式会社エヌ・エフ・ジー代表取締役
NMRパイプテクー東北代理店として販売
平成2年4月~ 一般社団法人機能性食品研究開発機構を設立
農業従事者の高齢化に伴い耕作放棄地が目立つようになり、東北大学農学部名誉教授と共に若い人を農業に誘い入れようと、農業振興を目的に高付加価値製品開発としてオリーブ栽培を開始した。